文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

2007-2008年度、関東地方への雁類の渡来状況(1)

2007-12-22 15:57:44 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
皆様
 木更津市へのシジュウガラガンの渡来は、専門家による
写真鑑定により、絶滅危惧種Aランク亜種シジュウガラガン幼鳥3羽と判定されました。
 本種は、本年度16羽が日本に渡来が確認されています。
うち、宮城県大崎市蕪栗沼周辺に12羽(2家族?)、神奈川県相模川に1羽(幼鳥)、そして千葉県木更津市内に3羽(幼鳥)です。
 この亜種シジュウガラガンを何とか無事に北帰させられれば、1羽では再度の渡来は可能性がとても少ないですが、3羽ともなれば、群れとして次年度以降も渡来する可能性が高くなります。
 もともと亜種シジュウガラガン、ハクガン、サカツラガンの3種は東京湾、千葉県内陸部湿地帯(印旛沼等)が越冬地の原点と言われています。 江戸時代には、数千羽単位で越冬していたと考えられています。が、明治以降の大規模開発と狩猟行為と、開発による湿地の破壊によって地域個体群としては絶滅してしまいました。
 この3種を復活させることは、とても重要な義務でもあります。
 その復活に直接的に関わることになります。

 関東地方、特に利根川下流域への本年秋(2007年秋)の雁類渡来情報としては、12/20現在でもかってなく多くの情報が寄せられています。年内にまとめる予定ですが
1 茨城県菅生沼 マガン幼鳥 ×1(写真あり)
 亜種ヒシクイ×1(詳細写真あり)と思われます。1羽のみ撮影されました。12/8

2 千葉県印旛郡本埜村 亜種ヒシクイと思われる×5羽(現場写真あり)、内すくなくとも2 羽は幼鳥?。2羽と3羽に分かれて撮影されました。12/8。ここ5~6年毎年観察され定着 したと考えています。

3 埼玉県古利根川寿橋下流 カリガネ(全て幼鳥)×6羽(現場写真あり)。複数の同様な 写真があります。 

4  埼玉県内では、11月に浦和市の見沼たんぼにもマガンが2羽、はじめて渡来して  NEWSになっています。

5 神奈川県相模川 亜種シジュウガラガン×1幼鳥(現場写真あり)。

 写真は、望月和夫様が、茨城県菅生沼で撮影された「亜種ヒシクイ」の写真です
 
 

我孫子市にゆうゆう公園でハヤブサを観察する(2)

2007-12-22 15:24:27 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2007/12/15
我孫子市のゆうゆう公園の鳥見台から、利根川を遠望しました。
ちょっと前にアオサギが17羽も上空で大慌てで舞い上がっていましたので、なにかあるなとは思っていましたが、超望遠カメラで、対岸の堤防上にずたっと並ぶアオサギを撮影しておきました。
 直後に利根川の中州にハヤブサが2羽舞い降りましたので、あの騒ぎはハヤブサが原因かと納得できたのですが…
 
 昨日、たまたまデジタルデータを拡大してみたら、並んだ先にハヤブサらしき猛禽が1羽映っているようです。
 アオサギの群れがとても緊張して、横を向いて見つめるさ先が
 それにしても、どこのバードウオッチングでも、季節季節ごとに猛禽類が出現しています。とても増加していて結構なのですが、
 このゆうゆう公園でも、あらゆるタイプの水鳥がほとんど姿を見せてくれない大きな理由のひとつが、ここにあるのだろうと推察されます。


千葉県印旛郡栄町の農家、新海さんの田んぼに白鳥が

2007-12-18 20:42:01 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2007/12/17
 印旛郡栄町の新海さんの田んぼです
ここの白鳥群は、本埜村を塒にして、昼間採食にでかける先のひとつです。
 昨日までに、水張りが順調に進んで、田んぼの水量ががかなり深くなりました
その結果、本日は夕方になっても本埜村に戻る様子がなく、ここを塒にする模様です。

 白鳥がねぐらとして安心して使えるためには推進が20cmは必要そうです
それは天敵である、たぬきやきつね、そしていたち等に襲え割れないで安心して眠るための条件です。

 多い時で300羽以上になることもあり、本日は80羽を超しています。
周辺の田んぼが秋の稲刈り後、耕起しないでおいてくれさえすれば、それらが白鳥の絶好のえさ場として存在することになります。
 勿論、白鳥は水鳥ですので、からからな状態ではえさ場になりませんが、雨が降ればたっぷりと落ち穂が落ちています。また、今年のように2番穂が十分に米の実りをつけている状態ですので、餌の心配はいありません。


千葉県印旛郡本埜村の白鳥群

2007-12-18 20:27:47 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2007/12/16
 今年は、一昨年に次いで、白鳥の渡来数が多そうです。すでに700羽をコス渡来数とのことでした。見学した当日は300羽以下でした。
 というのは、最近雨が降らないで周辺の田んぼは、からからに乾いています。
それでもほとんどの白鳥が昼間は印旛沼の各地に分散して採食をしています。
 餌つけから脱却しつつあることが伺えます。

 それにしても、オナガガモが急激に増えました。餌の総量は増えていないと聞いています。またオオハクチョウが30羽程度にも増えたこともあって、強い力で餌場を専有するために、白鳥の大部分を占めるコハクチョウへの餌の配分はとても減ってきているとの実感です
 そこで餌を求めて家族単位で分散して、朝飛び立って、夕方戻るというパターンが定着してきていると考えられます
 自立ともいえます。
とても喜ばしいことです



我孫子市の利根河ゆうゆう公園で、ハヤブサ2羽を観察しました。

2007-12-18 18:51:17 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2007/12/16
我孫子市の利根川河川敷に、上流域から下流域まで長大に構築された公園があります。利根川の河川敷を、国交省と我孫子市が共同して整備してきたところです。
 上流域は人工的に手を加えないで、自然公園として位置づけられているようです。今回は管理を委託されている中山様の案内で中へ入らせていただきました。
 天気は晴れていましたが、山からの吹き下ろしの風が渦を巻き、利根川の真ん中にある砂州などに定着しているだろう水鳥を観察しようと考えましたが、まさに何もいません。
空っぽでした。「風が強いせいで、普段はコガモなどがついているよ」と中山さん
 その前後に、利根川の対岸で多くの「アオサギ」が上空をぐるぐる回っていましたので若しやと思いましたら、ちょうど砂州に大きな「ハヤブサ成鳥」が、しかも2羽飛来しました。ほかにはカワウとかセグロカモメ、セグロセキレイが1,2羽観察できただけです
 先ほどのアオサギも対岸に一列で17羽が、とても緊張して止まっています。
 これでは水鳥やシギ、千鳥が見れなくて、当たりまえだと納得しました。ハヤブサに殺されて、餌にされるが落ちですので納得です。
 わたしのごとく雁や白鳥、鴨たちと接していますと、猛禽類の出現は困ったことになる部分もあるわけです。

 ところで、ゆうゆう公園は、当初の起案段階はともかく、造成整備中に、我孫子市の年公園課からも何度か、現地の観察会等に呼ばれモニターとして意見を申し上げたこともありました。
 当初の段階から見ると、草木やヤナギ等が大きく繁茂して景観が変わっただけで、5年ほど前に来た時と、生態系から考えて大きき変化した感じはしません。
 20年~30年のスパンで変化を考えているのだなと感じた次第です。
陸側でも、アカハラやツグミなどの常連さんだけで、とても個体数も少ない感じです。

 かって、ここの砂州の所在地は、関東圏で最後のマガンの塒でした。昭和38年ごろまでで消滅してしまっています。いつの日かこの箇所にも「白鳥やガンの越冬地」として観察され、雁の群れが復活してくれることを願っています。

 写真は砂州にて休息する「ハヤブサ」2羽(多分ペア)のうちの1羽です。荒尾撮影


本年度千葉県への白鳥群の渡来と餌付けの課題(1)

2007-12-14 21:10:04 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2007/12/13
1 本埜村周辺 
 本年度は、当初例年より3週間ほど、初渡来が遅れてしまい、いろいろと心配されました。結果としては、やはり成田高速鉄道の橋梁工事等、白鳥から見ての景観の大きな変化に驚いて、寄り付かなかったのが原因だろうと考えられています。今は気にもしていません。   
(12/6現在、コハクチョウ:622、オオハクチョウ:26 湯澤 一夫様からの報告)12/13現在700羽を超し、毎日、増えています。(出山様から)
 ほぼ昨年度の同時期と同じ程度(一昨年はもっと多かった)コハクチョウは、昼間餌を自立して採餌するように劇的に行動パターンが変わっていました。
 その多くの個体は、本埜村周辺の耕起されていない箇所の田んぼで餌をあさっています。採餌をによる分散化によって、昼間はほとんど飛び立って100羽も残っていません。

2 栄町の新海さんの田圃、ふゆみずたんぼでも最小70羽から300羽ほどが、毎日昼間、渡来して周辺の田んぼを含めて採餌しているそうです。すでに、ほとんど餌を与えていない状態になっています。
 とくに今年は、2番穂の成長がよく、ほとんど身が入っているそうです。
もともと千葉県のほ場は、耕起さえしなければ、落ち穂はふんだんにあり、今年のように2番穂がたくさんある年には、どんなに乾燥しても、雨が降れば白鳥やカモのえさ場になります。 

3 印旛沼周辺にはあちこちに餌場があれば立ち寄るという光景が起きだしています。とてもすばらしい事です。現在、ねぐらから10km圏の場所には、どんどんコハクチョウが立ち寄ることになると考えられます。  

4 本埜村には餌付けには、関係がうすくなって、ねぐらとして夕方4時前、三々五々に戻ってきます。餌を与える時間になると、集合しますが、すでに採餌ができていて、とても良い”おやつ”の時間に近くなって来ているようです。とても良い傾向です。
 
5 もう一つの大きな変化は、本埜村の白鳥越冬地には、ここ数年オナガガモが入り出していましたが今年は猛烈に増えています。
 同時に、オオハクチョウが30羽程度に増加して、餌場の前面を抑えるために、コハクチョウの多くの個体は餌にありつきたくても、ありつけない状況になって、
 それもあってか、はじめから餌場に寄り付かない個体が増えています。
    
6 利根川下流域、銚子市に近い、夏目の堰には、70羽程度となっています
 ほとんど朝早く採餌にでてしまい、個体数の確認はむずかしいとのことです。昼間、特定の方による餌付けもされています。
  
7 香取市の藤崎さんの田圃には、その後白鳥の訪問がありません。
 周辺が狩猟の場であるために、絶え間なく鉄砲の音が。本年度白鳥が定着することは無理と考えられます。重量禁止区域設定など法的な対応を待つ。次年度以降に
 
8 いすみ市の荒崎ダムには、その後コハクチョウの渡来はない様です。

(掲載写真は、湯浅一夫氏が撮影 田んぼの中で米の2番穂を夢中で食べるコハクチョウの群れです。ことしの大きな特徴です)

 株式会社 トータルメディア研究所
 荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp

この冬の渡り鳥news散見(3) 雁類に関して

2007-02-11 16:39:30 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
本年度の雁の越冬は、宮城県の蕪栗沼や伊豆沼等での越冬は
終わり、北帰が始まっています。宮城県では既にほぼゼロです

 現在は殆ど秋田県・八郎潟及びその北にある「小友沼」に蝟集して
います。これから順次北上しウトナイト湖周辺也十勝地方へと移動していきます
個体数も、マガンを中心にして、とうとう13万羽を超した模様です.

 関東地方でも、霞ヶ浦の亜種オオヒシクイは一昨年なみの56羽に戻り、印旛郡に渡来している亜種ヒシクイも少ないながら越冬してくれたとのことです
(我孫子市鳥の博物館時田氏教示)

 この冬のnewsとしては、アオハクガンの渡来
シジュウカラガン の同一個体が2年連続で渡来(始めて)、しかも10羽
以上の小さな群れが出来て一緒に行動。(足環で観察)しているとの情報
です。次年度に幼鳥を連れた個体が渡来すればエポックとなります。
 また、蕪栗沼周辺でも別の5羽ほどが観察されています
 千島列島エカルマ島で放鳥された個体の様です。
マガンなど 島根県宍道湖周辺での個体数がどんどん増えだしています
 島根県 斐伊川河口にて3000羽以上となりました
 新たな越冬拠点が、ここ5~6年で宍道湖周辺で成立出来たようです。
ハクガンは個体数は減少(10羽以下)ですが、幼鳥混じりで将来が楽しみに

水鳥を含め、
 適切な保護策が講じられることで、越冬時期に十分な採餌と安心・安全が
確保されれば、数年後幼鳥が親になり、又数年後その雛が親になれれば10を待たずにねずみ算的に、稀少な渡り鳥も劇的に復活が可能です。その証しでもあります。

 印旛沼と宍道湖は、色々な意味において比較対象であります。
市民と研究家と行政と、そして農家の皆さま方と、歯車がうまく噛み合えば、とても良い結果が出せるのですが


 日本雁を保護する会
荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp


この春の渡り鳥散見(水鳥)(2)

2007-02-11 16:38:11 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
この春の渡り鳥散見(水鳥)(2)

 関東地方への白鳥類の渡来に関して
福島、茨城、埼玉等の各地の渡来数は、それぞれ大小はあっても
昨年度を除けば、一昨年度との対比であまり大きな変動はありません。

 この暖冬で、すでにコハクチョウなどの北帰が早くも始まっています。
 先年度は、2005-12の「新潟豪雪」で代表されるごとく、とても寒気の厳しい
年で、千葉県での各地に新規渡来地が形成されました
 都内でも杉並区内、千葉県でもいすみ市や銚子に近い「夏目の堰」などに
また霞ヶ浦土浦市にも100羽以上が渡来しましたが、夏目の堰には120羽以上が
継続して渡来したのを除くと絶えています。
 この群れは、餌付けを好まない野生種のごとくで、朝早くネグラから飛びたち
旭市(コウノトリの渡来地)周辺の田んぼで採餌し、夕方「夏目の堰」に戻る
生活振りの様です

 千葉県では、この冬印旛郡本埜村の白鳥渡来地での減少が報告されています。
他地区と大きく異なるところです。
 前年の1,350羽が一気に500羽を切る数字にまで減少しています。
同時に、餌を求めて分散化が始まっているようです。これから印旛沼周辺域の
各所に白鳥の中小規模の越冬地が形成されることになると考えられます。
 とても良い傾向です。
 餌付けによって
「白鳥の生き方」が崩れて、白鳥文化の喪失とまで言われてきましたが、
人に依存しない、健全な白鳥群がどんどん増えだしているように思われます。
 全国的にも、この流れがはっきりと見えてきていると思います。

日本雁を保護する会
 荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp


この冬の渡り鳥news散見(1) 小鳥や大陸からの小型カラス類

2007-02-11 16:36:52 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
この冬の渡り鳥news散見(1)

千葉県の印旛沼周辺でも、霞ヶ浦方面でもウソ、アトリ、マヒワ等、例年あまり見かけない渡り鳥が多数観察されています。いずれも、もっと本州南の山麓でなければ多数は観察出来ない種類と聞いています。
 ウソという小鳥は、のどの所がピンク色をし、かわいい声で鳴くので評判です。しかし春の次期、桜の花の芽を食べ尽くすことがあって、一部では問題視されています。今に時期、何を食べているのでしょうか
 明らかに、この暖冬の影響で、群れが北上して関東地方の平野部に多数が舞い降りたと言うことの様です。
 逆に言えば、ツグミやシロハラなど千葉県の田んぼで真冬に観察される小鳥が雪の降らない東北地方で多数観察されていることも、教えて頂きました。
 (我孫子市鳥の博物館時田氏よりの示唆)。これも種として北上です。

 そう言えば、コクマルガラスという大陸から渡来する渡りをする小型のカラスが
とうとう千葉県内でも観察されだしています。
 大分前から朝鮮半島経由で中国や関西地方では、同じミヤマガラスと一緒に観察されています。
 現在はどんどん北上して新潟平野で5,000羽単位で越冬が始まっていると報告されています。何れも「地球温暖化」との関連性があると考えられているようです

 これらは大陸から日本海を横断して渡来する可能性も新潟 → 埼玉 → 千葉 と言うように情報の連続性が繋がってきました。
 数年前から埼玉県でも、大群で観察され出しています。千葉県では、2年連続で、1群で50羽単位程度観察されたらしいですが、大陸から渡来するカラス類は、複数種あって、千葉県内でも今後共、増える予感です。

 冬の期間とても小型のカラスを見ましたら、特に田んぼや畑で群れをなして
いましたら、ご注意ください。
 日本野鳥の会千葉支部の皆様からのご教示もいただきました。

 日本雁を保護する会
  荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp
 


鳥インフルエンザの媒介者は大陸からの渡り性カラス類?

2007-01-28 11:07:05 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2007/1/28
 本年度も中国・九州での強毒性ある「鳥ウイルス」の話しが続いています。「宮崎県での2ヶ所」に続いて本日朝は「岡山県」での出現の可能性をTVが伝えています。判断として、大陸から冬の期間渡来した野鳥との可能性がとても高いと考えられます。
 私個人としては、渡り鳥としてのカラス類(ミヤマカラスやコクマルカラス等)の
可能性を感じています。
 韓国経由と思われますが、日本の越冬地で、餌を求めてのこのことと鶏の鶏舎に入っていける鳥としては、いろいろと考えてみましたがカラス類くらいしか思い出せません。しかも近年、温暖化の影響と言われていますが、本州への渡来が激増しています。最近はどんどん北上し、新潟平野でも多数が観察される事態と言われています。 
 でも、「鳥ウイルス」は、閉鎖された箇所に超過密で飼育された、ストレスで弱り切った鶏だから一気に病気になると言われています。国内での蔓延を防止する策として、鶏の飼育環境を改善して、過密養鶏の環境から開放することが求められるのではないでしょうか。急がば回れの知恵です。
 その観点では、今回の「鳥ウイルス」の前例となった「スペイン風邪」と呼ばれた病気は、第一次世界大戦中でしかも「塹壕病」と言われていたことが知られています。鶏の鶏舎と洗浄の塹壕之兵士達を対比する事は無茶ですが、いずれも被災が強いストレス下にあった事、それが体力を奪い、また相互の干渉によって大量蔓延の大きな原因であったのではないかと、個人的には考えています。


千葉県へ渡来したコウノトリのその後(2)

2006-12-10 21:24:20 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2006/12/10
旭市にコウノトリが1羽飛来して、早くも10日以上経過しました
 昨日も確認されましたが、旭市の地域のとても大事なシンボルとして、
イメージとしても固まって来ています。
これからも、千葉県には各地にコウノトリが飛来する可能性があります。
ご注意の程、よろしくお願いいたします。

ところでこの秋、都内での複数の農業関係でのシンポジウムでは、
コウノトリの話は話題性は抜群でした。
その中心は豊岡市であり、市には、「コウノトリ共生課」という名前で、
組織横断的な役割を担う箇所が誕生しています。
あらゆる分野が参加をしており、特に農政絡みの方々の参加意欲がとても強くて、驚きです

千葉県の各市町村と何が違うのでしょうか?
1 農政課の積極的な関与がまずあります
 国への借金も完済し、土地改良区の役割が完了して、消滅状態にあること
 土地改良区の役割完了で、農家と行政が直接的な関係にある
2 全国の研究家の参加、県や国の役割と市の立場が明確で、自立心がとても強いこと。



今後の課題として考えられること
1 コウノトリ、トキ等の放鳥出来る箇所の候補地としての地域として如何か、見直しをして貰う
 自然MAP 特に重要な非ほ場整備地MAP、天然のため池、湧き水地点、
餌動物の所在地MAP、有機、ゆみずたんぼ(冬期湛水・不耕起栽培MAP)等の作成 
2 地形的な観点で
(1) 総武大地から、九十九里の平野への波状の場所で、ほ場整備されていない、
かつ湧き水やため池があって天然の餌が十分に供給可能な、生態系が保全されている箇所。
同時に田んぼの生き物が豊富な箇所であること
(2) 豊岡では山地から突然、氾濫源とも言うべき湿地帯に飛びだす。
 その山と田んぼの境目では、複雑に入り組んだ谷津が存在し、そこに1KM程度の距離をおいて、
点々とコウノトリの営巣地がありました。旭市では、どうでしょうか
3 自然再生事業等が組織的な対応がなされている箇所
 ゆみずたんぼ(冬期湛水・不耕起栽培)等の営農箇所の存在と、地域にリーダーが存在するかです
 自立した営農地域が担保されている箇所であることも条件です。



千葉県へ渡来し旭市に定着したコウノトリの写真です

2006-11-30 19:02:52 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2006/11/30 旭市秘書広報課より、ご送付をいただきました。

「千葉県旭市三川の水田に飛来したコウノトリの写真 撮影者 旭市秘書広報課」
と銘記頂ければ、自由にご使用下さいとのことでした。

日本雁を保護する会
荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp

環境省インターネット自然研究所「全国ガンカモ渡来調査」データ検索

2006-11-27 22:17:05 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
最近、大変、ご質問が多いので本年度の白鳥群の渡来状況を全国的に検証する方法として、 2000年度から、2003年度までの全国・県別コハクチョウの渡来状況を、 10月1日~11月15日間だけに絞って抽出する方法を記載しますまず、環境省インターネット自然研究所「全国ガンカモ渡来調査」 にて、 検索・抽出を実行する期間を指定します  (1)2000  (2)2003 と入力してください  これで全年度を一括して指定しました。  (3) には、10/1 (月内での期間限定) (4) には、11/15 (月内での  〃 )  これで10/1より11/15までの期間 (5) には、選択項目で、コハクチョウを選んでください全国一括では、最下段の検索実行で、検索開始 (289件) 絞り込みで (10) 宮城県だけ → 検索開始(60件)   福島県だけ → 検索開始(15件)    
① 一覧表でご欄下さい → 詳細で個別調査データ別に 
② MAPで 全国(日本白地図上に出力)  福島(福島県白地図上に出力)  
③ htmlで これにて、必要十分なデータ及びMAPを抽出してみて下さい。  
抽出されたhtmlフアイルはそのままexcelに貼り付け可能です。   
全国ガンカモ渡来調査からのデータ抽出技術等に関して
お問い合わせ ご質問等は
株式会社 トータルメディア研究所
TEL:03-3824-6071 FAX:03-3824-5980
荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp
あるいは日本雁を保護する会会長呉地正行宛 
son_goose@mva.biglobe.ne.jp に、
お問い合わせ下さい。よろしくお願いいたします。 

千葉県へ渡来したコウノトリのその後

2006-11-27 22:09:57 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 千葉県に飛来した野生のコウノトリは、まず北印旛沼地域の・甚平沼東岸にある印東公民館周辺に飛来し、餌場のなった田んぼは、印旛沼土地改良区でも環境担当役員として、意欲的に組り組まれている方の田んぼも含まれていたそうです。この方は、まさにこの夏ハクチョウの里となった栄町の新海秀次さん共々、豊岡の「コウノトリの里」を調査され、その内容を先日の印旛沼水循環健全化会議「わいわい会議」では、豊岡のコウノトリをシンボルとして取組を報告された方です、まさにその本人の田んぼに飛来したとのことです。挨拶に立ち寄ってくれたみたいでとても不思議な縁を感じています。

(4) でも、数日後旭市に移動して、現在定着する模様と聞いています
 コウノトリに詳しい関係者が言うことは、餌場の田んぼで生きものの餌が足りなくて移動したのだろうということです。印旛沼周辺に定着をしてくれたら、とても良い事になったと思うと、残念でなりません。

(5) 一昨年千葉県には2羽が渡来して、無事越冬しました。餌もなんとか足りた模様です。なにせ大食いな鳥ですので、再度飛来するには餌が十分かがキーワードの一つです。この時は12月の末頃でしたから、これからも大陸から西風に乗って飛来する可能性は、とても高いと思います。
 越冬地たる、中国南部の湿地帯が次々と環境悪化に見舞われています。そのため、若い鳥が適地を求めて日本等へ移動する可能性も指摘されだしています。


今年の白鳥(コハクチョウ)の渡来状況を調べる

2006-11-12 21:47:32 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
最近、大変、ご質問が多いので
本年度の白鳥群の渡来状況を全国的に検証する方法として、2000年度から、2003年度までの全国・県別コハクチョウの渡来状況を、10月1日~11月15日間だけに絞って抽出する方法を記載します

まず、環境省インターネット自然研究所
「全国ガンカモ渡来調査」にて、検索・抽出を実行する期間を指定します
(1)2000
(2)2003 と入力してください
 これで2000年度から2003年度までの4年分度を一括して範囲指定しました。 
(データは1989~2003年度まで15年度分がデータ蓄積されています)
(3) には、10/1 (月内での期間限定)
(4) には、11/15 (月内での  〃 )  これで10/1より11/15までの期間
(5) には、選択項目で、コハクチョウを選んでください
全国一括では、最下段の検索実行で、検索開始 (289件)
絞り込みで
(10) 宮城県だけ → 検索開始(60件)
   福島県だけ → 検索開始(15件)
   
 ① 一覧表でご欄下さい → 詳細で個別調査データ別に
 ② MAPで  全国(日本白地図上に出力)  
  福島(福島県白地図上に出力)
 ③ htmlで 
  これにて、必要十分なデータ及びMAPを抽出してみて下さい。
  抽出されたhtmlフアイルはそのままexcelに貼り付け可能です。
  
全国ガンカモ渡来調査からのデータ抽出技術等に関して、お問い合わせ 

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