トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

一針一針縫います。

2016-10-29 16:42:28 | Boots
あ~、バイクに乗りたい。





私のカワサキさんは諸事情により、ツーリングに行けない状態になってます。







なので、という訳じゃないんですが、工房で作業を進めています。






今回紹介する作業は 『すくい縫い』 です。




すくい縫いとは アッパー、中底、ウェルトを縫い付ける作業になります。



このブログでは何度も紹介している作業ですね。






すくい縫いの前に行った作業は 『吊り込み』 ですが、吊り込みはアッパーを木型の形に成型する作業なんですが、成型する際に接着剤を使わずに釘を使います。

使った釘は仮止め用の釘なので すくい縫いをするときは釘を抜きながら一針ずつ縫っていくんです。





まずはすくい針を中底の内側から刺します。

画像上の方にはまだ仮止めの釘が残ってますね。


縫う前に釘を全部抜いちゃうと木型からアッパーが浮いてしまうので大体4~5本の釘を抜き、すくい縫いをします。




すくい針を刺して開いた穴にすくい糸を通します。

すくい糸は1本なんですが糸の両端を中底の内側とウェルト側から通します。



グッドイヤーウェルトとは縫い方が違うんですよね。




両方から通したすくい糸を力一杯引っ張ります。

私は右利きなので右手にすくい針を持ってるんですが、ウェルト側から通した糸はすくい針の柄に巻き付け、中底側から通した糸はグローブをした手に巻き付けて 「グイ~!」 と引っ張るんです。



素手で引っ張ると片足すべて縫う前に手が痛くなってしまうぐらいの力で絞めるんですよ。





今回のすくい縫いは 『シングル』 という仕様なので踵周りは縫わずに終了です。



踵まで縫い、ぐるっと一周縫う仕様を 『ダブル』 と言います。




目検討で縫っていくんですが、縫い終わった状態はこんな感じです。

ピッチが揃ってますね。




すくい縫いの作業はシングルの場合、片足で約50分かかります。



すくい針を刺す位置や角度に気を使いますし、力も使うので片足縫うと 「ふぅ・・・・」 といった感じです。




でも、すくい縫いが終わったブーツを眺めると 『イイねぇ~~』 と嬉しくもなるんですよね。







ブーツが裏っ返しの画像ばかりでしたが、上?から見るとこのようになります。

ブーツっぽくなってきましたね。







さて、これからは作業がどんどん進んでいきますよ~!








カッコいいブーツができますように































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

わ・わ・わ・わ・忘れてました。

2016-10-25 17:36:23 | 
少し前に革を仕入れに浅草に行ったんですが、工房に到着するなり分けて棚にしまってしまい紹介するのを忘れてました。




2種類の革を仕入れたんですが、今回はその内の一つを紹介します。







こちらです。

インディゴブルーのシュリンクです。



『ネービーブルー』 と紹介しようと思ったんですが今日履いていたGパンと色目が似ていたのでネービーブルーというよりインディゴブルーの方がピッタりな感じがします。




少しツヤのあるクロームなめしの革ですね。



革自体の色はグレーなんですが、グレーの革の上にインディゴブルーの塗料で仕上げているのでこのような感じになります。






最近はタンニンとクロームの混合なめしの革が増えてきてるんですが、この革は クロームなめし 全開の革です。



“ナチュラルさ” という面からいうとタンニンが含まれている革の方がより一層 『天然のもの』 という印象が強くなりますが、こうしてクロームなめしの革を眺めるとなかなか良いものですよ。



肌目はこんな感じです。

型押しのシュリンクではなく、革を揉んでできているシボなので場所によって違いがあります。



背中のあたりはシボが薄いというかあまり目立たず、お腹の方にいくとシボが目立つようになってます。






革を揉んであるので革の厚みはあるんですがとても柔らかいのも特徴ですね。

厚さは2.4mmです。



トンリョウで製作しているワークブーツは平均で2.2mmなので少し厚くなりますかね。



ただシュリンクなので少し厚いぐらいでワークブーツの雰囲気を出すにはちょうど良くなります。







デザインはどうでしょう







柔らかいシュリンクなので編み上げブーツはカッコ良くなりそうですね。

全部インディゴブルーでも良さそうですが、ベロ・踵のストラップ部分・履き口を白の革にしてもカッコ良さそうですね。








そしてもう一つイイブーツができそうなデザインがこれです。

プレーンのブーツです。


シャフトが少し 「クタっ」 とした感じになるとカッコいいんじゃないですかね。








この革は1枚だけの入荷になりますのでデザインにもよりますが2足ぐらいがいいところですかね。







とってもステキな革です。



ぜひ実際に見てくださいな。




































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。 





吊り込みはイッキにいきます!

2016-10-21 15:52:05 | Boots
なんだか10月の中旬なのに暖かい日が多いですね。


先日、浅草に用事があったのでカワサキさんで行ってきたんですが、エンジンの油温が上がりチョッピリ心配でした。



私のカワサキさんはエンジンを改造してるんですが、そのときにどこか不具合があったのかもしれません・・・・・





今お世話になっているバイク屋さんと知り合う前だったので、以前依頼していたバイク屋さんにやってもらったんですがあまり詳しくなかったのかもしれませんね。





今お世話になっているバイク屋さんにエンジンを診てもらいたいんですが、エンジンをバラすとなると時間もかかるのでなかなか頼めないでいます。


あと、エンジンを開けてみたら 『あら、大変!!』 なんて状態だとそれこそ一大事なんで 『違うバイクのエンジンを購入し、そのエンジンを仕上げてもらった方がイイのかな?』 なんて迷ってるところです。






やっぱりバイクは気持ち良く乗れないとね!










さて、工房ではオーダーをいただいたブーツの吊り込みをしました。






吊り込みの作業のときは結構バタバタです。






というのもつま先と踵に入れる芯が乾くと硬くなるので芯が硬くなる前に作業を終わらせないといけないんです。







トンリョウで製作しているブーツに使用している芯はつま先・踵共にヌメ革を使用しています。







これがその芯です。

画像の右側が踵に入る “月型” という芯で左がつま先に入れる “先芯” という芯です。






この芯を水で濡らし柔らかくします。

中底の革も成型する際に水に浸けるんですが、濡らした後は程よく乾くまでタオルで包んでおきます。




画像のタオルは何度も使っているので革を鞣すときに使うシブが出て茶色くなっています。






先芯と月型は専用の水性糊でアッパーに貼り、吊り込みをします。




そうする事により、硬くなったヌメ革が糊と合わさり強度がでるようになってます。





下ごしらえが終わったら芯が硬くなる前に一気に吊り込みます。






ちなみに吊り込む前のアッパーはこんな感じです。

つま先に注目してください。


革を縫い合わせただけなのでつま先が真っ直ぐですね。




この真っ直ぐな革を木型の形に成型するんです。




吊り込みの作業は革の厚みや硬さ、木型(つま先)のボリュームによって違うんですよ。



革が厚くて硬いとなかなか大変です。




今回のブーツは革の厚みが2.3mmとトンリョウでは標準的な厚さですが、少し柔らかいので意外とすんなり作業が進みました。











吊り込みが終わるとこのようになります。



かなり “ブーツ” になってきましたね。


アッパーの革が柔らかく伸びたので “吊り込みシロ” といって革が隠れる部分が “甘い” です。





“甘い” とは吊り込みシロが多い事を言い、逆に吊り込みシロが少ない事を “辛い” と言うんです。


浅草の靴業界だけなんでしょうか??




何にしろ昔の職人さんは面白い表現をしていたものですね。










私は吊り込みの作業が終わり、つま先を見るのが好きなんですよね~



吊り込む前のアッパーで真っ直ぐだったつま先を木型の形に成型し、ボリュームのある形になると 「ふぅ!」 と一段落します。






ただ、これで終わりじゃなく、アッパーの革が馴染んできたらアッパーが引ききれていない部分を吊り込み直したり、芯の入ってるところをポンポンで叩いたりしてもっと木型の形をキレイにだしていきます。




そうするとメリハリのあるブーツができるんですよね。









ここまでで全体の作業からすると半分弱ですかね。







さてさて、カッコいいブーツを作らなくちゃ!!



























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ブーツのシャフト

2016-10-14 19:22:09 | Boots
あ~~~  見えない・・・・・・・




最近、ミシン針の番手が見ずらくなってきました。





っつーか、ミシン針って細くてピカピカ光ってるから打刻してある数字はとっても見にくいんですよね。








ちなみにミシン針の大きさはこのぐらいです。

全体の大きさでも4cm弱で打刻をしてある部分は2cmないんですよね。




カメラをズームにして撮ってみたんですが、カメラでも上手く撮れません。
(上手だったら撮れるのかしら・・・・・)

昔はけっこうハッキリと見えてたんですが、最近は半分 “勘” です。


しかし、その勘が当たるんですよね。










と、ミシン針の番手と格闘しながらミシンがけをしてます。











トンリョウで製作しているブーツはよく目にするワークブーツと仕立てが違います。






ワークブーツというとアメリカのブランドを参考に作られているものが多いんですが、私はその仕立てがどうも納得のいくものではないのでアメリカのワークブーツを参考にした仕立てとはまるっきり違う仕立てにしています。





そして仕立ての違いが履き心地に大きく影響してると思ってます。




トンリョウのブーツを履いていただくと足を入れた瞬間に違いを感じていただけると思いますし、お越しいただいたお客さまにサンプルブーツを履いていただくと皆さん違いを分かっていただけています。

多少サイズが大きかったり、小さかったりしてもその違いは感じていただけているようです。



嬉しい事ですね。









どう違うかというと・・・・・・




このように違います。

アッパーの革です。

そして、アッパーの革だけです。







そしてライニングです。

ライニングの革だけです。





このアッパーの革とライニングの革を 『上がりミシン』 といって最後にかけるミシンで縫い合わせます。





アメリカ製だったり、アメリカ製を参考に作られているライニング付きのブーツと見比べると分かりますよ。







シャフトだけでなく、アッパー全体の仕立ても違うんですが今回はこれで終わりです。









さあ、早くアッパーを作って吊り込まなくちゃ!!!
































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ラック交換はラックラク?

2016-10-10 16:43:37 | その他
先ほど、散らかっている工房を片付けました。





ただでさえ狭い工房なので散らかってると作業するときに荷物をどかしたり、作業する場所を考えないと作業できなかったりとなかなか大変なんですよね。







なぜ散らかっていたかというと、革を多めに仕入れたのでその革の置き場所が無く散らかっていたんです。





革をしまうためにラックを買ったんですが、組み立て式なので届いた状態のまま放置してたんですよね~。




革を新しいラックに移すという事は今までのラックから革を下ろし、今までのラックを分解し、新しいラックを組み立て、革を入れる。


っていう事ですよね・・・・・・




何度も言いますが狭い工房だし、チョット腰が痛いし、途中でヤメる訳にいかないし、とヤル気のなくなる要素が盛りだくさんだったので 『よし、ヤルぞ~!!』 ってならなかったんですよね。





でも、作業がサクサク進まないのもイヤなので自分を奮い立たせて いざ革の移動です!






まずは革を下ろします。




そして、ラックを交換したかった理由がもう一つ。



これです。

今までのラックは長さがあるので、短い革だと収まりが悪かったんです。






と、この革を全部下ろしてから新しいラックを組み立てます。




もちろん工房の中では組み立てられないので廊下で組み立てていたところ、隣のマッサージ屋さんが出てきて 「手伝いましょうか?」 と声をかけてくれました。


ただ、タイミングが悪く一人で出来る作業のときに声をかけてくれたので遠慮しておきました。




あちこちのネジを締める事約40分、ラック完成です。




だけどですねぇ、新しいラック 重いです・・・・・・




とても持ち上げて運ぶことができない重さだったので、廊下から工房に運ぶ方法を考え、なんとか工房に入りました。

以前のラックより長さが短く、幅が少しだけ広いんです。









床に散らかった革を入れていきます。




色や大きさなどで別けながら入れて終了です。

ん~~~、スッキリ!!




横から見てもイイ感じです。

ラックからはみ出てません。






さあ、後片付けして革の裁断をしなくちゃ!!





















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。