Engineer Boots （コンビ色）の紹介

今回は、ちょっと前に紹介したサンプル用短靴と一緒に作っていたエンジニアブーツを紹介
したいと思います。




トンリョウにあるサンプルは今まですべて２５．０cmのサイズで作っていたんですね。


サイズの合うお客さまの場合はサンプルブーツを履いていただいていたんですが、お客さまの足がみなさん
２５．０cmではないので（当たり前ですが・・・・）「サンプルブーツのサイズを増やそうかな。」と思い
製作しました。



オーソドックスなエンジニアブーツを作っても面白くないので今回は３色使いで製作する事にしました。




今まで作成したエンジニアブーツは２色までで、３色使いは初めてになります。



「どうなるんだろう？？」「大丈夫かな？？」など完成した状態が想像できず、チョット心配でしたけどね。（笑）




今回製作したエンジニアブーツはハンドソーンウェルト製法です。



いつもの作業ですね。



今回使用したアウトソールはＵＳＡ製VIBRAM　＃１００ です。

とくに理由はないんですが、このアウトソールを使いました。（汗）






という事で完成したエンジニアブーツがこれです。



なかなか良い配色になったと思っています。
（個人的な意見ですが・・・・【笑】）

サイズは２６．５cmです。



サイドはこんな感じです。

チョット筒を太くしました。




ヒールはアール付きにテーパーに仕上げてます。

ヒールやエッジを濃くしちゃうとベルトの白だけが“浮いちゃう”気がしたのでナチュラルにしました。


ん～、正解だったと思ってます。





アウトソールはこんな感じです。

アウトソールにはステッチをかけない仕様になってます。






興味のある方はぜひ、工房に見に来てくださいね。




最後にスペックです。





・木　型　　：　ＴＬ０６

・製　法　　：　ハンドソーンウェルト

・甲　革　　：　ヴァンプ／ホーウィン　クロムエクセル（黒）、シャフト／国産オイルレザー（グリーン）
　　　　　　　　ベルト／国産オイルレザー（白）

・裏　革　　：　牛革（ナチュラル）

・中　底　　：　ヌメ革

・先芯・月型：　ヌメ革

・ミッドソール：　ヌメ革

・ヒール　　：ヌメ革積み上げ

・アウトソール、トップリフト：　ＵＳＡ製vibram＃１００（黒）





















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格　：　ラスト(木型)代　　￥ 20,000（税込￥21,600）　※初回のご注文の場合は必要になります。
　　　　　　ブーツ代　　　　￥105,000（税込￥113,400）～

詳しくはホームページをご覧ください。


　
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Tong Liao （トンリョウ）
〒270‐2212
　　　　　千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット１Ｆ中央
電　話 ： 047(710)6917
U R L　：order-boots.com
E mail ： boots.tongliao@gmail.com
時 間　： 10：00～20：00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

木型削ってます！

先日受け取った木型をお客さまの足の寸法に基づき修正をしています。


お客さまからオーダーをいただいて、ブーツ作りとしては始めの作業になりますね。



毎回の事なのですが、お客さまの足に合わせるために木型を削ったり、革を貼って寸法を増やしたりするんですが、

ほとんどの木型で『削る』作業があります。
（ひょっとしたら今までのお客さまはすべての木型がどこかしら削っているような気が・・・・・）




今回も木型を削っています。



木型はこのように削っています。

削るポイントを決めて『ゴリゴリゴリ』という感じですかね。（笑）


木型を削るときは、ただ寸法を合わせるだけではいけません。

ブーツが完成したときにカッコよく見える事も大切ですし、型紙を裁つ際に無理のないように形を整える必要があります。

どんなに足に合わせて木型を削っても型紙が上手くできないようなものだと結局は足に合わないブーツが完成しちゃいますからね。



そんな事を考えながら木型を削り、確認をします。



確認はこのようにして。

削ってしまったのでポイントが消えちゃってます。（汗）


そのため、もう一度ポイントを付けています。



ポイントを付けたら。

寸法を計ります。


寸法と形が揃えばＯＫです！！



お客さまの足にもよるんですが、この作業がチョット手間のかかるお客さまがいらっしゃいます。


『手間がかかる』　という事は『既製品の靴だと合うものがなかなか見つからない。』という事に繋がります。


そのようなお客さまはトンリョウのブーツを履かれると「すごく履き心地が良い。」と言っていただく事が多いです。（嬉）



今回紹介している木型はそれほどではありませんでしたね。



削り終わるとこんな感じです。



寸法、形　共にバッチリです！！



この木型は今回、エンジニアブーツを作ります。


バランスの良い木型が出来たので完成が楽しみです。








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木型を受け取りました。

先日、「依頼していた木型ができました。」との連絡をもらい、受け取りに行きました。



工房に戻り、早速木型を確認です。


今回もお客さまの足にある程度合わせた状態で作ってもらいました。



これが今回の木型達です。

お客さまからオーダーをいただいた木型と、私のエンジニアブーツ用の木型があります。（喜）



段ボール箱から出して確認です。

同じナンバーの木型もあるんですが、足に合わせての調整をしてあるのでそれぞれが違って見えますね。




トンリョウでは、このようにある程度までオーダーをいただいたお客さまの足に合わせて木型を作るんですが
『ピッタリ』にはならないので、この後でお客さまの足に合わせて木型を修正する必要があります。



その為、初回のオーダーの際には木型代をいただき、お客さま専用の木型をお作りしています。


このお客さま専用の木型はトンリョウにて保管させていただいていますので、ソール交換のときや、２足目の
オーダーをいただくときは再度確認をさせていただき、修正する箇所は修正をして１足目より快適なブーツを
お作りできるようにしています。



もちろん、一度木型代をいただいてからは修正をしても料金はいただきませんよ。




今回の木型達もいつもどおり、採寸した足と木型の寸法とを比較し、修正をかけます。




修正はこんな感じで進めます。

採寸したデータに基づき、修正をします。


靴やブーツ作りは足の寸法をそのまま採用する事ができないんですね。


場所にもよるんですが、足の寸法よりも締めなければいけない部分もありますし、抑えてはいけない部分もあります。


足の形や肉の付き方によって調整する寸法を考えながら木型を削ったり、革を貼って大きくしたりします。

このへんの作業はお客さまの足と、工房にお越しになった時の履き物を見て決めます。


“経験が必要”　という訳ですね。




さあ、これから木型の修正に入ります。



お客さまの足に合わせるのはもちろん、見た目も良くなるように修正しなくちゃ！！










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ブーツのパターン（型紙）

しばらく前に記事にしたサンプルブーツの型紙を作りました。




型紙を裁つときは始めに木型の形に合うように木型の大きさの型紙を裁ちます。


その後、デザインを載せた状態で型紙を裁つんですね。


今回は、木型の型紙はたったんですが、デザインが決まらずチョット時間がかかっちゃいました。（汗）





デザイン画を描かないと途中で忘れそうなのでデザイン画を描きました。（笑）




こちらが今回製作するブーツのデザイン画です。

チョットくど目のデザインにしてみました。


曲線などを入れると型紙やミシンがけが面倒になるんですが、今回は思い切って（笑）クネクネさせてます。





デザイン画が決まったので『元型』という各パーツにする前の型紙を裁ちます。


オーダーをいただいて作る場合は、この元型を裁つ際に　“脚”　の寸法を考慮して裁ちます。



今回の元型はこんな感じです。

いつものように　甲革（表革）用と裏革（ライニング）用の２種類裁ちました。




この元型ができたら、次は各パーツの型紙を裁っていきます。


各パーツの型紙を裁つときは　『どのように組み立てるか』　という事を考えてから裁たないと
「あれ？？　ミシンがかからない・・・・」　なんて事もでてきます。（笑）


もちろん、私はそのような事はありませんが。



こちらが各パーツになった型紙達です。

ん～、我ながらキレイに型紙が裁てました。（喜）

私は勤めている頃は、この型紙が本職だったので型紙はキレイに裁たないと気がすみません。（汗）


この型紙では、一足のブーツしか作りませんが、それでもキレイに裁った型紙だとその後の作業の効率が良くなる
ものなんですよ！




この型紙で片足分（左足）です。


右足はこの型紙を裏返して使います。





さあ、型紙ができたのでこれから　『革の裁断』　といきたいところですが、他の作業もやるので
ここで一旦ストップです。














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エンジニアブーツのご注文。

先日、知人と会ったときの話なんですが、作った靴ではなく、靴店で購入した靴を履いていたんですね。
そうしたら、「それ自分で作ったの？」と聞かれました。違う事を伝えると、「なんで買った靴履いてんの！？」と
言われてしまいました・・・・・（汗）



そりゃ、私だって売られている靴を履く事もありますよ。（笑）





という事で、今回はオーダーをいただいたブーツを紹介したいと思います。




今回、オーダーをいただいたのは、東京都にお住まいのＭさんです。



Ｍさんからは問い合わせのお電話をいただき、工房までお越しいただく事になりました。




Ｍさんはワークブーツがとても好きな方でＷＥＳＣＯのＢＯＳＳを２足持っているそうです。

しかも、お仕事で履かれているそうです。
ＢＯＳＳも嬉しいでしょうね。


工房にお越しになった当日もＷＨＩＴＥ’Ｓのエンジニアブーツを履いてらっしゃいました。


これがカッコいいんですよね。


なんでＷＨＩＴＥ’Ｓのブーツはあんなにカッコいいんだろう？？（笑）





Ｍさんの要望をお聞きし、参考になるブーツの写真なども見せていただきながらデザイン画の作成です。

今回作成するブーツはエンジニアブーツです。

デザイン画ではよく分かりませんが、金具の位置をチョット横にずらしたり、履き口のベルトを少し下げたりと
細かな点がオーソドックスなエンジニアブーツと違います。



というのも、このチョット違う仕様はＭさんからの要望なんです。


打ち合わせをしていたときに　「細かいところを聞いてもらえるのがイイですよね！」　と言っていただきました。




できる事とできない事はありますが、お客さまがどのようなブーツを作りたいのかをお聞きし、
『一足しかないブーツ』　を作れる事がトンリョウのメリットでもあります。





今回のエンジニアブーツに使用する革はこちらです。

国産のオイルステアです。カラーはチャコールグレーです。


Ｍさんはブラックの革を使う予定でいらっしゃったんですが、このチャコールグレーの革を気に入っていただき
採用する事になりました。


アンティークの仕上げをして色を少し濃くします。



ん～、深みのある良いエンジニアブーツができそうです。






ご注文ありがとうございました。



完成まで楽しみに待っていてください。







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