トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

青春の青。

2019-04-28 21:15:20 | 
今日はイイ天気でしたね~。


みなさんは連休を楽しんでるでしょうか?






工房の大家さんに家賃を支払いに行ったときに 「安達さん、連休はどこか行かないんですか?」 と聞かれ 「仕事ですよ」 と言ったあと 『なんでこんなイイ天気のときにバイクに乗れないんだ』 とちょっとブルーになりました。



私のようにお仕事の方もいらっしゃると思いますがせっかくですから春の陽気を楽しみましょう!!








という事で蛍光灯のもと作業を進めています。








今回は先日仕入れた革を紹介しますね。





今回仕入れた革なんですが、だし縫い加工を頼みに浅草に行ったところ だし縫い屋さんが忙しくけっこう待ち時間ができちゃいました。



浅草をブラブラしようとも思ったんですが一人で満喫できる以上の時間があったので革屋さんに連絡をし 「急なんですが倉庫を見せてもらえませんか?」 と聞いたところ 「大丈夫ですよ。」 と嬉しいお言葉が。



革屋さんと言っても小売りメインの革屋さんではなく、革問屋さんなので日常の業務があるため “急に行って『見せて』” はせずにアポイントをとってから伺う事にしてます。


なんですが今回は快くOKをいただきありがたいです。




革屋さんの倉庫って楽しいんですよね。

なんつったって革がたくさんあるんですから



しかもほぼ自由に見ても怒られることはなく 『この革見せてもらえますか?』 と聞くと “ズバーっ” と広げて見せてくれてその革の特徴などの説明もしてくれます。


なので革屋さんにいる私を傍から見ると公園や遊園地に行った子供のように見えるかもしれません。



担当の方に 「革屋さんは楽しいですね!」 と言うと 「そうですか?」 との返事が・・・・・




まぁ、革屋さんからすれば毎日見てるものだから私のような興奮は無いんでしょうね。






そして今回はいつも以上にステキな革がたくさんあったり、私のテンションが尋常じゃないくらい上がっていた事もあったりでいつもより多く仕入れることになりました。





なので革の紹介を2回に分けてしますね。







今回はブルー系の革を紹介します。






まずはこちら。



鮮やかなブルーのシュリンクレザーです。

あんまり色がキレイに写ってません・・・・・



厚みはこれぐらいです。

この画像に写ってる色が現物に近いですかね。

厚みはだいたい2.2mmぐらいです。


トンリョウで製作しているワークブーツの平均的な厚みですね。


シュリンク(シボ)なのでとてもしなやかです。
そしてしっとりしてます。





次はこちら。





表面のキレイな革です。
こちらもあんまりキレイに撮れてないです・・・・・
(革の撮影って難しいです。)

こちらの革はツヤがあり透明感のある染色になってます。


この革 はっ水加工もしてあるので水はじきがイイんです。


数年前だとはっ水加工してある革ははっ水加工をする薬品のせいなのか革質があまり良くなかったんですよね。


ですがこの革は革としても良い出来です。




厚みはこのぐらいです。

1.8mmで前後です。

少し薄いですが革自体にハリがあるのでしっかりしてます。



さっそく今日お越しいただいたお客さまにオーダーしていただきました。







次はこちら。





ハーフマットなネイビーです。
(これも青みが強く写ってます・・・・・)

こちらの革はステアのわりに肌目がキレイでコシがあるのが特徴です。


しっかりしたブーツを作りたい方にお勧めです。



厚みはこのぐらいです。

2.3mmぐらいなのでトンリョウのワークブーツだと標準的な厚さですね。







最後はこの革です。






革のタンナーさんが 『100年もつように』 という考えで作った革です。



手間をかけて鞣した革だそうで厚みがあるのにしなやかでさらにしっかりした革です。




この革は “キップ” という種類の革でトンリョウで多く使用している “ステア” という成牛になる前の革です。



なので11インチのエンジニアブーツを作ると2足は作れるかどうかの大きさです。




厚みは。

こちらも2.3mmぐらいです。


この革は革キズや虫喰い跡などが多いため実物を見て納得できるお客さまに選んでいただきたい革です。


通常だとここまで革キズや虫喰い跡がある革は仕入れないんですがこの革だったらそれも雰囲気の一つとしてステキなブーツができそうだと思い仕入れました。








今回の仕入れはお客さまから要望があった訳じゃなく私が好きな色・質感の革を仕入れました。





そしたらなんとブルー系の革が4つ・・・・・・






残りの革はまた今度紹介しますね。




































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。





変わってゆくものです。

2019-04-21 17:44:06 | バイクとBoots
息抜きでチョットだけバイクに乗ってきました。



バイクに乗るには最適な気候ですね。



なので短い時間だったわりにはたくさんのバイクを見ました。




田舎道で交差点の信号待ちをしてるとき、横切ったS30Zに乗ってるおじさんに微笑まれて少し嬉しい気分になりました。





私のカワサキさん、初年度登録が昭和54年なので私よりは年下ですが古いバイクの部類に入ると思います。





話が逸れますが私、最近 『年とったなぁ~』 と思う事が増えてるんですね。



体力も見た目も若いころの自分をハッキリ思い出せる訳ではないんですがなんとな~く衰えを感じます。










でも今日カワサキさんに乗って感じたんですが、古いものでも今のものには無い良さがあったりします。



ときどき調子が悪くなったり、今のバイクに比べるとスピードが出なかったりしますがそれ以上に良いところがたくさんあります。



私のカワサキさんは数十年走り続けてきて今のかたちになってます。









外装もヤレてます。



ガソリンタンクのラインは消えかかってる部分もあるし、色も変色してます。





ちなみに元はこのような色です。

こちらも若干 色は変わってるでしょうけどガソリンタンクに比べると良い状態です。






昔はピカピカにしたかったんですが最近は年数を重ねたこの状態が好きです。



“味” ですかね。










私の作ってるブーツも完成したときより足に馴染んで履きジワができた方が色気が出てきます。










国産のステアです。
オイルを含んでいない普通のステアなんですがイイ感じに成長してます。




これも “味” ですよね。








バイクもブーツも変わっていき、少しずつヤレてきますが “変わるからイイ” んじゃないですかね。





変わってきて少し手間がかかったりもしますが長く付き合っていればしょうがないことですし、自分の体に比べればそれほど手間はかかってないので。




バイクもブーツもこれから先、さらに少しずつ変わっていくでしょう。
















私自身もカワサキさんや履いているブーツのように少し手間がかかっても味が出てくることを祈ってます。
















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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ヒールからトップリフトへ

2019-04-16 19:15:37 | Boots
春ですね~。





友人が新しいバイクを手に入れたようで乗った感想の連絡をもらいました。











うらやましいです









新しいバイクというより “バイクに乗ってる” ということがうらやましいです。




暑からず寒からずのこの季節にバイクに乗れないなんてねぇ・・・・・・・・




















ということで私は工房でコツコツ作業をしてます。










今回はヒールについて紹介しますね。





トンリョウで製作しているブーツのほとんどがUSA製のビブラムソール&ヒールを使っています。



使う理由はネームバリューが大きいんですが、モノも良く出来ているので申し分ない商品ですね。




ただ、チョコチョコ値段が上がることがたまにキズです。







そしてなによりヒールの加工が必要になるんですよね。





ビブラムは “ヒール” として販売されているのでこのような形をしてるんです。

#700という番号のヒールです。



問題は接地面ではなく、こっちです。





ヒールとして作られているので “おわん” といってアールが付いてるんですよね。



靴・ブーツのかかと底面(ヒールが付いてない状態)はこのようなアールがつきます。


なのでビブラムのヒールはあらかじめこのように作られてるんです。



ただこのヒール、トンリョウで製作している木型だと低すぎるんですよね。




このまま使用しているメーカーさんもあるようですが私はこのまま使用するのがイヤなので加工が必要になるんですよね。







加工とは “ヒール” から “トップリフト” に変えることです。




どのようにするかというと・・・・・



接着面を平らにするんです。




ただそれだけのことなんですが足数が増えるとなかなか手間のかかる作業になってしまいます。







どのようにして平らにするかというと。


まずは革包丁で少し切り取ります。

角を落とす程度ですかね。


この作業、切れ味の悪い包丁だととても危険です。

私、一度 指を切っちゃったことがあります。








その後でグラインダーを使い平らに削ります。







最初からグラインダーで削れば手を切ることもないんですが、初めからグラインダーだと時間がかかっちゃうんですよね。





というのもゴムでできてるので平らに削るのがなかなか大変なんです。












何度もヒールが入荷したときに 『全部平らにしちゃおう!』 と思いましたがそこそこの足数を仕入れるので毎回ブーツを作るときに作業するようにしてます。








さあ、もうひと頑張り




いいブーツを作らなくちゃ

















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

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ハーネスブーツはカッコいい

2019-04-11 18:05:58 | Boots
少し前になりますがお客さまがお越しになりました。




今回お越しいただいたのは千葉県にお住まいのWさんです。



Wさんは初トンリョウのお客さまです。







お問合せをいただいたときに住所も記載されていて工房とそれほど遠い場所でなかったこともあり『一度実物をご覧になってください。』とご連絡したところ工房にお越しいただきました。





トンリョウのブーツは小売店では販売していないので実物を見ていただくには工房まで来ていただかないとなりません。



興味のある方はぜひお気軽にお越しくださいね。






Wさん、お問合せをいただいたときはエンジニアブーツか編み上げブーツをお考えだったんですが工房に来ていただきサンプルブーツや在庫の革を見ていただいたところハーネスブーツのオーダーをいただけることになりました。





トンリョウではエンジニアブーツのようなつま先の丸い木型でオーダーをいただくことが多いんですが私個人としてはハーネスブーツで使われるつま先がスクエア(角のある)の木型とペコスブーツのようなつま先の尖った木型が好きなんです。

モデル木型を削っているときもこの2つはかなりこだわって削った木型なんですよ。



なのでオーダーをいただくときは他の木型より少し嬉しいんですよね。









Wさんと打ち合わせをして決定したデザインはこのようになりました。

シャフトの切り替えをサイドではなくふくらはぎにします。


アウトソールにはビブラムの#100を使用したりヒールをアール付きのテーパーにしたりとメキシコ製のハーネスブーツとは違った印象のハーネスブーツに仕上がりそうです。






ちなみにこちらが今回Wさんからオーダーをいただいた木型で製作したサンプルブーツです。

このブーツを製作したときは良いリングが見つからずリング無しのデザインで作ってます。



その分少し変わったデザインにしてみました。





こだわったつま先の形はこんな感じです。

素材がヌバックなので少しボヤけてますがよく見るハーネスブーツよりつま先の幅を狭くし、つま先の上部分も少しアールを付けて色気が出るようにしてます。



“ハード過ぎないハーネスブーツを作りたい” という狙いでこのようなつま先に仕上げてます。







Wさんは革製品がお好きなようお越しいただいた当日もジャケット、バッグ、エンジニアブーツもステキな革製品でした。






トンリョウでお作りするハーネスブーツも気に入ってもらえるようにしなくちゃですね










Wさん、お越しいただきありがとうございました。





完成まで少々お待ちいただきますが楽しみにしていてくださいね。




















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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踵(かかと)の形

2019-04-03 18:28:50 | Boots
今、工房の近くでは桜が満開です。


このあたりでは二か所桜祭りを開催するところがあるんですがどちらも今度の土日に開催されるようです。


それまでキレイに咲いてるといいんですねー。











さて、工房では吊りこみが終わったブーツとこれから吊りこみをするブーツがあります。




先日、吊りこみ終わったブーツの輪郭を出すためにアッパーをポンポンで叩きました。




吊りこんだ後、アッパーを叩くことで輪郭をクッキリさせる事と前回紹介した先芯と月型を潰し、密度を高くします。

あとはアッパーの革も目が詰まるので表情がグッと引き締まるんですよね。






ポンポンで叩くのは工場で製作されているブーツではほぼ行われない作業でしょう。

輪郭を出すための機械はあるんですがその機械だと手で叩くのと同じにはできないんです。


既成品のように生産ラインで作られるものにはそこまで手間はかけられないですからね。






ポンポンで叩いていて感じたんですが雑誌などで見るワークブーツには踵の形が木型どおりに出ていないものがチョイチョイ見られます。
(ポンポンで叩いてると木型に密着してるかそうでないかは音で分かるんですよ。)





その理由は踵の月型が吊りこむ前に硬くなってしまい木型に馴染まない事とワークブーツは踵に “割り” や “ハギ” と言って、ある程度木型の形とアッパーの形を合わせるように縫うんですがその作業をしていないブーツが多いんです。



“割り” “ハギ” とはコレです。

かかと中心の下にある縫い目です。

糸が見えないように裏側から縫ってます。




これもそうです。

この場合は上から下まで割ってます。



この “割り” や “ハギ” を入れると木型の形とアッパーの形(吊りこみ部分以外)がだいたい同じになるので入れていないものに比べて吊りこみがだいぶ楽になるんです。




逆に言うとこれが入ってないと吊りこみが大変になるか木型とアッパーの間に隙間が開いてしまいます。





作ってる職人さんや製造メーカーによって木型の形はさまざまです。

が、踵に関してはそれほど大きな違いが無いはずなんです。


でもブーツを見ると木型とは程遠い形をしているものがときどきあります。








ちなみに木型の踵はこのような形をしています。





トンリョウで使用している木型です。

右足の木型です。
なので2枚目の画像では右側が足の外側、左側が内側となります。





作ったブーツはこのような形の踵になります。














私が履いてる編み上げブーツです。




木型の下に中底の厚みが入り、アッパー・月型の厚みが加わった状態です。






木型の形からそう遠くない形になってませんか?


ちなみに踵には “割り” “ハギ” は入れてません。






みなさんの履いてるブーツや靴は踵がこのような形をしてますか?




































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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