先日、“当事者語る認知症”と題する講演を、地元「十勝プラザ」で行ないました。参加者の中には、一年前から認知症で行方不明の愛妻を抱える男性(83歳)が、必死の思いで参加者にチラシを配っていました。(脚注のチラシ参照)
全国で5年後の2025年には、約700万人以上が認知症になるとも言われ、65歳以上の5人に1人が認知症になる計算になります。認知症は病名ではなく、脳の細胞が死んでしまったり働きが悪くなるため、認識したり記憶したり判断したりする力が、障害などを受けて生活に支障をきたす症状や状態のことを言うそうです。
誰でも年齢とともに物覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。
(出典:Yahoo!検索より)
認知症を引き起こす原因は様々であるが、その約6割がアルツハイマー型認知症と言われ、他の原因疾患には、脳血管性認知症やレビー小体型認知症などがあります。これらは「三大認知症」といわれ、全体の85%を占めています。
その他には、脳腫瘍や交通事故などによる脳の外傷、アルコール中毒などがあります。なお、アルツハイマー型認知症には、記憶を担っている“海馬”が壊れる65歳以下の人の若年性と老人性があり、海馬は大脳側頭部の深部に一対あります。
三大認知症のひとつである脳血管性認知症は、昔はアタッタと言われましたが、脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血といった脳障害によって引き起こされる認知症のことをいいます。
認知症は、今まで日常生活で出来たことが少しずつできなくなり、新しいことが記憶できない、思い出せないといった時間や場所が分からなくなるのが特徴で、徘徊や物盗られなどの症状が出ることもあります。
その原因は、脳神経細胞が死んでしまい、脳が委縮し記憶を担っている海馬の委縮がはじまり、脳全体に広がることが多いです。
また認知症は、脳の形と働きによっても区別されることがあります。脳の働きが悪くなった認知症は、“老化廃用型認知症”といわれ、高齢者認知症の約90%がこのタイプといわれています。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 認知症認知症は特定の状態や症状の総称
認知症は、脳細胞の死滅や活動の低下によって認知機能に障害が起き、日常生活・社会生活が困難になる状態の総称です。
認知症=物忘れとイメージする方も多いと思いますが、記憶の消失だけでなく理解力や判断力にも大きく影響します。認知症を引き起こす原因は様々で、その発症の過程により「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」などの種類に分類されます。
認知症はかつて「痴呆症」と呼ばれていましたが、痴呆という言葉には侮蔑的な表現が含まれているとして問題となりました。その後、2004年12月に厚生労働省の用語検討会において「認知症」への言い換えが決まりました。
(出典:Yahoo検索より)
行方不明の人