今回の寒波による凍結で心配なことは、宮城県化女沼周辺に・越冬している新参のシジュウガラガンである。大豆という食材を得て順調に個体数を伸ばしてきているが、絶滅復活から日が浅く、危機対応策をマスターできているかは疑問。仮説であるが、今回化女沼周辺等の凍結で1,000羽以上のシジュウガラガンが移動する先として考えられるのは、新潟県新潟市阿賀野川河川敷が候補地の一つと思う。あるいは福島潟。先年100羽以上が越冬した箇所であるから。でも緊急避難先のレベル。しかもいずれも採餌地が雪に覆われしかも凍結している可能性が高く、定着が可能かは不明。
一説であるが多くの科学者が、今後地球は寒冷化すると発表している。地球温暖化と相反するのではなく、それが同時並行的に表現される時代。天候が極端から極端にぶれるという現象は大いにあり得る。
そろそろ宮城県伊豆沼・蕪栗沼・化女沼周辺域のガン類の今後を真剣に検討する時期に。マガンが超短時間で20万羽に達する現状から、一次関数で増加しているとしか考えられない。それこそ30万~50万羽への増加も時間の問題に。地域で支えられるには餌資源宇\や環境負荷、そして鳥インフルなどの危険性を考えると限界だと思う。
マガンは本来の日本の越冬地であった利根川下流域域に、この一部を移動分散させることも考慮すべき。シジュウガラガンで成功したがごとく、捕獲した幼鳥を選んで関東圏に運び放鳥することはいかが。候補地としては、ハクチョウ類の大量渡来越冬地である印西市の本埜地区から栄町四谷地区、九十九里方面では庄和町夏目の堰周辺、いすみ市周辺など。
餌資源は十分あり、問題はねぐらであるが、ハクチョウ類が大量渡来している箇所は、宮城県栗原市の伊豆沼もかって55年前に、全国的な白鳥調査では何も渡来していないという現地からのアンケート調査報告でした。私は福島県や北海道には複数会長さない行きましたが、宮城県にはどこにも行っていません。伊豆沼周辺では、その後ハクチョウ類の越冬個体増加とともに、その陰に隠れた形でマガンやヒシクイが増えだした事例があります。そこで利根川下流域でも伊豆沼同様にしてガン類も落ち着いて生活できるはずです。
幼鳥を選抜することは、渡りのルートを学習させること。越冬地として故郷とさせて親になったら子供を同行して飛来することを狙いとします。
日本国首相がアベノミクスと称する経済活動の活性化のアクショングラム「地方創生」の戦略目標の一つとして日本人の人口をⅠ億人死守するという国家戦略として打ち出しています。
今までにない画期的で挑戦的な戦略と評価します。しかし、日本でその目標達成には、今のままの視線では、その目標達成は限りなく困難なことと言わざるを得ません。
まず、間違っても戦前の「産めよ増やせよ」という国の兵隊欲しさの戦力強化というキャッチは通用しません。
あくまで、若い夫婦が社会に、地域に、自分たちの生活実感で、2人以上、3人以上の子供を自発的に産むという「安心、安全、そして豊かな生活」が何十年も継続していけるという背景があってこそ可能なことだと思います。
...もっと見る
あくまで自分の個人的な見解ですが、実際問題まずコウノトリの放鳥経過から言いますと、日本中に放鳥された個体の内で、雌3歳が中心になって、繁殖適地をしかもまさに日本中を放浪しています。次から次へと、1羽1羽があらゆる繁殖可能性のある箇所に訪問して現地を肌身で探っています。しかし豊岡市以外での繁殖成功例が今になっても聞こえてきません。多くはそのまま豊岡市の周辺に舞い戻ってしまっています。又一部は衰弱死もあるようです。
その行動経過から考えると、野生状態では現状では日本中に繁殖適地は存在しないとまで思われます。それは、伴侶に恵まれないこともありますが、最大は餌資源の決定的な不足です。そこで若い雌は定着して繁殖することを考えません。
オオハクチョウは、1959-60年の大移動後、着実に個体数を増やしてきていますが、その主役は人間とのかかわり方で、餌付けという「安心安全、3色昼寝付」生活を保障したことに大きな理由があると思っています。
本来冬の期間積雪や河川の凍結によって、本来自然状態では生息不可能な場所で餌付けの実質禁止によって、いずれも1960年度の大移動後、着実に個体数を増やしてきています。
その多くの箇所で何十年も継続してきた白鳥との触れ合いが断ち切られ、同時に本来の野生状態への復帰を強制された結果、オオハクチョウの子孫たちは餌を貰うことしか生きるすべをなくしたペット状態にあったために、衰弱死、あるいは春の北帰に耐えられずに落鳥し、中には秋田県などであったように鳥インフルに冒されて死亡してしまい、多くの越冬地でそこの個体群は全滅し数年後には消え失せたと考えている。
本来、海辺ではアマモなど海藻を、陸地ではマコモを主な食材としています。
それらが豊かに生育していた個所の消滅が引き起こした結果でもあります。
ハクチョウ類はオオハクチョウでは餌付けに実質禁止によって、大きく越冬地を喪失し、かつ全国的に個体数を減じています。
コハクチョウは、戦前から新潟市の佐潟を中心にして、戦後も着実に増加をしてくれています。それは餌が田んぼの落穂を主としていたからです。こちらは、餌付けを段階的に削減し、自力で水田での採餌を教育することにより、冬期間に採餌可能な個所では生き残り、個体数も回復しつつあります。
かって10年以上も前に、新潟県瓢湖で餌付けを実質取りやめた時期がありました。翌年から1万羽単位で有意義にコハクチョウの渡来数が減少したと考えます。 その結果で一番懲りたのはその地域のコハクチョウ自体です。その時を境に餌付けに依存することなく今はほぼ完全に野生化し、ハクチョウ類はファミリー単位で、その生活を楽しんでいるようです。
なぜ、このようなことが生じてしまったのか。
それは行政のあり方と密接に関連しています。
戦後の傾斜生産方式によって、エネルギーを薪や炭、石炭などから、すべてを石油に転換をした時に、旧式となったと考えて一部官僚がすべてを無価値と見做して切り捨てたことに端を発していると思います。
地方創生とは、その切り捨てられて生活手段を奪われた地域の、これからをどうするかに関わっています。
良く知られているがごとく、ドイツの森林産業は日本の1/2程度の面積でありながら、ドイツの自動車産業に拮抗する雇用数を確保しているということが大きな
ヒントであり、励みとなります。
今回はモノづくりを「なりわい(生業)」から「セルフパブリッシング(自己責任で公共財を活用)」仕組みの提言です。いくつかの農法、工法、文化など。最先端の生産手段を取り上げてみました。
![「冬期湛水・不耕起栽培農法の現場を見て歩く。 南房総市にある谷津田の最も奥深い個所にある「冬期湛水・不耕起栽培農法」の水田で、実際に関わっている方と意見交換を行った。 ●相談内容 1 この農法では1年目、2年目はまあまあであった。3年目は収穫が大きく落ちた。4年目の昨年度は突然収量がほぼゼロにまで落ちてしまった。 古代米を作っていたが、収穫したものを選別して見たが何と実が入ってなかった。その為もあって、気が重くて今年の稲作は、どうしてもやる気が起きてこない ●対策に関して質疑応答した 1 1年目、そして2年目までは、このの田んぼで過去から現在までに蓄積され ていた有機物を食いつぶす形で収穫が確保されてきたが 、3年目で落ち、4年目の本年度は堆肥をしっかりと入れて,地力を作る。クローバなども良い。 そして本来の乾田化にもどでぃて一年間、リセットすべきと提言した。 2 本来、冬期湛水・不耕起栽培農法では、地力を付ける応力の一つは、イトミミズやユスリカなどの存在にあるとされている。 同時に、必ず自然由来の堆肥を作り、それにフルボ酸のようなミネラル活性剤を素材として加えている。単に水を張るだけとは本質的に異なります。 そして、多分1年目や2年目までは この農法で、稲刈り後早い時期に米ぬかなどを大量に散布されたとして、それが爆発的にイトミミズを発生させ、地力維持に一翼を担ったと思われる。この2つの力の複合が最も重要です。 3 しかし、例として言えば、水を張っただけでは、永年の稲作で蓄えられた栄養分を失い、ニホンアカガエルなどの卵塊が大量に増えるなどを囃し立てて、それを競い合うような中では、結果としてオタマジャクシなどが激増などで、イトミミズが食害され激減などを起こしてしまうことも。 結果として地力が大きく落ちて、その限界を超して貧栄養な環境となり、味が落ち、収量が落ち、さらに重ねて、水生のコナギやオモダカなどの雑草の繁茂などに襲われていろいろな複合原因で、一気に暗転する可能性が高い。 4 さらに重ねてこの春は、数年前に「ふゆみずたんぼ」といわれる、「冬期湛水・不耕起移培農法」の一部分だけを拝借したような農法が各地で紹介されて、3年、4年目となって、その問題が各地で一斉に発生を始めているようだ。 5 冬の期間水田に水を張ることだけで、いろいろなメリットのあることが喧伝されたような経過もあったりして、かつ一部の行政からの助成金支給などのこともあって、稲作農家にとっては、とても苦しくなってしまういろいろな問題を引き起こしだしていると思われます。 6 この農法は要は、生物の活動力に依存したものづくりであり、米作りは頭を駆使して現場情報を把握して、自然や生き物を管理してあげるという作業を伴うことで、イネにとって理想的なバランスを年間を通じて取ることである。 7 田んぼでの稲作には、各種ミネラルの確保が欠かせず、理想的な堆肥を入れ て、これからの1年間はしっかりと地力回復のために努めるべきと思われるとアドバイスをした。ここまで来ると、本年は冬期湛水・不耕起栽培農法を1回リセットする必要が高いと思われる。 」](https://fbcdn-sphotos-d-a.akamaihd.net/hphotos-ak-xtf1/v/t1.0-9/q86/p526x296/11124552_814508475299074_8863472710605526216_n.jpg?oh=29ee0d6f546930962060c1bd58bcc717&oe=55A2B556&__gda__=1437692283_cf5d71f1fc36605acfeb97458c8a79f1)