2012年5月9日(水) 北白川駅 - 藤田駅 歩いた距離約27Km
今朝も午前5時に目が覚めてしまった。
すぐにコンビニへ行きサンドイッチなどを買う。
途中のパーキングで朝食として越河駅近くのコンビニに車を停めて駅まで歩く。
越河を「こすごう」と読むとは知らなかった。
午前7時10分に駅に着いた。
ここから今日の出発駅の北白川駅までJRで行って、そこからまた歩いてくるのである。
越河駅の運賃表を見ると標高141.5mと書いてあった。
なぜ運賃表に標高が書いてあるのだろう。
通学時間帯なので電車は高校生で満員である。
北白川駅に着いたのは7時45分だ。
歩くのは県道50号線である、通勤時間帯なので交通量が多い。
今日も東北本線沿いの農道を歩く。
踏み切りの表示板もすっかり錆びて読めない。
交通標識も錆びて地面におっこちている。
廃線跡トンネルがあった。
レンガ造りの趣のあるトンネルであった。
こちらは現在のトンネル入り口。
午前8時55分に東白石駅に到着。こぢんまりとした無人駅だ。
この駅には線路を越える橋が無い。
プラットホームの端まで行って向かい側のプラットホームへと移動してから、踏み切りと同じように線路を横切るようになっている。
小さな無人駅だがこれは不便だ。
プラットホームの中央で渡れるようにしてくれればよいと思うのだが。
白石駅を目指して歩く。
白石駅が見えてきた。さすがに大きな駅で構内も広い。
白石市は城下町だけあって趣のある町並みである。
白石駅には午前10時に到着。
駅前では地元テレビ局の取材が行われていた。
駅前の歩道には白石城まで910mの案内表示があった。
見学に往復2キロも歩くのはツライ。次回立ち寄れたら行ってみよう。
駅前の外灯も城下町をイメージした駕籠と釣り鐘になっている。
さらに駅前交番もこんな感じで、交番というよりは「番所」と呼びたくなる建物だ。
これで御用提灯がさがっていたら雰囲気が出るんだがなあ。
ここで20分休憩する。
駅前の郵便ポストには白石城の模型が載っている。
駅の中には鎧兜の展示もある。
国道4号線を歩く。福島まであと30キロだ。
気温22度、天候はうす曇りで快適である。
疲れはあるがさほどではない、歩き終えてから温泉で汗を流しているので疲れが少ないようだ。
斎川宿のある旧道、奥州街道を歩く。
古い看板がある。パチンコ店?ボーリング店なのか中曽根元総理の似顔絵が古さを感じさせてくれる。
昼になったが食堂が見当たらないまま越河駅まで来てしまった。
きょうも昼食は車にもどりまたもや賞味期限切れのカップ麺である。
カップ麺だけでは物足りないのでコンビニでおにぎりとウィンナーなどを買う。
ちょっとは栄養補給しないといけない。
午後1時20分に昼食を終えてまた国道4号を歩く。
とちゅう「除染作業中」の看板を見かけた。
小学校の校庭の除染を行っているのだった。
東日本大震災では津波の被害だけでなく福島原発の被害も大きな社会問題になっている。
福島の人たちは本当に大変だろうなと思う。
このあたりから石造りの蔵が目立つようになってきた。
北東北では土蔵だけなのでこのような石造りの建物は新鮮に見える、なんだかヨーロッパの田舎町に迷い込んでしまった気分になるのだ。
やっと福島県に入った。
みちの脇に昔の県境の石票があった。
片面に宮城県、反対側に福島県と書いてある。
かすれてよく読めないが明治時代のものらしい。
午後2時10分貝田駅に到着。
ここも無人駅、駅の周りには民家が無いが駐車場は広くて何台も車が停まっていた。
駅に着いたら出来るだけ駅の時計も撮影する。
デジカメだから撮影日時も記録されるのだが、記念として駅の時計も撮影しておくのだ。
貝田駅の写真を撮ってすぐに歩き出す。
「奥州街道 貝田宿」へと入っていく。
震災のためなのか、それとも原発事故による避難のためか応急仮設住宅団地というのがあった。
新幹線で通り過ぎればまったく震災と原発事故の影響を感じることはできないだろうが、歩き旅ならイヤでも目に入ってくる。
天気予報では午後に雨が降るとのことだったが、予報どおり午後2時半過ぎに雷鳴が響き強い雨が降ってきた。
雨宿り出来るところは無いかと回りを見るが、残念ながらまったく無い。
仕方なしに傘を差して歩く。
さいわい雨は30分ほどであがった。
国見町の町中へと入っていく。
午後3時20分に藤田駅に到着。
駅の電光表示には「名取駅で事故があり列車に遅れが出ている」とのことだ。
空模様が怪しい。いったん雨は止んだもののいまにも降り出しそうな空模様である。
雨の中を歩くのはしんどいので今日はこの駅までとしてJRで戻ることにした。
藤田駅から越河駅まで190円。
飯坂温泉まで車で行き、温泉に入って今日の汗を流そうと思う。
天気予報どおりに強い雨が降ってきた。
飯坂温泉の情報はまったく持っていなかったので、飯坂温泉駅に立ち寄り観光案内マップを見る。
すぐ近くに共同浴場があったので入りに行く。
「波来湯」と書いて”はこゆ”と読むのだそうだ。入浴料は300円。
少々狭いお風呂だ。浴槽は熱い湯と温かい湯の2つがあるのだが、驚いたのは熱い湯の温度だ。
なんと温度計は46度になっている、しかもときどき48度まで上昇するのだ。
20代の青年が熱い湯に入ったが5秒で出てきた、とても熱くて入っていられないそうだ。
わたしも足を入れてみたが火傷をするかと思ったほど熱かった。
温泉から出てフロントの人に聞いたところ熱い湯の温度はいつも46度にしているそうだ。
客が入っていられないほどの熱い湯にするのには何か理由があるのだろうか。
貝田駅の駐車場に車を停めて夕食はまたもやインスタントラーメンだ。
仕事帰りのサラリーマンが電車を降りて帰宅する姿を見ながら、午後7時過ぎには夕食も終えて寝る支度をする。