トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

すくい縫いをした後は。

2015-10-30 16:46:12 | Boots
カブミーティングも終わり、工房にこもっている今日この頃です。(笑)






工房ではオーダーをいただいたブーツ達の “完成すると見えないところ” をコツコツと作業してるんですが
ココもその一つですね。



すくい縫いが終わった後の処理です。


すくい縫いをするために中底の革を切り取りましたが、その切り取った革を元の位置に戻します。



まずは革を貼るために接着剤を塗ります。



塗る接着剤はブーツ作りで使用するものの中で一番接着力の低いものを使います。 



これは修理をするとき(ウェルトをかけ直すとき)に剥がしやすくするためです。


接着剤を塗るのは中底と切り取った革の両方です。



両面に接着剤を塗り、乾いてから貼るので両面に塗る必要があるんです。

塗る量は薄めなので写真だと “接着剤を塗った” という感じがあんまりしないですね。(汗)





接着剤が乾いたら貼ります。




5ケ所にアタリ(印)をつけてあるので、まずはつま先のアタリから合わせて貼り合わせます。

つま先を貼ったら踵に向けてアタリを合わせながら貼っていきます。

赤い線がアタリですね。



貼り終わったらポンポンで圧着します。

それほど力を入れずに 「ポンポンポン!」 と。




これで作業は終了です。

キレイに貼れました。(喜)




この後、“シャンク” といって履いたときにブーツがたわまないようにするための芯を入れ、
段差を埋めるためのコルクを敷きます。




ホント、ブーツ作りって見えなくなっちゃう作業が多い・・・・・・(笑)


















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

カフェカブミーティングの続き。

2015-10-28 12:09:35 | その他
さて、昨日の続きです。





開催されたのは青山のホンダだったんですが建物の中にはこんな物も展示してありました。



最初のカブは自転車に取り付けるタイプのものだったんですね。

最高速度が35km/hと記載してありましたが「この自転車で35km/hも出て大丈夫??」なんて
思っちゃいました。




そして、この車両が初めてのスーパーカブです。



1959年ですって!(驚)

車重も55kgなんですね。
55kgは乾燥重量といってガソリンやオイルが入ってない状態なんですけど、それでも軽いですよね。


私の体重は57~58kgなので乾燥重量になれば55kgぐらいになるかな?(笑)










そして午後になるとコンテストの発表があります。



コンテストではさまざまな賞があり、賞品ももらえます。



私のカブもエントリーしていたので手に汗握りながら見ていました。(笑)




そして今回、人気投票で一位になったのが このカブでした。

おそらくワンオフパーツでしょう。

パッと見はカブに見えません。(汗)





私のカブはというと・・・・・







残念ながら入賞しませんでした。(汗)




まあ、会場に来ていたいろんなカブを見て『入賞はないな!』と確信?していたので(笑)
残念でしたが悔しくはありませんでした。(笑)






というのも私のカブはやっている事が細かすぎます。





せっかくなのでこのブログでは私のカブを紹介したいと思います。






まずは当日参加した状態の全体画像です。

『レッグシールド』 といって脚の風よけになっているパーツを缶スプレーでライトグレーに塗装しました。




ライトグレーだったんですが、仕上げに塗ったクリアーのスプレーが若干黄色かったので実際には『薄緑色』に見えます。(汗)

工房で塗装をしたので工房はホコリだらけになっちゃったんです。(汗)







エンブレムは革で。

ライト下にあるエンブレムはメッキが剥がれてたので革を貼り、サイドのエンブレムはトンリョウのロゴを焼印した
革です。


レッグシールドの周りにはゴムモールを巻いたんですが、金や銀ではなく “茶色” にしました。





そして、ココが細かくて分からない変更点です。

まずはフロントフェンダーの白いステッカーが貼ってある部分を少し形を変えて革張りにしてます。



リアも。

こちらの白い三角もステッカーだったものも革にしてあります。

まぁ、分かる人はいないでしょう!(笑)


この他にも革を貼ったり、塗装したりしているんですがノーマルのカブを横に置いて説明しないと
分からないでしょうね。(汗)




細かな事なんですが、けっこう手間はかかってるんですよ。(笑)




ノーマルから今の状態になるまですべての作業を自分でやったので愛着はかなり増しました。




エンジンや走りに関する事をイジり始めるとキリがなくなっちゃうので “仕事用” としては
これで十分です。



“荷物が積めて、気兼ねなく、楽しく、安全に乗れる” がこのカブのコンセプトなので
これからも 『“テレ~っと” 乗れるカブ』 で行きます!!(笑)







まま、今回のカフェカブミーティングはとっても楽しかったです。




これからも “一 カブオーナー” として精進します。(笑)

























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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カフェカブミーティングに行ってきました!

2015-10-27 13:02:48 | その他
25日に開催されたカフェカブミーティングin青山に行ってきました。



当日は天気も良く、絶好のバイク日和でした。(喜)







私はコンテストにエントリーしていたのでAM8時に出発です。



日曜日の朝という事もあり、道路は空いていて約1時間で青山に到着です。







あたりはカブだらけです。



これだけたくさんのカブを一度に見るのは初めてです。





私のカブも手続きを済ませ、たくさんのカブと一緒に並びました。



この日に合わせ、以前から気になっていた部分に手を加え、ほぼ完成形です。(喜)




私のカブの横にはと~っても古いカブが停まっています。

オーナーさんにお話しを聞くと、新車で購入したそうです。

イヤイヤすばらしい!!





他にもたくさん改造しているカブや賑やかなカブがあったんですが、撮った写真は私が好きなタイプの写真だけ。(笑)



おしりがカワイイ 『カブラ』 という種類です。
キレイに仕上がってますね。






上の写真は2012年に人気投票で1位になったカブです。

写真だと分かりずらいんですが、このカブ達はすごく小さいんです。

バランス良く小さくなっているので 『もともとこの形』 と思っちゃうぐらいの完成度です。







こちらのカブはノーマルの形を活かし、スッキリしているんですがしっかりカスタムされています。

カラーもステキです。

私は人気投票でこのカブに一票です!





このカブも古いタイプなんですが、とってもキレイでした。






コンテストに参加しない方は地下の駐車場にバイクを停めていました。


その中にもいろんなカブが停まっていたので。



黄色にペイントしていてカワイさ倍増です。(笑)






こちらのカブが私が一番好きなタイプ(年式)のカブです。

もちろん欲しくなりました。(笑)




午後にはバイク仲間(カワサキのバイク)の友人(先輩ですけど)も来たので記念に。

私と同じでカワサキのバイクとカブを所有している方です。


カブが小さいのではなく、体が大きいんですよ。(笑)

このカブもいろんな所が変更されてるんです。


でも、どうしてもオーナーとカブのバランスばかりに目がいきます。(笑)


トンリョウのステッカーも貼ってくれてました。(喜)










今回はここまで。












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中底の突起作り。

2015-10-23 16:47:13 | Boots
いよいよ明日、明後日と青山のホンダでカフェカブミーティングが開催されます。



私は25日(日)にエントリーしているので明日の夜、眠れるか心配です。(笑)








と、カブの事ばかり気にしていられないので仕事をします。(笑)





工房では中底の加工をしました。



前回紹介したすくい縫いの前に行う作業ですね。




中底加工の内、ハンドソーンウェルト製法のみ必要になる加工がウェルトを縫い付けるための突起作りがあります。




突起は中底の革を切り取り作っています。



なので中底の革はある程度の厚みが必要になるんですよ。





それでは作業をします。







まずは中底の外側を切り取ります。


切り取るときに使っている道具は包丁です。



革切り包丁はこんな形をしています。

料理用の包丁とはぜんぜん形が違いますね。


私は型紙を切るときからこの包丁を使っています。


包丁は用途に合わせたり、切れなくなったときのために5本用意しています。


刃の幅が違ったり、刃の角度が違いますね。




包丁が切れないと突起作りはとっても時間がかかったり、上手く作業ができなかったりするので
突起作りのときは切れ味の良い包丁が欠かせません。
(切れない包丁だとイライラします【笑】)




中底の外側を切り取ったら、次は内側を切り取ります。



外側の切り取った革は必要ないので捨ててしまうんですが、内側の切り取った革はすくい縫いが終わった後、
元の位置に貼るのでキレイに切り取ります。





切り取るときはこんな感じです。

コンパスで引いた線に合わせ包丁で切り込みを入れ、切り込みの深さと同じ位置で革を切り取ります。



包丁を引いて切り取るんですが、このとき切れない包丁だと『ス~~』っと革が切れないんです。






突起はウェルトをかける範囲で必要なので今回は踵周り以外を切り取ります。





作業が終わった状態がこちら。

バッチリです!!(喜)







そして、切り取った革はこのようになっています。

こちらもバッチリですね!!




この作業がハンドソーンウェルト製法のみ必要となる作業です。


グッドイヤーウェルト製法は革に突起を “作る” のではなく、中底に “リブ” という別の突起を付けるようになります。





それぞれの製法で特徴があるので 『どの製法が一番優れている』 という事ではありませんよ。








ささ、中底の準備もできたので次は吊り込みです。




徐々にブーツの形が出来上がっていくので作業も楽しいです。












最後に25日のカフェカブミーティングに行く準備が着々と進んでるカブです。






もし、このブログを見てくれている方で私を見かける事がありましたら声をかけてくださいね。





















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『ブーツ作ってるなぁ』って感じます!

2015-10-20 18:32:48 | Boots
工房は とある事情で いたる所にホコリが散ってます。(汗)






おおまかな所は掃除したんですが、掃除をしていない所はこんなです。

工房の入り口にあるショーケースの上です。






ひと段落したら気合いを入れて掃除しなくちゃいけませんね。(笑)





どうしてホコリまみれなのかは来週お知らせしたいと思います。












という事で掃除をしたスペースでは作業を進めています。






今回紹介するのはトンリョウで製作しているブーツ達の製法である 『ハンドソーンウェルト』 の部分です。






『ハンドソーンウェルト』 とは “手作業でウェルトを縫い付ける” という事です。


日本でその作業のことを “すくい縫い” と言うんですよ。



細かい事を言うと、ハンドソーンウェルト製法は中底の加工をするので “手作業でウェルトを縫い付けるだけ”ではないんですけどね。
(ここがグッドイヤーウェルト製法と大きく違いますね。)









すくい縫いはこのブログでも何度か紹介している作業ですね。








すくい縫いをする糸はコレです。

細い麻糸を9本撚ってあるものです。

麻糸に強度を増すためと腐食を防ぐために 『チャン』 という松脂と油を混ぜたものをすり込んであります。




麻糸の先端はこのようになっています。

麻糸の先を9本それぞれ違う長さにほどき、穴に通すために毛針(私は釣り糸を使用しています)に巻き付けています。




もちろん麻糸をほどいたり、毛針に巻きつけるのも作業内容(下ごしらえですね)の一つです。





けっこう時間のかかる下ごしらえなので 「簡略化できないかなぁ・・・・」 と考えた事もあるんですが
良い方法が見つかりませんでした。(笑)







そして、すくい縫いをするときに欠かせないのがこちら。

手袋です。

ホームセンターで購入した作業用の革手袋の指先を切ったものです。


手袋は左手だけするんですよ。(私は右利きなので)




職人さんによってはお手製の手袋をしている方もいらっしゃいますが、私はこの手袋が馴染みが良いのでコレを使用しています。



見た目的にはイマイチですかね?(笑)




手袋が薄汚れている(笑)のはすくい縫いの作業でこのようになってしまうんです。







それではすくい縫いの作業をしますね。






まずはすくい針で中底の内側から穴を開けます。

すくい針で穴を開けるのは、中底→アッパー→ウェルト となります。


穴を開けるときは一定の角度とピッチで行います。


そうしないとウェルトがヨレヨレしちゃったり、強度に問題が出てしまったりします。



予め吊り込みの前に一度中底に穴を開けておく職人さんもいますが、私はすくい縫いのときに開ける一回のみです。




角度、ピッチを一定に開ける事ができればこの方法で十分なんですよね。








穴が開いたら麻糸を通します。

ウェルト側と中底側から麻糸の両端を通します。



すくい針で開けた穴は麻糸がギリギリ通る大きさなので糸の先端はなるべく細くなっている必要があるんです。









麻糸が通ったら締めます。

このときに左手に麻糸を巻きつけるので手袋が必要になるんです。



昔、素手でやってみたんですが手が と~~っても痛くなったのでその後は必ず手袋をしています。(笑)




右手はすくい針の柄に麻糸を巻き付けて締めるので手袋がいらないんです。



このブーツは女性のお客さまからオーダーをいただいたものなので ほんの少しピッチを細かく縫っています。







一回ずつこの作業を繰り返し、すくい縫いが終わった状態がこちらです。

う~ん。ブーツらしくなってきました!


このブーツで使用しているアッパーの革は黒なんですが、生成の革の上に黒の染料を塗ってある革なんです。



なので “黒” っていうより “濃いグレー” といった感じですかね。



まっ黒じゃないのもイイですね!!






















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
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