トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

足が乗る下にはコルクが敷いてあります。

2021-11-26 17:44:44 | Boots
私、寒くなってきたからでしょうか持病の腰痛が爆発する機会を伺ってます。


でも経験上動かさないと悪化することが多いので様子をみながら作業をしてます。





さて、トンリョウで製作してるブーツ達は足の乗る中底の下にコルクを使用してます。


既製品でもグッドイヤーウェルト製法の靴には使われることがありますね。




コルクを貼った状態はこのようになってます。

片足ずつコルクシートを切り回して貼るんですがこのようにコルクシートとウェルトに段差がありますね。


この段差を削ってなだらかにしていきます。




削り終わった状態がこちら。




トンリョウで製作するブーツはなるべく底面のアールが極端につかないようにしてます。

それはなるべく接地面積を増やす為です。



靴種によっては底面のアールを強調するようにアールを大きく作る靴もありますね。


でもバイクに乗って信号待ちなどで停車するとき地面に砂利などがあり滑ったときに接地面積が大きい方が踏ん張れるんですよね。


私は実際に砂利で滑りそうになったことがあります。





底面のアールの付き具合を確認しながら作業をするためにヤスリを使い手作業でおこなってます。




ヤスリで削ってなだらかになってる様子をもう一枚。

ウェルトからコルクにかけて段差がなくなってますよね。



ここまできたら次はミッドソールを貼ります。

ミッドソールを貼るとかなりブーツの形になって見えるんです。



作り手の私も嬉しくなるところですね。




しかし、底周りの作り方でブーツの雰囲気も変わるので気を抜けません。





カッコいいブーツができますように!

















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット107号
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
U R L : order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※不在の事がありますので先にご連絡をください。


すくい縫いは大丈夫です。

2021-11-19 18:31:37 | Boots
気温も下がってきて絶好のブーツ日和が続いてますね。


みなさんはブーツ履いてますか?








少し前のブログで私、老眼鏡のお世話になってると書きましたが型紙を裁つとき、ミシンをかけるときは老眼鏡が手放せなくというかかけないとバッチリ見えなくなりました。



まだかけてるときとかけてないときの差というかギャップに慣れてなく老眼鏡を外したあと焦点を合わせるのがすんなりできません。


慣れてくると違和感がなくなるものなんでしょうか。




そして今日は工房ですくい縫いをしたんですが作業をする前 『すくい縫いも老眼鏡が必要かなぁ・・・・・』 なんて思ってたんですがすくい縫いは老眼鏡が無くてもバッチリ見えました。



型紙やミシンほど近くで見ないからでしょうかね。



そんなですくい縫いが終わったブーツがこちら。

よく見えるし、作業スピードも変わりありません。



でも歳のいった職人さんが眼鏡をかけてすくい縫いをしてるのを見たことがあるのであと数年すると私も老眼鏡をかけることになるんでしょうか?

それとも私の見た眼鏡をかけてる職人さんは老眼ではなく元々眼鏡をかけてる職人さんだったんでしょうか?




謎です・・・・・・・・





私、老眼鏡ってあんまりかけたくないんです。


というのも視力はすごく良いので眼鏡をかけるという事に慣れていないのと、眼鏡が壊滅的に似合わないんです。

なんだかとっても意地悪そうになっちゃうんですよ。



意地悪そうに見えないステキな眼鏡を探さないといけませんね。




















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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サイクルブーツの型紙

2021-10-29 17:35:42 | Boots
ここのところバイクの中古車が高騰してるようですね。

バイクに乗る人が増えてるんでしょうか?

それとも他に理由があるんでしょうか?



いずれにしてもセイフティドライブを心がけて乗りたいと思います。






さて工房ではコツコツと作業を進めています。


今日はオーダーをいただいてるブーツの型紙を裁ってます。



広島県にお住まいのTさんからオーダーをいただいたブーツの型紙を裁ってるんですが、これがなかなかのデザインです。



ウエスコのサイクルブーツのような履き口に甲にはハーネスを付けるデザインなんですがシャフト丈が元のブーツより短いこともあり履き口のデザインが上手く載らない可能性があったんです。



型紙を裁つにはまず元型といって大元になる型紙を裁ちます。

その元型を裁つときに大まかなバランスをとるんです。



そしてTさんからオーダーをいただいたサイクルブーツの履き口を載せてみたところ何とか裁つことが出来ました。

今回のTさんのようにオーダーをいただくときに『ココをこのブーツみたいに・・・・・』といった感じで参考の画像を見せていただいたりすることがあるんですがこれが大変なときもあるんですよね。


というのも今回のようにシャフト丈が参考画像と違ったり、お客さまの足や脚の寸法と参考画像がけっこう違ったりすると難しいこともあるものなんです。

違う部分をなるべく同じに見えるようにするのに頭を悩ませながら型紙を裁たないといけないんですね。




今回のブーツの元型はこのようになりました。

画像の元型はライニングの型紙になります。

本来ならアッパー(表革)の革用の元型に履き口のデザインを載せるんですが今回はデザインが載るかの確認をしてからの作業になるのでライニング用の元型に履き口のデザインを載せました。

このあとアッパー(表革)用の元型にも同じように履き口のデザインを描き、甲部分のデザインも描いていきます。



そしてTさんからいただいた要望がこちら。

型紙に9.5inchと書いてありますがこれはTさんから「シャフトの低い方(内側)で9.5インチにしてください。」とオーダーをいただいてたんです。

通常だとシャフト丈はふくらはぎの部分で決めるんですがこのデザインの為かそのような指示をいただきました。


とりあえず履き口のデザインは何とかなったのでこの後は表型にハーネスのデザインを載せていきます。

ハーネスのデザインもなかなか手間がかかるんですよね。



でもカッコいいブーツができそうなのでがんばらなくちゃ!







そうそう私、最近これが手放せなくなってきました。

老眼鏡です。



やれやれ








トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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中底は一枚ずつ切り回します

2021-10-18 16:31:16 | Boots
私、最近老眼が進んでます。

40歳を過ぎた頃は四十肩も老眼も私には縁のないものだと思ってましたがここのところ猛ラッシュで押し寄せてきました。




上手に付き合っていきたいと思います。




さて、トンリョウではオーダーをいただいたブーツを製作するときに中底もお客さまの木型に合わせて一足ずつ作っています。



既製品の中底は木型に合った型で裁断して木型に仮止めをするんですがオーダーで木型から製作するような場合は中底の形もそれぞれ違った形になるので一足ずつ作るようになるんですね。



トンリョウで使用している中底の材料はこちらです。

ヌメ革です。
厚みは6~7mmの厚みがある部分を使用してます。


このヌメ革をお客さまの木型に合わせて少し大きめに裁断します。


裁断したら表面を少し削ります。
これは汗の吸収をよくするのと滑らないようにする為です。



表面を少し削ったら水に浸けて柔らかくします。


柔らかくなったら半渇きになるのを待ち木型に仮止めします。



仮止めはこのようにしてます。



数か所釘で仮止めしてからゴムバンドでグルグル巻きにして木型の底面に密着させるんです。

木型の底面と合わせることで木型を抜いてからの型崩れを予防してます。


ヌメ革は濡らすと柔らかくなり乾くと保形されるという特徴があるんですよ。



ヌメ革の水分が抜けたらゴムバンドを外します。


するとこのようになってます。




木型の底面にピッタリくっ付いてますね。


そしてこの木型に仮止めをするときは木型の底面より少しだけ大きく裁断してあるんです。


それは濡らしたヌメ革が縮むことがあるからです。


みなさんは雨に降られた後で革靴を履いてきつく感じたことはありませんか?

もしかしたらそれもアッパーの革が縮んだからかもしれませんよ。



大きく裁断した中底の革はこのようになってます。

この木型より大きい部分を切り回して木型の底面と同じ大きさにしてからすくい縫いの突起を作っていきます。





一枚の革で制作することで足馴染みが良く履き心地がしなやかになるんです。


ただこの方法だと機械ですくい縫いをかけることができないためハンドソーンウェルトのみがこの仕様になるんです。




グッドイヤーウェルトとハンドソーンウェルトって完成すると違いは分かりずらいんですがこうして製作過程を紹介すると違いが分かっていただけますね。



手間はかかりますがトンリョウのブーツはこのようにして一足のブーツを製作してます。









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クリッピング

2021-09-29 16:14:08 | Boots
ここのところ秋らしい陽気ですね。


外に出ると清々しい気分になります。



バイクでどこか行きたくなりますが私のカブくん、タイヤとブレーキが減っていたのでバイク屋さんに預けてます。

今回はタイヤ、ブレーキの他にもう一つお願いしてるものがあるので出来上がりが楽しみです。







なので外をうろつかずに工房の中でボチボチ作業をしてます。



先日、アッパー用の革の裁断が終わり外注さんに依頼するものがあったので浅草に行ってきました。



このブログでも何度か書いたんですがトンリョウで製作するブーツは2か所外注さんに依頼している部分があります。




その内の一つがプルオンブーツを製作するときにヴァンプの革をクセ付けしてもらうクリッピングです。


クリッピングとは平面の革を立体にしてもらう加工です。



クリッピングをかけてもらうとブーツが完成したときに型崩れをしにくくなるんです。



まずは裁断した革はこのような形になってます。

一枚の革から切り出した状態なので平らですよね。

この革は実際に使う形より一回り大きくなってます。



この革にクリッピングをあててもらうんですがクセを付ける目安となる型紙が必要になります。


それがこちら。

足首のあたりにクセを付けてもらうんです。
指で指してるあたりですね。


ここにクリッピングをあててクセを付けてもらうんですが加工屋さんによってはあまり上手じゃないところもあるんですよね。


私は靴メーカーに勤めていたときからお世話になってる加工屋さんにお願いしてます。

若い加工屋さんなんですがとても丁寧で腕も素晴らしいです。




クリッピングが終わると平らな革はこのようになります。

見事に足首のあたりにクセが付いてますよね。

そしてチョットずれてるのが分かりますかね?

革は天然のものなのでこの大きさでも伸びる量?や方向が少し変わってしまうんです。

なので革を裁断する際に少し大きめに裁断しておきクリッピングをあててから型紙と同じ大きさに裁ち直すようになります。

革の無駄は出てしまいますがしっかりしたアッパーを作るためにはこの方法が最適だと思ってトンリョウではこの方法で製作してます。





そしてクリッピングをあてた革の角度を変えて撮るとこんな感じです。

立体になってます。


こうすることによって型紙どおりのアッパーができるのでつり込みの際に無理にアッパーを引かなくても木型にピッタリくっ付くようになります。

つり込みのとき必要以上の力でアッパーを引くと革が縮むので木型を抜いたときに型崩れを起こすんです。


木型を抜いてから型崩れを起こしてしまうとせっかく足に合わせた木型が台無しになってしまいますからね。






手間はかかりますが足の合ったブーツを作るための一工程です。





ここまで進んだのでこれからはアッパー製作です。










トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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