“顧客満足”とは、消費者が物品を購入する時に感じる何らかの満足感のことである。この顧客満足であるが、コロナ禍でモノに対する価値観も変わったので顧客満足も変わると思われる。
先日、息子家族が札幌から来たので、魚屋U店で刺身の盛り合わせを、消費税込みの5千円で購入した。息子家族などが来たときには、顧客満足があるのでいつも購入する。
50年前、“魚屋”、“豆腐屋”、“肉屋”などがたくさん近所にあったが、現在ではほとんど無くなった。無くなった理由は、スーパーに行けば1カ所で色々な物を購入でき、大変便利であるからだ。
しかし、今のスーパーは対面販売ではないので、充分な“顧客満足度”を得られるかといえばそうでもない。物品を購入する際、需要と供給によって価格は決定されるが、安いから売れるというものではない。
ヤスモノ買いの銭失いということもあるので注意しよう。なお、魚屋U店は安くて美味しくて有名であるが、その理由は、顧客満足度が高いからだと思う。
先日、帯広駅の二階にある土産店で、帯広名物“豚丼のたれ”の価格を見ると、消費税込みで216円と書かれていた。インバウンドや日本人観光客向けのお店なので、価格は計算しやすい分かり易いものにすべきだと思う。
例えば、観光客などに対して買いやすくするために、5個買うと税込みで1,000円にすればもっと売れて帯広名物“豚丼のたれ”になると思う。商売では、商品競争力、情報、人情が重要である。即ち、消費者に対して如何にお買い得感を持たせるかがポイントである。
中国旅行した時、売り手が5個で1,000円(シェンエン!シェンエン!)と言うので衝動買いしてしまったが、買物にはそういうこともあると思う。ただし、帰国してから分かったのだが、その商品はニセ物品で御買いどく感が無かった。
十勝には、東京都内の2店舗を含む8店舗のパン屋を営む「ますやパン」というものがある。“地産地消”にこだわり、輸入小麦ではなく十勝産小麦を100%使い、餡ドーナツやピーナツパンのピーナツも、十勝産の餡やピーナツを使っている。
企業存続は30年といわれるが、ますやパンでは常に、新しいパン作りにも挑戦しているので、それが創業70年の理由だろう。新型コロナ禍の影響で、どこのまちでも買い物客が少なくなっているので、「ますやパン」をはじめ多くの企業が生き残ってほしいと願っている。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 顧客満足
顧客満足(customer satisfaction, CS)または顧客満足度とは、人が物品を購入するとき、その物品に感じる何らかの満足感のことである。顧客は顧客満足を感じたときに物品を購入するとの考え方で、企業においては、その度合いを定期的に評価し、次期商品開発に結びつけたりする時に使うことがある。
米国において、1980年代から言われ始めた概念。従来は生産者主導であった商品の質・方向性などを、消費者(顧客)の要望や嗜好を中心に据えた方が良いのではないかという考えが背景にある。
生産性や効率を多少犠牲にしてでも顧客満足度を高めた方が、消費者のリピーター化などを通じて結果的には良いと言われている。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)