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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

意外なラスト 宮部みゆき「ペテロの葬列」

2016-02-15 15:22:36 | 日記
このところ、たまっていた「ツンドク」の本を読むことが多くなっています。で、本日は宮部みゆき著「ペテロの葬列」です。
毎回事件に巻き込まれる主人公・杉村三郎。今回は、バスジャックに巻き込まれます。この事件は、あっという間に解決するのですが、この後が、むしろ本筋。この事件に端を発した物語が始まります。事件の裏に潜む悪徳商法の影 事件の後始末に悩まされる被害者たち。被害者たちの個々の顔 事件後の息もつかせぬ展開は、優れたストーリーテラーの宮部みゆきの面目躍如たるところです。そして、一連の事件が、ようやく終結の様子を見せたとき、杉村三郎の人生にも大きな分岐点が訪れます。男の私としては、虚を突かれた展開でした。もちろん、宮部さんらしく、きちんと伏線は張っているのですが、ちょっと意外。こういう終わり方をした作品に、第4弾は、あるのでしょうか?


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