トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

おかえりなさい。カワサキくん!!

2016-03-29 18:02:34 | バイクとBoots
昨日、車検に出していたバイクを受け取ってきました。



昨日は 『午後からカミナリが鳴るかも』 なんて行く気を削ぐ天気予報でしたが、そこは『ファイト一発!!

普段は見せる事のない気合いで行ってきました。











お世話になったのは茨城県にある Zap Racing Service さんというバイク屋さんです。



このブログでも何度か紹介していますが、私の愛してやまないカワサキのZ650LTDというバイクがお世話になっています。



ZAPさんまでは片道約80kmあるので少し遠いんですが、まかせて安心できるバイク屋さんなので毎回お世話になってます。







今回も特徴のあるお客さんやバイクの部品などについておもしろい話や間違った修理をしないための話を聞かせてもらえました。




私のカワサキくんはかれこれ35年は経っているバイクなのでどこか調子が悪くなっても仕方ないんです。


そういったときに間違った方向の修理やカスタムをしてしまうと厄介な事になっちゃうんですよね。


実際に私のカワサキくんもZAPさんにお世話になる前まではとても良いとは言えない状態でした。




しかし今では楽しく乗る事ができています。




ただ、今回の車検を通す前の2年は “タイヤの空気が抜けている” という事を知らないだけで「乗りずらいなぁ・・・・」
と感じる事が多く、あまり乗る機会がありませんでした。




ものすごく自分を恥じています。





受け取るときも 「あんまり乗ってなかったでしょ!?」 と聞かれました。



色々なところのオイル交換をしてもらったんですが、その中の一つで分かったそうです。





これからは空気圧には目を光らせて楽しく乗りたいと思います。









という事で工房に到着したカワサキくんです。

どこか変わったところがあるんですけど分かりますかね。




分かる人はそうそういないでしょう。





ここが追加されました。



タンデムバーというパーツが付きました。


後ろに乗る人が握るためのものですね。




私は後ろに乗る人がどうとかいう事よりも見た目のこのヤボったい感じが好きなんですけどね。






今まで付けていなかった理由は・・・・・・




パーツが無かったからなんです。



違うバイク用のパーツを加工してもらって取り付ける事ができました。



なのでこのようになってます。

取り付け位置の変更で溶接してあります。


時間をつくって磨かなくちゃですね。





さあ、これから暖かくなるし たくさん乗らなくちゃ!!






























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

見えませんが、コルクを入れます。

2016-03-25 17:41:49 | Boots
なかなかズバッと暖かくならないですね~。


カブのスクリーンも外すタイミングを逃しています。




春のそよ風の中をバイクで走ると気持ちいいんですよね~。



まっ、花見をしながら酒を飲むのも楽しいですけどね。













ささっ、作業の方にっと!





すくい縫いの処理も終わり、見えない部分の作業ももう少しで終わります。





今回は 『中物』 を入れたいと思います。




中物とは、底面にできた段差を埋めるもので、セメント製法やマッケイ製法では薄いものでOKなんですが、
ハンドソーンウェルト製法では少し厚めの中物が必要になります。





トンリョウでは4mm厚のコルクシートを使用しています。



これです。

中底の底面に貼るので、だいたいの大きさに裁断した状態です。




コルクシートと中底の底面に接着剤を塗ります。

おっと、接着剤を塗る前に 『シャンク』 を貼っておきます。



シャンクはブーツがたわまないようにするために入れます。


背骨みたいなものですかね。



昔、厚底ブーツが流行ったときは中底とシャンクの強度不足の為、ひしゃげたブーツを履いている女の子を何人も見ました。

靴メーカーに勤めていた私はそんな靴を作る会社に憤りを感じていたものです。









接着剤を塗ったらコルクを貼ります。




貼った後、余分なコルクを包丁で切り取ります。

コルクはひとまわり大きく裁断してあるので、はみ出た部分とウェルトとの段差を均一にする感じで切り取って
いきます。









包丁で切りまわしたあとは、底面の形を整えるためにヤスリで削ります。

ウェルトとの境い目も平らにし、底面のアールを確認しながらの作業ですね。

作業はチョコチョコ削ってると日が暮れちゃうので、エキサイティング・ドレッシーに削ります。

分かるかな?(笑)




トンリョウで製作しているブーツ達は接地面の大きくするためにあまり底面にアールを付けないようにしています。



このあたりは作り手によってさまざまなので 『どれが正解!』 という事はありませんね。





ヤスリでコルクを削り終わったら完成です。

コルクが敷き詰められていますね。






これで見えない部分の作業は終わりです。




これからはブーツが見えてきますよ~!!











  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ お知らせ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



  明日 3月26日(土) ~ 28日(月) まで私用にてお休みします。



  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

さきイカに見えますが食べちゃダメ!!

2016-03-22 18:43:37 | Boots
先日買ったブドウが甘いんですが、皮付近が渋く対応に困っている今日この頃です。



甘い部分に到達するまでハリウッド映画の冒険ファンタジーぐらいの道のりがあるようにすら感じます。








渋柿は焼酎を吹き付けると渋みが取れると聞いた事があるんですが、ブドウにも焼酎でOKなんでしょうか??
















さてさて、工房ではブーツ製作の作業も後半に入っています。







ウェルトを縫い付けたので、次の作業は中底の溝を埋めます。



すくい縫いをする為に作った溝に切り取った革を戻すんですね。


切り取った革はこんな感じです。

さきイカみたいでしょ!?(笑)




中底と切り取った革に接着剤を塗るんですが、修理するときの事を考えて接着力の弱いものを使います。





接着剤はコレです。

ジャムの空き瓶にいれたんですが、なかなか美味しそうになりました。(笑)





革は接着剤を吸ってしまうので2度塗りし、貼り合わせていきます。

数箇所に印を付けているので印の位置が合うように貼っていきます。





貼ったあとはポンポンで叩きます。

軽く圧着してるんです。






作業が終わるとこのようになります。

はい。元どおりの平らな革になりました。(喜)










ん~、なんだか さきイカが食べながら一杯やりたくなってきました。

























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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直線を馬蹄型にします。

2016-03-18 18:13:13 | Boots
突然ですがみなさんはどうしてますか?




私は   イカフライ にはソース(たっぷり)  、  アジフライ には醤油(やや少なめ)  をかけています。




イカフライにはソースの上からマヨネーズをかけるときすらあります!







20代のときはアジフライにもソースをかけていたんですが、勤め先の先輩が仕出しの弁当に入っていたアジフライに
醤油をかけていたんです。


間違ったのかと思い 「それ醤油ですよ!!」 と伝えると先輩は 「分かってるよ。アジフライには醤油の方が
美味いんだよ!」 と言うんです。

 “フライに醤油” という概念が無かった私は 「え~~!!」 と大きめのボリュームで言うと。

「分かってないな~!魚(のフライ)には醤油だよ!」 と、先輩はかなりのドヤ顔です。






どれどれ・・・・という事で私も醤油をかけてみたところ!




今までソースをかけていた自分を責めたい気持ちでいっぱいになりました。(笑)




それからというもの、アジフライやイワシフライには醤油をかけています。


ただ、いきおい余ってたくさんかけるとしょっぱくなっちゃうので注意が必要です。







アジフライにソースをかけている方がいましたら  “醤油”   試してみませんか?














という事で作業を進めます。






ウェルトをかけたブーツなんですが、ウェルトは踵にはかけていません。



この仕様を 『シングル』 といい、踵までウェルトをかけウェルトを一周する仕様を 『ダブル』 といいます。


なんでシングル、ダブルという呼び方なのかは知りませんが・・・・・(汗)





オーダーをいただくときにどちらがお好みかお聞きしていますがシングルが多いですかね。






シングルの場合、踵周りの処理はブランドや職人さんによってさまざまですが、トンリョウではこのように処理しています。




使う材料はこちら。

ウェルトと同じ厚みの細革です。



この細革を 『タックス』 という若干やわらかい釘で固定していきます。


このタックスは木型底面に付いている鉄板で先が潰れ、固定(抜け防止)と足に釘が刺さらないようになっているんです。



優れものの釘です。




ここで問題が。


細革は直線のもので、踵周りはアールがついてます。


なので細革にアールをつけないといけないんです。



こんな感じですね。

凸になっている部分を上手いこと平らにします。









その後、ポンポンでタックスを打ち込み。







ポンポンで打ったときの感触でタックスの先が潰れているかが分かるんです。







作業が終わった状態がこちら。

凸凹もなくウェルトと面一で細革が巻けました。




既製品の多くはこんなに手間をかけて作れないので踵周りの形に合った 『馬蹄型』 の革を使用しているものが
ほとんどです。




私も試した事があるんですが、納得のいく仕上がりにならなかったのでこの方法を採用しています。





小さなこだわり  ですかね。(笑)




トンリョウのブーツにはこのような小さなこだわりがたくさん詰まってます。



主張する部分でないどころか、完成してしまうと見えなくなってしまうところもたくさんあります。(汗)




ですが 『アジフライには醤油!』 みたいに、こだわりが必要なところってありますからね!

























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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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すくって縫うから『すくい縫い』なのだ!

2016-03-15 17:25:32 | Boots
先週放送された天才バカボンの実写版、良かったですね~!




子供の頃にアニメの再放送を見ていましたが、その頃は 『なんだか騒がしいアニメ』 という感じしか
しなかったように思います。




でも、今になるとバカボンのパパの偉大さが少しだけ分かるような・・・・・


もちろん、パパのように勇気ある行動はなかなか難しいですが(笑)、気持ちだけでもパパを見習いたいものです。
















レレレのレ~~~・・・・という事で作業を進めます。







すくい縫い用の麻糸を加工したのですくい縫いをしました。




すくい縫いとはアッパー、中底、ウェルトを縫い付ける作業です。


この作業は ハンドソーンウェルト製法、ノルウィージャンウェルト製法、グッドイヤーウェルト製法 だけに
用いられる作業ですね。

この3つの製法はすべて “ウェルト” という言葉が入ってます。

ウェルトの縫い方で製法の名前が変わっているんです。



ノルベジェーゼ製法もすくい縫いはしますが、ウェルトを使用せずアッパーに糸がかかるようになります。

見た目はなんとも言えずゴージャスで、私は大好きな製法なんですが作るのと見るのは違うのでトンリョウでは取り入れません。









少し逸れましたが、作業をしますね。






まずはブーツをひっくり返し、中底の突起内側からすくい針を刺します。


その際にウェルトをすくい針の出てくる位置にあてがっておきます。

中底、吊り込んだアッパー、ウェルトをすくい針が貫通してます。







すくい針を抜き、開いた穴に麻糸を通します。

中底側とウェルト側の両方から通します。

両側から麻糸を通すので前回紹介したように麻糸は段差なく加工する必要があったんです。




糸を通したら糸を引き、力一杯締めます。

片足のすくい縫いで使用する麻糸の長さは約4.2mあるので縫い始めは麻糸を引くのにも2~3回引っ張らないと
締めこむ事ができないんですよね。




この作業を踵廻り以外行うので片足で50分ぐらいかかります。



毎回のように書いてますが、私はこの作業が好きです。


すくい縫いをしているときが一番 『ブーツ作ってんなぁ~!!』 って感じるんですよね。





やっぱりブーツ作りは楽しいのだ!!














トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

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