昨日読んだ本の一説が印象に残った。
”目と耳は二つづつある。だからしゃべる二倍を使いなさい”
電車に乗った。
今の私は足元に気を付けながら、
人の邪魔にならないようにしながら
歩くことだけに意識を向けて少しずつ進む。
混んだ電車でどこにも掴まれず、
松葉づえを使いながら、片足立ちでバランスをとる。
誰も何も見ていない。
目の前も見ていない。
ほとんど何も聞いていない。
いま、私はゆっくりと物事を進められるので
いつものようなせっかちでは
気づかないようなことに気が付く。
もちろん、松葉づえを引っ掛けていくとか
ぶつかっていくとか
ギブスの足に思いっきりぶつかっていっても
誰も気づかない。
そんなことは、驚かない。
自分がどれほど「今」を意識しているか?
自分の行動、すべて意識しているのだろうか?
歩いているとき
食事をしているとき
人の話をきくとき・・・
何も意識を向けていないことが多いのではないか。
日々の行動の中、
もっと意識を向けたら目の前にある物事にも
気づくようになる。
いつもの自分が違った角度から見ることも
新しい発見もあるかもしれない。
自分や周りも見えてくる。