小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

クリの跛行

2009-02-23 | 犬&猫との暮らし

 2月に入って、クリの後肢が不安定なことに気づきました。
 クリはエサの時間や散歩に出かける前など、舞い上がって、その場でクルクル回ったりします。クリのその様子に病的なものを感じていたので、今までも止めるよう諭しましたが、治りません。
 「何とかならないのか」と聞くと、「どうにもならない。止めようとしても、ついやってしまう」ということなので、きつく叱ったりはしないのですが、そのクルクルが始ってよく見ていると後肢を踏ん張れずに滑って尻持ちをついたりする。グランドで走らせても、軽くナックリングしたりするのです。

 どう見ても、おかしい。ボールを取りに行ったときもよろけたり、ぴょんとウサギのように後肢を揃えて滑ってみたりする。

 犬が正常に歩けなかったり、脚を引きずったりすることを医学的に「跛行(はこう)」といいますが、通常、犬が跛行するのはどこかが痛いからだとされています。なので、まずクリの後肢に外傷がないか、パッドにトゲなどが刺さっていないか調べてみましたが、それはなさそうでした。

 クリの耳の洗浄のついでに、先生にクリの跛行がどういう状態であるか伝えると、跛行する原因は多く、外傷のほか脚の筋肉、骨、関節などの問題、加えて脊椎や脳の障害までさまざまであるとおっしゃる。

 クリはてんかん持ちだし、神経過敏だし、脳障害もありえなくもない。乳幼児のときの栄養不良が原因で骨格も貧弱で、体も小さく痩せっぽちだし、ほかの2頭より股間節が関節している寛骨の位置も低い。脊椎に負担をかけるような突発的な行動を取ることもままあったし、いろいろな原因が思い当たり、切なくなりました。

 先生に「痛がっている様子はないのですが」と言うと、犬の場合は人間のように痛がっていることが一目では分からない。痛がっているように見えなくても、痛みがある場合があるので、安易に決めつけてはいけないというようなことを言われました。

 確かに…。クリのように、我慢できずに「つい動いちゃう」場合には、痛くても「つい動いている」のかもしれない。

 「痛み止めを出しておきますか」と聞かれました。てんかんの薬との併用は問題ないということでしたが、何となく心配で「ううん」と悩んでいると、先生が「関節の炎症や痛みを緩和する成分も配合されているサプリメントもありますよ」と言うので、「ならばそれを」とよく考えもせずにお願いしたのです。

 この「よく考えもせず」というのは、動物用のサプリメントは高価なのに、自分の経済を「よく考えもせず」という意味で、案の定、会計のときに目が飛び出てしまったのでした。100錠入りで、9,450円。1日8~12錠飲ませるということなので10日ほどでなくなってしまう。ううむ、これでは続けられない…、と懐が泣いています。

 このサプリが効いたお蔭か、激しい動きをセーブしてあげているせいか、はたまた「うちは貧乏だから、こんな高価なサプリは飲ませ続けられないかも(“かも”じゃなくて!)」と伝えた私にあまりに悲壮感が漂っていたために、クリが自力で治そうと決心したからか、幸いにもここ数日、クリの足取りに極度のふらつきはなく、へたることはありません。

 ちなみに、このサプリメントは「アナフォート」といい、「ゆず・グルコサミン加工食品」となっています。原材料は「ゆず種子、ゆず果皮、グルコサミン、メシマコブ菌糸体、フランス海岸松樹皮エキス、西洋シロヤナギ、ハトムギエキス、ショウガエキス、シナモンエキス、貝カルシウム、セルロース、環状オリゴ糖、二酸化ケイ素、植物硬化油」。販売はテルモ。

 確かに抗炎症作用や鎮痛作用のある成分が含まれていますね。人間用のサプリで同様のものを探してみようかなぁ。

コメント (3)
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