トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

理由があります。

2020-02-26 16:20:46 | Boots
私、靴関係の仕事に就いてから20年以上が経ちました。


24歳のときに靴の学校に行き、25歳のときに靴メーカーに就職して働きながらいろんな勉強をさせてもらいました。



靴って紳士靴と婦人靴がありますが紳士靴でもドレスやフォーマルな革靴を得意として作るメーカーがあればウォーキングやスニーカーのようにカジュアルな靴を得意とするメーカー、登山靴、ワークブーツと製造メーカーによって主として作ってる種類が違うものなんです。




私は主に婦人靴を製造するメーカーに勤めてきたんですが婦人靴も種類があるように各製造メーカーで得意としてるものがあるんです。


私は数社で働いたおかげでさまざまな婦人靴を知ることができました。




その知識が今こうして 『オーダーをいただいてブーツを作る』 という仕事をする上でとても役に立ってます。




型紙に関しても役に立ってますが “どうしてそのような仕組みや仕立てになってるか” という事をたくさん知ることができたんです。





あくまで作る上での知識やセオリーなので消費者からすると何も疑問に思わない箇所かもしれませんけどね。





例えばココです。

ウェルトのつなぎ目です。


このつなぎ目もこのあたりにする意味があるんです。




これも。

ファスナーの下にある革です。
脚にファスナーがかまないようにするためのもので、私が浅草で働いていたときは 『ファスナーベロ』 などと言ってました。

このファスナーベロもふくらはぎ側に付ける理由があるんんです。







ワークブーツでいうとココですかね。

エンジニアブーツのサイドにある割?の下にある革です。

トンリョウではふくらはぎ側に付けています。

通常はスネ側に付いてますね。

トンリョウのブーツはふくらはぎ側に付けている理由があります。



あとは何でエンジニアブーツのベルトは前や後ろではなく “サイドの外側なのか” にも理由があるんですよ。









そしてもう一つ。

トンリョウでプルオンタイプのブーツと編み上げブーツとで木型を変えている理由はこちらです。

これだけ理由を説明すると。
アッパーをピッタリと木型に吊り込むためです。






その他の3つが気になる方は工房にお越しください。








このようにブーツを作る上で作り手の常識というか理由があってそのように作業したりそのように仕立てたりしてる部分って多いものなんですよ。







みなさんも履いているブーツを眺めてみて 『あれ?このブーツは逆だ。』 や 『どうしてココはこうなってるんだ?』 と感じるところがあったら販売してるお店やメーカーさんに聞いてみるといいかもしれませんよ。






私はたま~にですが 『んっ!?なんでこうなってんだ??』 っていうブーツを見かけますから。























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
U R L : order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※不在の事がありますので先にご連絡をください。

狭い工房ですが・・・・・

2020-02-23 18:21:16 | 自己紹介
昨日今日と工房のあたりは風が強いです。


暖かくなりお日さまも出てバイクに乗るには良い天気なんですが風が強いと思わぬときにフワッとバイクが動いちゃいます。


とくにカブくんのように小型のバイクが重量が軽いのでよけいですね。


風が強い日のバイクは気をつけましょうね。





さて、風の音がビュービュー聞こえる工房ですがとても散らかってたので片付けと掃除をしました。




なんだか物が増えたり革のハギレが増えたりで少し手狭に感じる今日この頃です。


トンリョウの工房はおそらく “お店感” が無いように感じます。

私はもう慣れてしまったのと作業をする立場なので当たり前になってしまったんですがお越しいただくお客さまはどのように感じるのか気になりました。




なのであらためて工房の様子を紹介したいと思います。


まずは外観です。

今日久しぶりに遊びに来てくれたお客さまから 「最初は入りずらかったんですよね。」 と・・・・・


表通りに面してませんし、工房の中は覗けないようになってるからでしょうね。




扉を開けると。

完全に “お店” という感じじゃありませんね。

バッチリ作業場です。







工房の中は。

入ってすぐです。
正面にはミシンがあります。




右を向くと。

お客さまに選んでいただける在庫の革です。

サンプルブーツを履いていただいたときや採寸してシャフトの長さを確認するときに使う大きめの姿見があります。




ちなみに私から見たときはこのように見えます。

だいたい 『はじめまして~』 や 『〇〇さんですか?』 みたいなことを言ってますかね。




お客さまに座っていただく横には。

参考にしていただくための雑誌があります。



サンプルブーツはこのようにしてます。

ガラスケースに数足と。

私の試し履き用に製作したブーツです。

ありがたいことに試し履き用に製作したブーツをデザインの参考にされてオーダーをいただくこともありますよ。








狭い工房ですがお客さまとお話しさせていただき、納得していただいてからオーダーのお話をさせていただいてます。



お話をさせていただき他にも気になるブランドがある場合は入場料などはいただかないのでご検討いただくだけでも幸いですのでお気軽に。



今日も以前オーダーをいただいたお客さまが友人を連れて来てくれたんですが「構想がまとまらないので」ということで帰られました。



私はブーツを作り、作ったブーツを販売するのが仕事ですが販売できれば何でもいいとは思わないんです。



お客さまが『トンリョウでブーツを作って良かった』とブーツをお渡ししたときや履いているときに感じていただけるようにしたいので。




今日来ていただいたお客さまからも「何で『気になるものがあるんだったらそこ(他のブランド)も見たらどうですか?』なんて言うんですか?」と言われたぐらいです。





私、商売下手です。



商売下手ですがブーツはイイものを作りますよ。

これには自信があります。









と、こんな感じの工房と私ですが気になった方はぜひお気軽にご連絡くださいね。



























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917  / 090(2634)0207
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時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

ヒールは革ですよ。

2020-02-21 17:58:50 | Boots
みなさん、靴やブーツのヒールっていうとどこを想像しますか?


かかとに付いてるもの全体をヒールっていいますか?






靴業界ではヒールとはかかとの部分なんですが、一番下に付くゴム(革もありますけど)を ”トップリフト“ や ”化粧” って言うんです。



なのでヒールというとトップリフトの上にあるかかとのパーツの事を言うんです。


パンプスなんかの婦人靴ではプラスチックのヒールにアッパーの革を巻いたり薄くスライスしたヌメ革を巻いたりしてますね。





トンリョウで製作してるブーツのヒールはヌメ革を使用してます。



仕入れ先でおおまかなヒールの形に裁断してもらった革を工房でブーツに合った高さまで貼り合わせてるんです。






仕入れたときはこのような状態です。
 
大きさの違うものが数種類あります。





一枚の革はこのようになってます。

”吟付き” と言って革の表面があるものです。


このままだと接着剤が効かないので吟面をグラインダーで削ります。




するとこうなります。

ザラザラになってますね。

こうすることによって接着剤が革の中に染みこんで剥がれないようになります。




そのあとは接着剤を塗ります。

セメント製法でアッパーとアウトソールを貼るのに使う強力な接着剤を使ってます。







乾いたら接着します。

これで完成!

と言いたいんですがこの後アウトソールと接着するために 『おわんを掘る』 と言ってアウトソールのアールに合わせてヒールを削っていきます。




ヒールもただくっ付けるだけではなく、加工して製作してるんです。


既製品の場合は加工屋さんやヒール屋さんがあらかじめおわんが作られたヒールを作るので製造工場はそのヒールを貼るだけになってます。

効率が大切ですからね。




トンリョウでは既製品ほどの足数を作らないので一足一足ブーツに合った形に削ってます。



このような作業もしてるので製作する一足のブーツに愛着が沸くんですかね。















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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Tong Liao (トンリョウ)
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

vibramはよくできたソール&ヒールです。

2020-02-18 19:44:44 | Boots
今回のブログではトンリョウで使用しているソールとヒールについて紹介したいと思います。




トンリョウで製作しているワークブーツは基本的にUSA製ビブラムのソールとヒールを使用してます。


他にもダイナイトのソールとヒールや革のアウトソールでも製作できますが木型やデザインなどの雰囲気だとやはりビブラムの方が似合うんですよね。






今日、ビブラムのソールとヒールを触ってあらためて感じたことがあります。



それは素晴らしいものだということです。



ソールは厚みがあるのに適度な柔らかさがあります。

ヒールも柔らかいのに減りが遅いので履き心地に大きく影響してます。




ちなみにトンリョウのブーツで一番多く使われている品番は#700の黒です。



オーソドックスな意匠でスッキリした印象に仕上がります。



これが#700です。





土踏まずに目立つ黄色でvibramと。


エンジニアブーツに使用すると定番の雰囲気に仕上がります。

接地する部分も大きく踏ん張りもききますよ。



私、このソール&ヒールが一番好きでした。



『でした』 というのは使ってないのにあまり好きじゃないものがあったんです。






それがこちら。

#100です。

このゴツゴツした感じと溝に小石が挟まるのが好きじゃなかったんです。


でも 『一度履いてみないと分からないな。』 と思い#100を使って1足作ってみたんです。



そしたらなんとすごくイイんです。



全体の厚みは#700や#430より厚いんですが溝の部分で厚みを計ると#700.#430より1mm薄いんです。



たった1mmですがこの1mmが違いを生むんです。



屈曲が柔らかく感じるんです。


数回履いただけなのに 『あれ!?ブーツの返りがイイ。』 と感じたんです。


見た目に関してはソール自体で見るとゴツいのにそれほどデザインを気にしなくても雰囲気の良いブーツが完成することをお客さまのブーツを製作していて気づきました。





イヤイヤ “食わず嫌い” ならぬ “履かず嫌い” は良くないですね。



もし 『オーダーして作るって完成したときのブーツの雰囲気が分からないから・・・・・』 と思ってる方がいらっしゃいましたら是非お気軽にご連絡・ご相談ください。


ざっくりとした形から具体的な形にしていきましょう。




























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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ブーツにも休息を

2020-02-15 12:12:21 | Boots
暖かい日が増えてますね。

今シーズンは暖冬で終わるんでしょうか。







暖かい日が増えてるとはいえまだまだブーツのシーズンですよね。


みなさんはブーツ履いてますか?

そして、特にお気に入りのブーツはありますか?




お気に入りのブーツがある方はどうしてお気に入りなんでしょうか?

足に合ってるからですか?

持ってる洋服に合わせやすいからですか?

見た目や革の雰囲気が好きだからですか?




もしお気に入りのブーツがある方はチョット注意していただきたい事があります。




それは人と同じようにブーツにも休息日が必要という事です。





気に入ってるからといって毎日のように履くのはブーツの寿命を縮めてしまいます。


それは単純に履く頻度が増えて傷むのが早くなるということではなく、履き物の特性ということです。


財布やバッグの場合は同じ革製品だとしても毎日使うことについては特に問題ないと思います。
(革の種類によってはお手入れをしてあげないといけないものもあります)



ただ靴やブーツのような履き物の場合、履いていると “足が汗をかく” というところが財布やバッグと違うところなんです。



汗をかくと履き物の中に汗がこもることになるんですね。

特にブーツの場合はシャフトがあるので

その汗はライニングや中敷き、中底と足が接する部材が少吸収するようになってます。
部材の種類で吸い方に違いはありますがゴム製やビニール製のものでない場合は吸収するものが多いんです。




となると、その汗を乾かしてあげることが必要になるんです。



履き物の中に汗がたっぷりと残った状態で履き続けるとライニングや中敷き、中底が擦り減り履き物の中から傷んでいきます。



同じという訳ではありませんが紙も水を含むと破れやすくなりますよね。

そのような感じで水分を含んだ状態の履き物を履くと歩行時に踵や接地点(指の付け根あたり)の部材がこすれて減っていくんです。



トンリョウで製作しているブーツはライニングには素上げのステア、中底にはヌメ革を使用していて吸湿性が良いこともあるので 『一日履いたら2~3日は休ませてください。』 とお渡しするときにお伝えしています。



ただ平均的に2~3日ということで足にたくさん汗をかく方はもう1~2日休ませた方がブーツの中の汗が飛ぶので長持ちするようになります。



判断が難しいかもしれませんが履く前にブーツの中を触ってみて湿気っているようでしたらその日は他の履き物を選んでくださいね。



ココを見たり触ったりすると分かります。

エンジニアブーツのようなプルオンの場合はライニングを見たり触ったりしてブーツの中に手を入れて中底を触ってみてください。




シューズの場合は中底も見えるのでライニングと中底を見て・触って確認できます。





雨に降られた日の後もブーツが乾いていることを確認してから履くと良いと思います。



丁寧に作られている履き物はデリケートな部分もあるので快適に履いていただけるようにチョコチョコ面倒を見ながらお付き合いください。





あっ! オイルやクリームの塗りすぎ等、過度なお手入れも革を傷めることがありますのでご注意を。































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥23,100) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代     ¥108,000(税込¥118,800)~




 
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