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トヨタ等自動車メーカが世界一になる価値観が怖い 日本の森林の実態(1)

2005-07-11 00:34:35 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 日本の森林保全への提言
 日本全域での森林の木材価格は、ここ20年間で1/10以下に低下しています。恐ろしい下落です。特に杉材、ヒノキ材のごとく、50年物が木材市場へ運搬し、丸太に生成した物で1本130円前後。運送費も、木材市場での手数料の費用も出ません……。130円でなく、70円に更に下がったと言う話しもあります。ものへの価値観が狂っているとしか言いようがありません。
 これは国内産の木材市場が実質的に消滅に近く、この価格は東南アジアでの現地でのチップ価格に一番近いと言えそうです。
 現在、工業用のお米は輸入品が多く、その価格は驚くほど安いと言われます。主食用のお米の現在価格は、国の発表として関税率700%と計算されています(今まで500%以内と言われてきました)
 まもなく、日本のお米も木材の後を追うのではないかと心配されています。既に本年度米が10,000円程度と言われてもいます。
 NPOやボランティアが社会貢献という立場で活動するときの、行政側からの経費分担は、大体行政職の職員の年間給料の1/10が基準になっているのでは?と疑いたくなります。
 この1/10と言う数値はどこからでたかと考えると、中国と日本との給料格差にほぼ近いという気がしてきています。私どもも、ボランティアとはそう言うものだと割り切っています。が、苦い思いに変わりありません。ですから、どんどん人が立ち去って、2度と戻りません。
 一つの原因は、トヨタで代表される生産管理方式による収益性無限向上論(?)の蔓延があります。単純に言えば、自動車を輸出したら、その先から何かを買わなければ、資金回収が出来ず、車は売れません。その見返りとして木材輸入があり、農産物輸入があるわけです。
 最近それが少し度を超してしまったと考えます。つまりやり過ぎてバランスを失っていると考える事ができます。
 国内の森林が手入れの出来ない状態にまで価値が下落して、地方特に中山間地がどんどん離農しています。今度は森だけでなく田んぼにもあてはめられると、田んぼの水管理を介して国土の大事な手入れをする方々がおらなくなったら、それこそ大変です。
 現在の状況は、江戸末期、日本が欧米と交わした交易不平等条約により、金と銀との交換レートが間違ったために、金の流失を招き、一大インフレを招いてしまった事があります。今、それが姿を変えて、工業製品と森林・農産物との交換レートが、不作為に10:1位の不平等状態にある事が本質的な原因だと考えています。森林・農産物価格の下落はデフレーションを通り越して、国土保全上で破壊的な影響を被ってきていると考えるのが正しいと思います。
 日本の森林経営者が、今のIT化したビジネス環境に適応できていない、と言うのも事実でしょう。本質は収益性が担保されないために、何らの設備投資もままならない。戦後の植林のまずさで木材の品質が悪いという事も事実でしょう。
 本質的には、山そのものへの設備投資が恐ろしいほどされてきていないという事実があります。
国から多額の助成金は出ています。それらが殆ど人件費に喰われてしまってきたことも原因です。



 

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