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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「中学生までに読んでおきたい日本文学7 こころの話」

2024-12-01 12:05:25 | 日記
久々に読書のお話です。
松田哲夫編の
「中学生までに読んでおきたい日本文学7 こころの話」
です。

では、例によって目次
茨木のり子 自分の感受性くらい
辻まこと  多摩川探検隊
志賀直哉  清兵衛と瓢箪
色川武大  ひとり博打
国木田独歩 少年の悲哀
井上ひさし あくる朝の蝉
吉行淳之介 童謡
中島淳   山月記
菊池寛   入れ札
谷崎潤一郎 刺青
三島由紀夫 志賀寺上人の恋
太宰治   雀
石原吉郎  ある(共生)の経験から
幸田文   髪
深沢七郎  おくま嘘歌

これまた、例によって読んだのは4、5編。
はっきり覚えているのは「入れ札」ぐらいでした。

印象深かった作品を幾つか。
井上ひさし あくる朝の蝉
「四十一番の少年」に収録されているそうですから
恐らく、読んだことがある。
家庭の事情で、孤児院に入っていたひさし少年と弟が
夏休みを利用して、祖母のもとへ向かう。
出来れば、このまま、ここで暮らしたい。
が•••
幼い兄弟の気持ちが切ない。

深沢七郎 おくま嘘歌
楢山節考で知られる作者らしい作品。
周囲のことを考えて、少しだけ嘘をつくおくま婆さん。
その気遣いが、昔の日本人の美徳だったんでしょう。
年齢は64。
今の私より、若いのがショック^_^