トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

製甲と同時に進めます。

2015-09-29 18:27:01 | Boots
イヤー、今日の千葉県はバイクに乗るには絶好の天気でしたね~!!



バイクに乗りませんでしたけど・・・・・・(汗)








今日も工房で作業を進めていたんですけど「なんでバイクに乗らないんだ!?」と自問自答を繰り返しながら
コツコツと作業をしました。(笑)





あ~、林先生がとなりにいたら「いつ乗るの!?」と聞きたかったです。(笑)














ということで、工房ではこんな作業をしています。






一つは 『製甲』 です。




製甲とは革を型紙と同じように裁断したものをアッパーにするために組み立てる作業です。




『縫製』 と違うのは革の場合、貼り合わせの部分などを薄く漉いたり “折込み” という部分は革を漉いた後
革の切り口が見えないように5mmぐらいの位置で革を折る作業があるので縫うだけの縫製とは違うんですね。





製甲途中の状態がこちら。

写真はライニングです。



ワークブーツをお持ちの方はブーツの中を見ていただけると違いが分かると思います。







そして、製甲と同時に作業を進めるのが 『中底の準備』 です。




トンリョウでは中底に6mm前後のヌメ革を使用しています。



ハンドソーンウェルト製法でブーツを作る場合はこのぐらいの厚みが必要になるんです。

中底にウェルトを縫い付ける突起を作るため革の厚さが必要になるんですね。




ヌメ革はある程度平らになっているものなので中底として使用するには革を柔らかくしないと
木型の底面に合った形状にならないんです。





柔らかくする為にはヌメ革を水に浸け、ヌメ革が水を吸うと柔らかくなります。



水を吸ったヌメ革を半乾きの状態にしてから木型の底面に仮止めします。




するとこのようになります。

まずは木型にヌメ革を合わせ、釘で仮止めします。


その後、木型と合っていない部分を合わせるためにゴムバンドでグルグル巻きにして木型に密着させます。





すると、あら不思議!(笑)

木型の底面の形にヌメ革が成型されます。



ヌメ革は水で柔らかくした状態で形を付けると乾いた後は ほぼその形の状態をキープします。


硬さも戻るので木型の底面ぐらいのアールだったらゴムバンドを外してもピッタリ合った状態を保ちます。





毎回やっている事なんですが 「不思議だな~・・・・」 と思います。(笑)






製甲と同時に中底の準備をする理由はヌメ革の水分が抜けるまで湿気の多いときは2日ぐらいかかってしまうので
『アッパーが完成したのに中底ができてないから作業が進まない』 という事がないようにするため
アッパーと同時進行するんです。




さあ、製甲も大詰めです。





これからどんどんブーツの形になっていきますよ。

















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ミシンがけをするときの針には種類があります。

2015-09-25 19:03:34 | 道具
雨模様のなか工房ではオーダーをいただいたブーツ達の作業を進めています。







今回紹介するのはミシンがけをするときの針です。




私は靴の専門学校に行くまでほとんどミシンを使った事がありませんでした。(汗)



なので専門学校でミシンを使ったときは暴れまくるミシンに四苦八苦したもんです。(汗)





今では “作業の一つ” として普通に作業を進めていますがまだまだ “達人級” とはいえない作業ですね。(笑)







ミシンを使っていて縫う箇所によって針を替えているんですがいるんですが毎回「面倒だなぁ・・・・」と思って替えています。



トンリョウで使っているミシン針は太さを除くと2種類あります。









こちらの2種類です。

水色のケースが 『縫い割用』 ブルーのケースが 『ミシン目が見える箇所用』 です。






ミシンにはこのように取り付けます。

ミシンの正面に座り、向かって左側から糸を通しています。








2種類のミシン針はこんな感じで違います。




まずはミシン目が見える箇所を縫う針です。

“とぎ針” と言われるミシン針です。

このミシン針を使って縫う箇所はココです。

アッパーの革もライニングの革もミシン目が見える箇所はこの針で縫います。






もう1つの縫い割り針はこちら。

ミシン目が見える箇所を縫うミシン針とは研がれている角度が違います。



縫い割り針で縫う箇所はこんな感じになります。

って、ミシン目が見えませんね。




縫い割り針は革の裏から端を縫い、縫った横をひっくり返すための針なのでミシン目が見えなくなるんです。






パッと見は違いが分かりませんが、強度や見た目が違うので縫う箇所によって種類や針の太さを替える必要があるんですよ。




ミシンがけをしているときは針の落ちる所を見つめて作業をするので夢中になって作業をしますが(笑)、
完成したアッパーを見ると 『よしよし、ここまで進んだか!』 と感じます。(笑)





でも、やっぱりブーツ作りって地味な作業が多い・・・・・・(汗)

























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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カブのグリップ交換。

2015-09-22 18:01:11 | その他
もう秋なんですね~。

テレビやラジオでは松茸の話題もチラホラと出ていますしね。






昨日、一昨日とコージ製靴さんのファミリーセールのお手伝いをさせていただきましたが、たくさんの
お客さまがいらっしゃり大忙しでした。(喜)


PM6:00で閉店なんですが、帰る頃には日も沈み真っ暗ですね。






これからはバイクに乗るには最適な季節になりますね。(喜)

私のバイクは暑いのが苦手(汗)なのでこれから本調子になります。(笑)








という事もあり、もう一台のバイクであるカブのグリップを交換しました。




私のカブはシートやステップなどを茶色に変更しているのでグリップも茶色のものを買っていたんですが
気になる箇所があり交換するのを見送ってました。(汗)



こちらが用意していたグリップです。

『タル型』のグリップです。

このヤボッたさ(笑)を気に入って買ったんですが ココが気になってました。

根元の部分のガイド?が大き過ぎるんです。


ノーマルのグリップと比べると大きさの違いが分かります。

けっこう違います。



なぜココの大きさにこだわるかというと。

スイッチ部分の大きさとノーマルグリップの大きさが合ってるんです。




タル型グリップをそのまま取り付けるとこんなんなっちゃいます。

ねっ! マギー審司みたいに 「おっきくなっちゃった!」 でしょ!?(笑)



これがどーしても気に入らなく、交換してなかったんです。




でもグリップの黒も気に入らないので思い切って加工することにしました。






まずは大きい部分を切ります。

グリップのゴムが思いのほか切り易かったので助かりました。(喜)



その後、断面を丸くするためグラインダーで削ります。


このとき 「靴屋を営んでいるおかげでグラインダーがあって良かった!」 と思いました。(笑)



作業が終わった状態がこちらです。

イイ感じです!!



そのまま取り付けた状態と加工した状態ではこのように違います。



上が加工前で下が加工後です。


加工した方がスッキリしてるでしょ!?


些細な事なんですが、気になっていた分とても満足しています。(笑)




さあ、これからカブの冬支度も進めて行きますよ~!!

























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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明日からコージ製靴さんのファミリーセールです。

2015-09-18 18:13:32 | その他
明日からシルバーウィークですね。




私はつい最近まで9月の連休をシルバーウィークと言う事を知らずにいたので初めて聞いたときは
「お年寄りの連休があるのかな?」 と思いました。(笑)



カレンダーを見るとけっこう長い連休があったので「5月のゴールデンウィークと同じ表現なんだな!」と
分かりました。(汗)






という事でシルバーウィークの4日間でコージ製靴さんのファミリーセールが行われます。



年々お客さまも増えているようで回数を増す毎に忙しくなっています。(喜)


お手伝いをさせていただいていても倉庫と売り場との往復で普段使わない筋肉を使うのでイイ運動になります。(苦笑)




今回、私はオーダーをいただいているブーツ達の作業を進めるので20日(日)21日(月)だけお手伝いをさせて
いただきます。






こちらが去年おこなわれたファミリーセールの様子です。



販売しているものが紳士靴だけではなく、婦人靴や洋服、バッグや小物も揃っているので男性だけではなく女性の
お客さまも沢山いらっしゃいます。



コージ製靴さんの正面はこんな感じです。

靴屋さん(小売店)とはだいぶん雰囲気が違いますね。

元は工場だった(現在は新潟に工場があります)のでこのような感じなんです。


お車でお越しになるお客さまも多いので、裏にある駐車場は忙しいときになるとこんなんなっちゃいます。

開店から午後の3時ぐらいが混雑する時間ですかね。

夕方になるとお客さまがいくらか減るのでゆっくり見たい方は夕方がお勧めです。





トンリョウのスペースはこんな感じです。

狭いです・・・・・・(笑)


トンリョウはその場で販売しているブーツがありませんからこのぐらいのスペースで十分なんです。


ファミリーセールでは『ブーツを売りたい』 というより 『一人でも多くの方にトンリョウを知っていただきたい』
という事と 『足に合った靴をお勧めしたい』 という事の方が大きいですね。



なので、トンリョウのブーツをお勧めする事はほとんどなく(汗)、お客さまの気に入った靴のサイズを選ぶ事が
メインですね。




私が参加させていただくようになってから毎回お越しいただいているお客さまもたくさんいらっしゃり
「選んでくれたサイズが合ってるみたい。」 と言っていただけると嬉しくなります。


履き物は価格より足に合っているものが大切ですからね。


いくら高価なものでも履いていてストレスを感じるのは良くないですからね。







今回もたくさんのお客さまがお越しになるのを楽しみにしています。









コージ製靴さんファミリーセールの詳細


・日時
    9月19日(土)~ 22日(火)

    AM9:00 ~ PM6:00

・場所
    千葉県松戸市紙敷3-36-3
       
        ㈱コージ製靴本社 工場内

・電話
    047-311-7771


























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

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ブラウンのシュリンクレザーはイイ感じ!!

2015-09-15 18:11:27 | Boots
工房ではオーダーをいただいたブーツの作業を進めています。




その中で今回紹介するのはブラウンのシュリンクレザーです。




しばらく前に紹介した革なんですが、日ごろお世話になっている革屋さんから譲っていただいたものなんです。


この革は私の担当の方が買い付けてきた革でサンプル扱いとして在庫してありました。




ずうずうしく 「革倉庫を見せて!」 とお願いし(笑)、革屋さんの革倉庫を見せていただいたときに
目に入り 「この革欲しいんだけど、買える?」 と聞いたところ 「この革イイでしょ~!!(ニヤリ)」
と担当さん。


「俺が買い付けて来た革だから大丈夫だよ。」 と言ってくれました。(喜)





という訳で、在庫としてあった2枚を譲っていただく事になりました。








その革がこちらです。

ステア(成牛)の革です。

ブラウンの色もベタ塗りしていないので革の雰囲気も良いです。






シュリンクも型押しではなく、天然のシボなので革の場所でシボの入り方が違います。



このようにシボの入り方が全然違います。

今回はヴァンプ部分にシボが大き目の所、シャフトにシボが細かい所を使います。


ヴァンプはクリッピングをあてたり、吊り込みをする際に革を引っ張るので完成したブーツは写真より
シボが目立たなくなりますね。



場所を変えた理由は、シボが大き目の所は革が柔らかく、シボの細かい所は革にコシがあります。


今回はオーダーをいただいたお客さまの事を考え、このような仕様にしました。






色も場所によって結構違います。



ベタ塗りしている革の場合は一枚の革がだいたい同じような色なんですが、革の表情を残すような染色の場合は
元の革色の違いや染料の乗り方で色に違いがでます。






こんな感じですね。

濃い部分と薄い部分がありますね。





一足のブーツになったときの事を考え、革の硬さや色の違いを上手く使う事で同じ革でも表情のあるブーツができます。



天然の革ですから 「同じ革なのに色が違う・・・・」 と残念に感じるのではなく 『革の雰囲気』 というか
『天然の革の良さ』 と思い、ブーツを楽しめるとイイですね!








この革、私はとても好きな革です。


私用にも作りたいんですが、もうしばらくガマンします。(笑)




私だったらヴァンプにこのブラウンのシュリンクレザー、シャフトにキャメルの革とブラウンのシュリンクレザーを使い
エンジニアブーツを作りたいですね!








ん~、想像すると作りたくなっちゃう・・・・・・(笑)

















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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Tong Liao (トンリョウ)
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     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
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