私は会社に入ってから野球部に入部し、リーグ戦で一回だけ投手をやったことがある。我がチームは弱小チームでいつも最下位に低迷していた。
しかし、私が投げた時だけは優勝チームに勝って1勝し、残りは全敗で終わり相変わらず最下位であった。長嶋茂雄世代で、もともと野球は好きであったが、小学校以来となる投手をして勝利投手になったのは、まさに“火事場のバカ力”である。もちろん、チームがひとつになったから勝利したのは言うまでもない。
火事場のバカ力とは、切迫した状況に置かれると、普段には想像できないような力を無意識に出すたとえであるから、21世紀枠で帯広農業高校が、群馬県代表の健大高崎高校に4━1で勝利したのも火事場のバカ力だったと思う。
今はコロナ禍の感染拡大で世界中が大変になっているから、一人一人が火事場のバカ力を発揮する時であるが、どのように発揮すれば良いのか自分には分からない。
マスクをするとか、ソーシャルディスタンスで三密を避けるとか、いろいろ方法があると思うが、新型コロナウイルスという微生物は賢く、変異を繰り返しながら飛沫感染していくという。
西欧には、動物と一緒になって育った子供は丈夫になるという諺がある。動物にはたくさんのウイルスや細菌が生息しており感染する可能性もあるが、一方で人類は、ウイルスや細菌など多くの微生物により体の中に免疫を作ってきたのも事実である。
今の子供に様々なアレルギーの抵抗力が失っているのは、このような抗菌性が弱いからだと思っている。新型コロナウイルスは、コウモリから人間に感染したらしいので、一刻も早い薬やワクチンの開発、そして新コロナ禍の終息を願うばかりである。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) ウイルスと細菌の違い
細菌は光学顕微鏡で見ることができます。 ウイルスは、蛋白質の外殻、内部に遺伝子(DNA、RNA)を持っただけの単純な構造の微生物です。細菌のように栄養を摂取してエネルギーを生産するような生命活動は行いません。 大きさは、細菌よりもはるかに小さく、μmの更に1/1000の単位【nm(ナノメートル)】が用いられます。
(出典:yahoo検索より)