文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

今年も千葉県にコウノトリが大陸より印旛沼周辺へ飛来しました

2006-11-12 21:41:20 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 2006/11/11夜のTVnewsで、紹介されました。我孫子市鳥の博物館の研究員が確認とのこと。
若鳥で(3歳程度?)成田市の田んぼとのことでした。
本日朝は、印西市(?)の田んぼとのことで、定着出来る箇所を探って、あちこちと飛び回っている段階のようです。
 くれぐれも保護の件、よろしくお願いいたします。

 11/9開催の「わいわい会議 第2分科会」では、トキ、コウノトリの話題で盛り上がりましたが、印旛沼周辺での受け入れ態勢が整えば 将来定着の可能性も、同時に2羽が飛来して、お互いオスメスであれば、可能性があります。

 コウノトリで言えば毎年数羽が大陸から飛来している実情からその一部が千葉県」へ飛来することは、十分あります。


2004-2005年度にも、千葉県下には、2ヶ所に渡来越冬しています


参考資料 2005/4月に千葉県下のコウノトリとして、以下メールを発信しています
○○○○
千葉県で越冬したコウノトリは2羽でした。
我孫子市の北新田に1羽(A個体)と、茂原市郊外に渡来定着した1羽(B個体)です。
 千葉県下には、千葉県我孫子市の北新田地区に1羽のコウノトリが渡来、定着越冬しました。
この個体は、はじめ12月3日に、岩手県大船渡でへろへろ状態で、衰弱しきって
発見されました、人を全く恐れない個体です。 その後の寒波で南下したと考えられています.
 このコウノトリ(亜成鳥で4才)は幼鳥ではありません。
北新田に渡来後、主に巨大なウシガエルを主食に(?)して、周辺をいろいろと移動しながらもこの地区を立ち去らず、3月15日頃渡去しました。現在は広島県で観察されているそうです。(新聞情報による)

 もう1羽B個体もも、ほぼ大船渡に渡来した同日に、千葉県の茂原市周辺域に渡来、定着をしました。
 この個体も、この地域の里山と谷津田を利用して、主にザリガニ等を主食にして、あちこちと里山と、田んぼを往復、 特に特定の専業農家のふゆみずたんぼに良く渡来していたそうです。
この個体も3月15日頃に渡去しました。この個体に関しては、渡去した後の情報は今のところ得られておりません。
 このB個体に関しては、県からの要請で、保護という観点で、一切情報を出しておりませんでした。
 自然状態で、渡来したコウノトリが、一応餌にもありつけて、無事北帰出来たことを評価したいと思います。

手賀沼にオオバンが集まって来ました

2006-11-07 21:00:12 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 2006/11/3 ジャパン バード フェスティバル2006 開催されました。
 会場前の手賀沼河畔には、今年もここに定着しているオオバンと+北からの渡り鳥として渡来する、オオバンの2つがあります。
 どちらがどちらとも言えませんが、小さなグループが人の暮れる餌をまって、ジッと休んでいる風景です。
 ここ手賀沼河畔にはまだ、秋の渡りは始まっていない模様です。

印旛沼周辺ヒシクイは亜種ヒシクイでした

2006-04-05 00:43:33 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 本年度、関東地方利根川下流域での雁類の越冬では、今までにないことが
1 千葉県印旛郡、本埜村と栄町の周辺に、ヒシクイが4羽越冬しました。
この個体は群は、当初オオヒシクイと考えられていましたが、明確な写真の入手により、亜種ヒシクイと分かりました。
 数年前から、この地域ではヒシクイの小さな群れが定着しているのではないかとの噂が流れておりました。
 今回、明確になりました。
2 船橋市郊外にも「亜種ヒシクイ」が1羽
3 茨城県菅生沼にも、亜種ヒシクイが2群で、最大6羽が同時に観察されています。
4 東京都府中市の分倍河原周辺の多摩川にも6羽の群れが観察されています
(写真があるとのことですが、未入手)です。これも亜種ヒシクイとのことです

 ちなみに、霞ヶ浦江戸崎のヒシクイは、「亜種オオヒシクイ」です。本年度は
最大羽数が越冬しました。(79羽)

 亜種ヒシクイは、殆ど宮城県の古川市郊外の化女沼を中核としたエリアに集中しており、他に越冬地は殆ど見あたりません。
 その点だけでも画期的な状況と言えます。

 添付写真は、栄町在住の小川様の撮影です。



夏目の堰にオオハクチョウの1家族も(5)野生の状態

2006-03-30 07:28:22 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 400羽以上と思われる、コハクチョウ群のなかに1家族のオオハクチョウがおりました。
 夏目堰きの周辺の田んぼで採餌中でしたが、この家族群はとても警戒心が強く、近寄れません。
 500mが限度でした。
大昔の、餌付けされる前の状態に戻っています。
 餌付けされた経験がないのか、新しい越冬地であるために神経質になっているかは分かりません。
 

千葉県印旛沼周辺で越冬したオオヒシクイの保全(6)

2006-03-29 21:52:20 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2006/2/1 千葉県環境生活部自然保護課鳥獣管理対策室長 殿
印旛沼周辺へ渡来した天延記念物「亜種オオヒシクイ」保全に関して意見書
以下、2項目に関しての意見書です。よろしくお願いいたします。
1 印旛郡本埜村及び栄町周辺への、国の天然記念物 オオヒシクイの渡来と越冬個体の保護
 印旛郡周辺域で、亜種オオヒシクイが最低4羽以上。2週間以前から渡来定着しているとの事です。
2 亜種オオヒシクイは、霞ヶ浦の江戸崎に渡来している個体群と種が同じです。その群れの分散かは不明です。
今期-短期的な課題として 短期的には、各分野の行政への注意喚起を
① 本日朝の現地調査してくれた方の話では、越冬地のすぐ横の田んぼに米を撒いた無双網の猟場があるそうです。
冬期湛水水田をつくっての無双網の猟等での誤殺も、十分に考えられます。
② 現在猟期でもあり、誤射にて狩猟される可能性が高く、狩猟監視員等への強い指示をお願いします
③ カメラマン等の殺到が予想されますので、発表は印旛沼周辺というレベルでお願いします
 
中期的課題としてこの地域には、禁猟区がいまだ設定されておらず、かつ銃猟禁止区域にも未指定です
① 本埜村の白鳥渡来地から、栄町の四ッ谷地区など、本年度は1,300羽以上ものコハクチョウが越冬しています。
② さらに、自立した白鳥群は、周辺10kmを目処に採食場を求めて、あちこちと飛び回っています。しかし、佐倉 市や佐原市で、その目的もあって冬期湛水水田していただいた箇所では、ハンターが入り込んで、集まった鴨を銃猟しています
③ この周辺耕地を中心にして銃猟禁止指定、できましたら、オオヒシクイの渡来地形成を機会に、周辺域を含めて禁猟区設定を検討頂ければと存じます。

東庄町「夏目の堰」で越冬を開始したコハクチョウの保全に関する意見書 (5)

2006-03-29 21:49:07 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
[satochiba:1690] 東庄町「夏目の堰」で越冬を開始したコハクチョウの保全に関する意見書 (1)
2006/2/1 千葉県環境生活部自然保護課鳥獣管理対策室長 殿 宛

東庄町「夏目の堰」で越冬を開始したコハクチョウの保全に関する意見書
以下、意見書を提示します。よろしくお願いいたします。
 夏目の堰に、約400羽ちかいコハクチョウが越冬中です。
この群れは、自立した個体群で、可能性として新潟県の瓢湖冬期湛水水田や
最上川のスワンパーク等から大寒波の襲来で、大群をなして千葉県下にも渡来、
越冬中と考えられます。
今期-短期的な課題として
(1) 短期的には、行政への注意喚起を
① 別記、記載の通りです。
 この2月から3月にかけて、このコハクチョウの個体群を無事に北帰させるためには行政的な配慮が必要となりそうです。このままでは、餌不足で餓死する個体の出現が予想されます。そのまえに、アスペルギルスに感染して、大量斃死が全国で過去にありました。

② そのために
・冬期湛水水田(ふゆみずたんぼ)のごとく、白鳥の採食場の確保。但し、うなってしまった箇所を除く(耕起された箇所は餌がない) 
・ 給餌行為(準備)餌付けは避けたいが、餓死をさせるわけにはいきません。そこで、今回は給餌する
・ その方法は、本埜村での経験が重要だと提案致します。本埜村白鳥を守る会の●●さんが詳しいです

(2) 同様な越冬地の形成が、千葉県の各地で生じているとの予想がされています
① 千葉県での、先日の「ガンカモの全国調査」での、白鳥や雁の記録の早期な整理と情報収集をよろしくお願いいたします。
② 個人的には、ほかにも渡来しているとの情報も受けております。早急な調査を行いたく、渡来情報を、私どもにもお知らせいただきたくよろしくお願いいたします。


関東には今年はコハクチョウの野生群が大量に飛来しています(4)

2006-03-29 21:45:04 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 東京都神奈川県の境を流れる多摩川では、一部は12/20頃から、秋川と多摩川の合流付近で目撃が相次ぎ、1羽は秋川と多摩川の合流点付近で定着し、6羽は杉並区の善福寺公園で、数羽は、東京都野鳥公園に渡来しました。
 それらが東京湾を横断して、市川に到達し、葛西臨海公園などでも観察されています
1 その多くがさらに飛び続けて九十九里に到達し、茫洋たる海に出る手前の陸地に九十九里の各地に三々五々舞い降り、餌場と塒を探し回っていたところで、だんだんと大きな群れになり、最後に「夏目の堰」に到達し、ここを塒に定めたというドラマの様な筋立てが想像されます。
2 ヒシクイも同様な行動に出た個体群があり、多摩川の中流域に6羽が定着。1羽は、東京湾を超えた市川市の田んぼにも飛来しています。
3 コハクチョウでは餌付けされた個体群と、野生の個体群は明らかに行動原理が異なる野生に戻った(生活の自立化)この様な個体群が日本海側で激増しており、この冬の大雪で、餌付けされていない個体群が、餌場を失い、一気に動いたと考えられます。
  その背景には、コハクチョウの増加によって、環境が過密状態に陥っているとも考えられます。(新潟県だけで、推計15,000羽!)
4 今後とも、毎年家族群(両親と非繁殖亜成鳥と当歳の幼鳥で構成される?)単位での冒険旅行がこれから続々と繰り返される可能性が高いと考えられます。
 個体群密度の高さが影響して、新たな越冬地を探そうという動機付けが若者、家族群に生じたとも考えられます。
5例えば、新潟県阿賀野市にある、白鳥で有名な瓢湖では、12/20以降、約1,300羽のコハクチョウが減少して、飛び先不明になっています。
 ここは、今、多くのコハクチョウが塒としての利用で、早朝飛びだし、夜遅く塒へ多数の家族単位で、三々五々帰ってきています。幅広く阿賀野市の田んぼ地帯で採餌しています
 この行動様式は、今の瓢湖のコハクチョウとよく似ています。
 瓢湖管理事務所の担当者が 「うちのコハクチョウだ!」といみじくも言われたのとも符合しています。ひとつの有力な原渡来地情報ともなってきました。

小笠原諸島まで4羽と,12羽。2羽保護され福島県楢葉で放鳥(3)

2006-03-29 21:41:55 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 千葉県の九十九里にある、銚子に近い東庄町「夏目の堰」に400羽ものコハクチョウの塒が突然出現して、地域でびっくりしています。 この個体群がどこから出現したかを調査しているわけです。
 太平洋に飛びだした群れの一部が、あわてて逆戻りして九十九里へと戻れたのかも知れません

 相当数はそのまま太平洋に飛びだして海没、一部が何と小笠原諸島にたどりついたのではないかとの考えられます。厳しい現実の結果が残っています。

千葉県九十九里に突然コハクチョウの大群(1)日本海側から

2006-03-29 21:31:49 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 千葉県九十九里・東庄町にある「夏目の堰」の白鳥渡来群は、昨年12月末より突然大挙して渡来してきました。
現在でも350羽以上とも言われています
 この群れがどこから来たのか。有力な説は、日本海側下越にある瓢湖の個体群と言われています。
 丁度、2005年12月の異常な寒波との関係性が指摘されています。
 2005年12月の季節はずれのドカ雪と、異常な寒波との関係で、大量のコハクチョウが餌場と積雪と凍結によって、ねぐらの両方を奪われたのでは無いかと指摘されています。
 12月の末から正月にかけて 日本海側から、小さな群れで栃木、茨城、東京、千葉へと飛来した可能性が高そうです。
 その一群が奥秩父を越えて、東京都あきる野市でも目撃され、多摩川沿いに下って杉並区善福寺公園(6羽定着)や東京港野鳥公園等にも飛来しています。
 栃木県や茨城県での100羽単位で飛来しています。夏目の堰に飛来した群れも同様と考えられます。


 新しい越冬地の形成がされたことと同時に、この個体群が本埜村の群れとは明らかに違い、殆ど餌付けを期待しない野生種として評価されています。
 早朝、全部が一斉に飛びたち、高く舞い上がって、幅広く九十九里方面を探索して餌を探して、夕方遅く一斉に帰着する。 完全に自立した姿と報告されています
 餌付けで生じる、親が子どもに何も教える必要がなくなった事で、何も伝えない現象
人間に何から何まで、命までをも託してしまう、白鳥に日本で生じた独自の行動を「白鳥の文化喪失」として捕らえ、それを「楢葉の白鳥」と定義しました。
 日本の子ども達に見られる「子ども文化の崩壊→」となぞらえてみましたが、どうも、この白鳥群は、人間とは距離を置き、自立を果たした群れと理解しています。
 人間の行動を観察し、餌をくれないなら、しょうがない自分で探すか。で始まった模様で、依存していません。

 本埜村の個体群とは、殆ど関係がない模様でもあります

鳥害防除網の存在が、地域の最大のリスクとして顕在化

2006-03-29 01:30:32 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 今回、見学コースには鳥害防除網がびっしりと張られた箇所が多く、後の話しあいでは、特に女性から質問を受けました。
 委員全員が周知となりましたが、どうしたらよいのか分からない状態です。

 相変わらず、たくさんの鴨の死骸が干からびた物から、まだぴくぴくしているようなものまで、死骸がぶる下がっています。
 
 地域の人は、さも当たり前の意見として「こうしておけば鴨が近寄らない」と言います。環境センターの所長にまで文句を言いにこられる方もある時いています。
 一方で、霞ヶ浦で泳げた、水が飲めた、魚が捕れたといいながら
実は、地域の方々の、この気持の冷たさが、実は最も問題なのでしょうか。あまりの痛ましさに、東京では新聞社が写真掲載を行えないという噂もあります。
 
 複数の新聞社から、私にも直接意見を求められて困りました。
このままだと、この秋以降での事故が心配でなりません

 問題は、農家の方々が、食害にだけ気持がいっていて、その食害の事実確認や、
冬期間に網を張ることの是非、
それと、消費者側の意見を重視する姿勢の欠如などが問題なのではないでしょうか

解決策として、日本雁を保護する会が全国の雁・鴨・白鳥のとらいちでの食害に関わる課題解決に、市町村側との食害保証条例等の制定という方法があります。まずもって、この制定が必須だと考えられます。
 
 この春、土浦市に渡来したコハクチョウの群れが、この網に引っ掛かるような事故がおこったとしたら大変でした。大手新聞社もキャンペーンを張る準備まで進めていたそうです。
 
   
  

千葉県下、乾田での無双網による鴨の捕獲実態

2006-02-12 22:32:55 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
先日、九十九里で白鳥群の初めての塒の場所が出来ました。
といっても一時的で、毎日場所が変わっているようです。
 当初、この白鳥群を発見した方は、干潟町の広大なほ場整備iされた乾田を
たまたま車で走っているときにコハクチョウを16羽ほど発見したとのことです
 これが、実は鴨を捕獲するための、狩猟場であって、方法は田んぼに水を張って
米を撒くという単純な仕組みで、夜間飛来した鴨を50羽単位で一網打尽に捕獲して
鴨料理専門店に卸すという商売の、まさに現場でありました。
 この無双網は、千葉県では合法的な狩猟法であります。 その場所に、昼間白鳥が水を求めて飛来したのでしょう。

 でも、どのくらい鴨を捕獲しているのか、売り上げているのかは、1羽3,000円程度としか分かりません。狩猟者本人しか分からない企業秘密となっておるのでしょう。 他県のごとく10万羽の内の1000羽と、5,000羽しか生存していない鴨のうちから1,000羽となると、本質的に異なります。

 しかも、徹底した乾田化政策の中で、やっと水があって餌がありそうと近づいた鴨群を根絶やしにする勢いです。


印旛沼、手賀沼での鴨群の消長(1)

2006-02-12 22:28:21 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
印旛沼や手賀沼周辺では、今、鴨類が大幅に減少しております。
印旛沼周辺では、とうとう5,000羽を切ってしまうぐらいまでになってしまい
湖沼上でも周辺でも、鴨を見ることも難しい状況です。
 あと、3年後には、1,000羽を切るだろうと悲観的に見ざるを得ないと考えられ
ています。 渡ってきている鴨が餌不足で北帰する体力がないために、春の野草の芽生えをまって、遅れてシベリアへ。
 体力が無くて競争に勝てず、北帰が遅れたために繁殖場所の確保にも
さらに雛は遅れて育つために、秋の渡りまでに十分に育たないまま南下することで
海に落ちてしまう。
 親の生存は平均5年程度ですので、子どもが少ないとどんどん減少することに
なります。
 最大の理由は、餌不足です。
印旛沼周辺は田んぼのほ場整備率が90%を超しています。
手賀沼では99.6%だと手賀沼土地改良区で伺いました。この殆どが冬期に乾田化します。さらに秋の耕起が90%を超していると聞いています。
 このために田んぼの餌(落ち穂や2番穂など)が埋めこまれて、餌がありません
 印旛沼や手賀沼の乾田化は徹底していて、暗渠で全て水を抜きます。砂や土が乾燥してからからに乾燥します。砂漠化です。砂漠に水鳥は生活出来ません。自明の理です。
 乾田の田んぼに水張りがあれば、目立ちます。でもこれらが米を撒いて、鴨を無双網で狩猟するための仕組みであることをご存知でしょうか?
 なかには、1シーズンで1,000羽単位で狩猟している方も存在していると聞いています。
印旛沼の複数の町内には、鴨料理の専門店があって、東京から通人が、たくさん
本物の鴨を食べに来ているとの話しです。


霞ヶ浦での自然再生事業の側面として

2006-02-12 22:25:48 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
何ともちぐはぐな話しです。

霞ヶ浦での自然再生事業に関する報告です。
http://blog.goo.ne.jp/tmlarao/c/7f117528cee749d672afb7037241e074
 
霞ヶ浦の土浦市、霞ヶ浦市の地域で、国土交通省が、新たな施策として
「霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会」を立ち上げて自然再生推進事業を
行いつつあります。
 日曜日(2005/1/27)に、その9回目の協議会があり、公募委員として参加をし、幾つかの提言をも行ってきました。
 9回目とあって、国土交通省からA~Fまでの地域の内で、AとB地区に関しての起案を詳細に出してきて、議論をして欲しいと。同時にC~Fまでは、公募委員から案を出して欲しいとのことでした。

 それは宜しいのですが、あくまで国土交通省側は堤防に関わる部分だけを議論の対象にして欲しいと申します。

 しかしここの箇所は、10年以上前から先駆的な自然再生事業が行われてきています。その結果として、かなり堤防周辺が自然に再生し、アサザ基金の提唱した消波堤(粗朶)や、水質浄化施設(川尻川ウエットランド)等が連続的に作り込まれ、実は鴨群やサギ類等がびっくりするくらい増加しています。

 かって堤防と、斜面林(霞ヶ浦のかっての天然の堤防)までは、土浦市と霞ヶ浦市のエリアまで田んぼを休耕田と言うことで、一気に蓮田に切り替えられています。そのため鴨群(主にコガモ、オオバン等)は、堤防沖の粗朶堤防がネグラとなり、ハス田が餌場となって、膨大な鴨群の大集結地になってしまいました。その主体な餌が、なんと「アイガモ農法」としてベトナム等からはいったアドラーと呼ばれる「オオアカウキクサ」の外来種との雑種らしく、ハス田の一面を真っ赤に染めて、覆い尽くす勢いです。
 でも、今頃から、寒さから一時的に姿を消します。
 その結果もあって、ハス田への食害問題が生じ、農林水産省が膨大な予算を組んで、ハス田に鳥害防除網を公共工事として取り付けてしまいました。

 それは、別記のごとく、鳥たちが種類を問わず、鳥害防除網(最新型の霞網としか言いようがない)に引っ掛かって、もがいて苦しむ結果を招いて、生き物たちに
跳ね返って来ています。 
 その最も鳥害防除網の最も厳しい箇所が、自然再生事業の中心地と言う困った状況です。
 一方でワンドをつくって、生態系の回復を意図したい。地域の方々は小魚を捕ったり泳いでみたいとかのロマンを語りますが、足下ではたくさんの鳥が死亡し、しかも干からびたまま放置されたまま。その冷血ぶりには、身の凍る気持と、こころから寂しくなります。
 ハス田を仕事の場とする、地域住民の方々の民度が深刻に議論されている現実があります。
 しかも、この鳥害防除網のたくさん設置されている箇所の前に、今回コハクチョウが100羽以上も渡来しているという、何とも念の入った環境となっています。
 結局、自然再生水深事業とは言っても、予想の通り国土交通省は、公共工事がしたく、農林水産省は、渡りに船と鳥害防除網を設置し、環境省の姿は感じられず、3省庁間だけでもの連携も感じられず、生態系の保全とは組織横断的な対処が必須なのだという、自前の事が言葉だけに終わって、省益で動く行政体質がそのまま色濃いという現実を見せつけられている事になります。

千葉県の九十九里にも白鳥の大きなネグラが形成されました

2006-02-12 22:19:41 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
この冬の、千葉県下での白鳥群の渡来は、かってない流れを感じています
 本日(2006/1/30)現在で本埜村周辺域に1,326羽。
九十九里の新しいネグラをも加えると1,700羽ほどとなります。

 本埜村の個体群も順調に増えて、複利計算で増える。ネズミ算の適用段階に
至ってきました。これからどんどん増えて、4~5年で2,500羽を軽く超すことになるでしょう



 いままでは、東北から福島県の浜通り、中通を経由して千葉県本埜村等に渡来していたコハクチョウ群は、おとなしく餌付けに従順でした。
 でも今年の群れは明らかに違います

 特に太平洋側、九十九里に出現した100羽+のコハクチョウの大群は
まず、地域でネグラを確保し、それから三々五々親子単位で、朝早くネグラを飛びたち一気に上昇し、遠方まで採餌に出かけます。、夕方遅く小さな群れ単位で、高いところから急降下してきます。
 これは、雁・白鳥の本来の自然体です。
 ことし越冬に成功しましたら、次年度はもっと多数で飛来すると考えられます
新しい生息地への先遣隊でしょうか。

 現在、東北6県は、それぞれの県内に白鳥だけで10,000羽単位、新潟県は15,000羽を数えます。 合計75,000羽。このような数の白鳥が越冬している箇所は世界中でも稀な地域です.ある箇所ではカラスより多いと揶揄されています

 多分、新潟県の瓢湖や山形県の最上川スワンパーク等から、寒波と氷結に追われて1,000羽~2,000羽以上の群れで一気に太平洋側へ。
 
 その過程で、一群は栃木県の内陸部へ家族単位で、分散し、那珂川へ150羽が
一群100羽が霞ヶ浦へ、 また東京都にも多摩川沿いに下ってきた群れもあります。
 複数群は千葉県の九十九里へ、さらに多くの群れが太平洋に飛びだして海の藻屑に、かろうじて一群が小笠原へ到達したと。

 これは、日本海側にコハクチョウの個体数が増えすぎて、一気に移動したと考えられますが、それ以上に、自立した個体群が新たな越冬地を目指そうとして動いたと理解出来ます。

 私は昭和34~35年の白鳥の大移動をつぶさに経験しています
(丁度高度成長の始まる直前でした)45年ぶりの移動第2弾と考えています。 (あるいは第3弾かも知れません)

 まえから、楢葉の白鳥という名称で、餌付けされた白鳥の個体群は、人に大事な自分の命を託してしまいました結果として、親が子どもに何も教える必要が無くなり、教えることを放棄する。
1日中ぶらぶら餌を待って3食昼寝状態で冬を過ごす
 従って、生存率が高く、体力があるので、たくさん子供を産む。幼鳥が親になる確率が高く年15%もの勢いで、増える。複利で増える。ネズミ算と話しております。しかも野生状態より(10年程度)から18年程度まで寿命が延びてしまうと話しました。

 白鳥でありながら、白鳥としての生き方が分からない、餌付け(飽食)とは白鳥でも人でも同じで、親子でも学校でも、教えることが放棄され、文化の喪失をもたらすと書き続けてきました。

 でも、ここ4~5年、日本海側でも東北地方でも、白鳥に餌を与えなくなってきています。その中で、自立した(人を横目で見ながら、餌を貰えないなら自分で探すか?)白鳥の家族群がどんどん排出してきています。

 特に、新潟や宮城県では顕著で、餌付けの問題は殆ど語られなくなってきています。同時に家族単位で分散し、かつ個体数は低くなってきていました。

 ここで、この寒波が、白鳥たちに、新たなフロンティアな場所の確保を目指すという分かりやすい、新しい動きを導き出したとも考えています。

本埜村の白鳥群 (2)

2006-02-05 22:26:19 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 2006/1/29 本埜村の白鳥を守る会の出山様から、かってないことを聞きました
この日曜日、あまりに白鳥の見学者が増えて、かつ殺到したために、夕方の餌まきの折りに、白鳥群が、餌をまくと、どどっと身をひいたと言うのです。
 これは、あまりのひとの多さに、始めて白鳥群が拒絶反応を示したと言うことらしいです。
 来訪する人々は、中高年(50~70)程度の中高年の夫婦連れの比率がとても高いのが特徴です。
 白鳥の姿を観察することは、中高年にとっての、特別の癒しの意味があるのかなと感じています。それは東京都杉並区の善福寺公園のコハクチョウを見に行ったときにも、強く感じました
 なにか、特ベスのことがあるのでしょうか