先週の土曜日に完成したブーツをお客さまにお渡ししました。(喜)
今回のお客さまは千葉県にお住まいのOさんです。
Oさんはトンリョウで2足目のブーツになります。(喜)
一足目はプルオンタイプのショートブーツだったんですが、今回オーダーをいただいたのは
編み上げブーツです。
Oさんが初めてトンリョウの工房にお越しになったときに 「編み上げブーツはカッコいいんだけど
脱ぎ履きが面倒でね~。(笑)」 とおっしゃっていました。
私も編み上げブーツを見たり、作ったりしていると 『カッコいいな~!』 と思うんですが、靴紐を
締めたり、脱ぐときも靴紐を緩めたりするのが面倒だと感じるので 「分かります!玄関でしゃがむのイヤですよねー(笑)」
とお話ししました。
(作り手の私がこんな事を言っちゃいけないんでしょうけど・・・・・【汗】)
ほかにもOさんから 「トンリョウさんのホームページに出ている編み上げブーツもカッコいいもんね。」 と
言っていただき、嬉しく感じたのを覚えています。
このブーツです。
工房に飾ってあるポスターです。
ホームページにも使われているブーツなんですが、靴紐を締める動作って絵になるもんですよね。
ただ、毎回の事となるとプルオンタイプのブーツに比べ脱ぎ履きに時間がかかります。
そんな事もあり、Oさんからオーダーをいただいた1足目はプルオンタイプのブーツになりました。
Oさんは1足目のブーツをお渡しした後もトンリョウのブログを見てくださっていたようで、7月にお電話をいただき
「編み上げブーツを作りたいんだけど、最近のブログで載っていたように(脱ぎ履きが楽なように)ブーツジッパーを
付けてお願いしたんだ。」 との事でした。
そのブーツがこちらです。
広島県にお住まいのTさんからオーダーをいただいた編み上げブーツです。
脱ぎ履きが楽になるようにブーツジッパーを付けていますね。
Oさんはこのブーツが参考になったようです。
数日後、Oさんが工房にお越しになり2足目となる編み上げブーツの打ち合わせです。
2足目という事もあり、余談を交えながら仕様を決めていきます。
ん~?・・・・余談の方が長かったかも。(笑)
Oさんは “ゆとりがある” と言うんでしょうか、お話しを聞いていると楽しく、勉強になる事も
たくさんあります。
1足目からの改善点や新しく購入されたハーレーに乗る時にポジションがしっくりくるように細かなところ
もお話しをして決めていきます。
オーダーをいただくとき、Oさんのように 『こういうときに合うように』 や 『これだと使い易そうだから』
などの意見をいただくと足に合っているだけでなく、使用用途にも合い、使い勝手の良いブーツになりますね。
オーダーをいただいてから約4ケ月、ブーツが完成です。
Oさんが工房にお越しになり、コーヒーを入れた後 フィッティングです。
今回のブーツはブーツジッパーが付いているんですがつま先よりのハトメにはブーツジッパーが付かない仕様にして
あるので履くとパンツでブーツジッパーが隠れます。
これはOさんからの提案で 「せっかくの編み上げブーツなんだから靴紐がキレイに交差しているのも見えるように
したいよね。」 という事でこの仕様になりました。
ナイスアイディアです!!
その他にもOさんからいただいたご意見を元に通常の仕様から変更した部分があります。
・ ミッドソールを通常4.5mm厚の革から2.5mm厚に変更
(底面の曲がり方がいくらか柔らかくなります)
・ シャフトを若干後ろに倒した状態に設計
(バイクのポジションでシャフトが倒れていた方が無理がないため)
・ ヒールのアゴ部分を直線に
(バイクのステップに乗ったときになるべくつま先が前に行くようにするため)
などです。
どれも効果があったようで喜んでいただけました。
フィッティングの感想は・・・・・・
「足がしっかりホールドされている感じがする。」 と言っていただきました。(喜)
「1足目(プルオンのブーツ)より、馴染みが良い気がするね。」 とも言っていただきました。
プルオンタイプのブーツだと、ホールドしない部分ができてしまいます。
(脱ぎ履きするときに必要になる為ですね。)
その為、履き始めは足の踵がブーツから浮いてしまいます。
ブーツが馴染んでくると軽減されるんですが、履き始めのブーツが硬いときは少し違和感があるかもしれませんね。
それに比べて編み上げブーツは靴紐で調節できるので履き始めの履き心地は大きく違います。
編み上げブーツを履き、何度か踏みしめると 「左足の踵があたるんだけど。」 と・・・・・。
Oさんが自分の足を確認すると、左足に少し出っ張りがありました。(驚)
足の採寸をするときには計測器が当たらない部分だったんです。
トンリョウでは靴下を履いた状態で採寸をするので目視もできず気付く事ができませんでした。(汗)
一度ブーツを脱いでいただき、手直しをしたところ 「だいぶん良くなったよ。」 と言っていただき
ホッと胸をなでおろしました。
Oさんが工房にお越しいただいた当日は息子さんも一緒に来ていただけました。(喜)
息子さんにも昨年オーダーをいただいたので、久しぶりに会うブーツのメンテナンスをさせていただきました。
(その記事は次回紹介しますね。)
お越しただきありがとうございました。
左足の踵部分など、何かありましたらお気軽にご連絡をください。
最後にブーツの写真とスペックです。
スペック
・ 木型 : TL06 ※お客さまの足に合わせて調整済
・ 製法 : ハンドソーンウェルト
・ 甲革 : イタリー製オイルレザー(赤)/国産ステア(ソフトタイプ)(黒)
・ ライニング : 素上げステア(ナチュラル)
・ 金具 : ハトメ/カシメ/美錠(ゴールド)
・ブーツジッパー: 甲革共革(赤)/YKK製金属ファスナー
・ 中底 : ヌメ革
・ 先芯・月型 : ヌメ革
・ ミッドソール: ヌメ革
・ ヒール : ヌメ革積み上げ
・アウトソール・トップリフト: US製vibram#700(黒)
トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。
興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。
価格 : ラスト(木型)代 ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
ブーツ代 ¥105,000(税込¥113,400)~
詳しくはホームページをご覧ください。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※不在の事がありますので先にご連絡をください。
今回のお客さまは千葉県にお住まいのOさんです。
Oさんはトンリョウで2足目のブーツになります。(喜)
一足目はプルオンタイプのショートブーツだったんですが、今回オーダーをいただいたのは
編み上げブーツです。
Oさんが初めてトンリョウの工房にお越しになったときに 「編み上げブーツはカッコいいんだけど
脱ぎ履きが面倒でね~。(笑)」 とおっしゃっていました。
私も編み上げブーツを見たり、作ったりしていると 『カッコいいな~!』 と思うんですが、靴紐を
締めたり、脱ぐときも靴紐を緩めたりするのが面倒だと感じるので 「分かります!玄関でしゃがむのイヤですよねー(笑)」
とお話ししました。
(作り手の私がこんな事を言っちゃいけないんでしょうけど・・・・・【汗】)
ほかにもOさんから 「トンリョウさんのホームページに出ている編み上げブーツもカッコいいもんね。」 と
言っていただき、嬉しく感じたのを覚えています。
このブーツです。
工房に飾ってあるポスターです。
ホームページにも使われているブーツなんですが、靴紐を締める動作って絵になるもんですよね。
ただ、毎回の事となるとプルオンタイプのブーツに比べ脱ぎ履きに時間がかかります。
そんな事もあり、Oさんからオーダーをいただいた1足目はプルオンタイプのブーツになりました。
Oさんは1足目のブーツをお渡しした後もトンリョウのブログを見てくださっていたようで、7月にお電話をいただき
「編み上げブーツを作りたいんだけど、最近のブログで載っていたように(脱ぎ履きが楽なように)ブーツジッパーを
付けてお願いしたんだ。」 との事でした。
そのブーツがこちらです。
広島県にお住まいのTさんからオーダーをいただいた編み上げブーツです。
脱ぎ履きが楽になるようにブーツジッパーを付けていますね。
Oさんはこのブーツが参考になったようです。
数日後、Oさんが工房にお越しになり2足目となる編み上げブーツの打ち合わせです。
2足目という事もあり、余談を交えながら仕様を決めていきます。
ん~?・・・・余談の方が長かったかも。(笑)
Oさんは “ゆとりがある” と言うんでしょうか、お話しを聞いていると楽しく、勉強になる事も
たくさんあります。
1足目からの改善点や新しく購入されたハーレーに乗る時にポジションがしっくりくるように細かなところ
もお話しをして決めていきます。
オーダーをいただくとき、Oさんのように 『こういうときに合うように』 や 『これだと使い易そうだから』
などの意見をいただくと足に合っているだけでなく、使用用途にも合い、使い勝手の良いブーツになりますね。
オーダーをいただいてから約4ケ月、ブーツが完成です。
Oさんが工房にお越しになり、コーヒーを入れた後 フィッティングです。
今回のブーツはブーツジッパーが付いているんですがつま先よりのハトメにはブーツジッパーが付かない仕様にして
あるので履くとパンツでブーツジッパーが隠れます。
これはOさんからの提案で 「せっかくの編み上げブーツなんだから靴紐がキレイに交差しているのも見えるように
したいよね。」 という事でこの仕様になりました。
ナイスアイディアです!!
その他にもOさんからいただいたご意見を元に通常の仕様から変更した部分があります。
・ ミッドソールを通常4.5mm厚の革から2.5mm厚に変更
(底面の曲がり方がいくらか柔らかくなります)
・ シャフトを若干後ろに倒した状態に設計
(バイクのポジションでシャフトが倒れていた方が無理がないため)
・ ヒールのアゴ部分を直線に
(バイクのステップに乗ったときになるべくつま先が前に行くようにするため)
などです。
どれも効果があったようで喜んでいただけました。
フィッティングの感想は・・・・・・
「足がしっかりホールドされている感じがする。」 と言っていただきました。(喜)
「1足目(プルオンのブーツ)より、馴染みが良い気がするね。」 とも言っていただきました。
プルオンタイプのブーツだと、ホールドしない部分ができてしまいます。
(脱ぎ履きするときに必要になる為ですね。)
その為、履き始めは足の踵がブーツから浮いてしまいます。
ブーツが馴染んでくると軽減されるんですが、履き始めのブーツが硬いときは少し違和感があるかもしれませんね。
それに比べて編み上げブーツは靴紐で調節できるので履き始めの履き心地は大きく違います。
編み上げブーツを履き、何度か踏みしめると 「左足の踵があたるんだけど。」 と・・・・・。
Oさんが自分の足を確認すると、左足に少し出っ張りがありました。(驚)
足の採寸をするときには計測器が当たらない部分だったんです。
トンリョウでは靴下を履いた状態で採寸をするので目視もできず気付く事ができませんでした。(汗)
一度ブーツを脱いでいただき、手直しをしたところ 「だいぶん良くなったよ。」 と言っていただき
ホッと胸をなでおろしました。
Oさんが工房にお越しいただいた当日は息子さんも一緒に来ていただけました。(喜)
息子さんにも昨年オーダーをいただいたので、久しぶりに会うブーツのメンテナンスをさせていただきました。
(その記事は次回紹介しますね。)
お越しただきありがとうございました。
左足の踵部分など、何かありましたらお気軽にご連絡をください。
最後にブーツの写真とスペックです。
スペック
・ 木型 : TL06 ※お客さまの足に合わせて調整済
・ 製法 : ハンドソーンウェルト
・ 甲革 : イタリー製オイルレザー(赤)/国産ステア(ソフトタイプ)(黒)
・ ライニング : 素上げステア(ナチュラル)
・ 金具 : ハトメ/カシメ/美錠(ゴールド)
・ブーツジッパー: 甲革共革(赤)/YKK製金属ファスナー
・ 中底 : ヌメ革
・ 先芯・月型 : ヌメ革
・ ミッドソール: ヌメ革
・ ヒール : ヌメ革積み上げ
・アウトソール・トップリフト: US製vibram#700(黒)
トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。
興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。
価格 : ラスト(木型)代 ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
ブーツ代 ¥105,000(税込¥113,400)~
詳しくはホームページをご覧ください。
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。