トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

トンリョウ製ブーツのライニング~!

2013-05-31 16:58:52 | Boots
今日は私の作っているブーツのライニングについて説明したいと思います。


ライニングとは、アッパーの裏側に付く革の事で、靴業界では “裏革” と言っています。

アッパーの裏側に付く革なので足(脚)が直接触れる部分になります。



既製品のワークブーツはこのライニングが筒(シャフト部)に付いていないものが多いですね。

この仕様だと、甲革(表革)の縫い合わせと同じ部分でライニングも縫い合わせないといけません。
そうすると、甲革2枚とライニングの計3枚が縫い合わさる事になります。

ワークブーツのように厚い革を使う場合、この縫い合わせの部分が結構硬くなります。
ブーツを履いたとき違和感を感じるのもこの部分が多いのではないでしょうか。

あとは、ブーツを脱ぎ履きする際に足が引っ掛かるのでステッチがほつれてしまいます。



私は、この症状が気になっていて「甲革と裏革を別々の仕立てにしよう。」と思い
ライニングは現在の仕立てにしています。



このような仕立てです。

ブーツ全体にライニングを使っています。
パーツもできるだけ少なくしているので足あたりがソフトと言うか違和感のないようにしています。

そして、ブーツで足を抑える部分やブーツの中で足が動く部分には切り替えしを入れないようにしています。

こうする事によってデメリットを減らす事ができます。


ブーツになった状態だとこんな感じです。

奥の方に見えるステッチも甲革とは別に縫っているので『縫い合わせの部分があたる』という事がなくなります。


お客さまの足に合わせて作ったブーツを履いていただくときはもちろん問題ありませんが、
工房にお越しになったお客さまにサンプルブーツを履いていただいたときも
履いた瞬間に「やわらかい。」と言っていただく事が多いです。

木型や作りにも大きな違いがあるんですが、このライニングの仕立ても重要な点ですね。


残念な事が一つあります。「実際に履いてみないと分からない。」というところです。(笑)


なので「チョット興味があるな。」という感じでも構いませんのでお気軽にご連絡くださいね。





話は変わりますが、今日は梅雨入りしたのに良い天気ですね。

工房に向かうときはこんなのが目に入りました。



近所のネコ達なんですが、朝っぱらから気持ち良さそうにお休みです。(笑)
(ん~、仲間に入りたい・・・・・)

最近は人間に慣れたみたいで近づいても逃げなくなりました。(喜)
オシッコ(マーキング?)をしたところは臭いのでチョットばかり「イラッ」としますが(笑)
こうして見るとなんとも言えずカワイイもんですね。







6月1日(土)・2日(日)は私用の為、お休み致します。






トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
U R L :order-boots.com
E mail : boots.tongliao@gmail.com
時 間 : 10:00~20:00
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※不在の事がありますので先にご連絡をください。

国産オイルレザー入荷しました。

2013-05-28 14:59:12 | 
先日、浅草に材料調達に行った際にお世話になっている甲革屋さんに寄って来ました。


この甲革屋さんとは私が勤めにでているときからの付き合いで、毎回少ない注文にもかかわらず
とても親切にしてもらってます。

今回伺ったときも「革を見せて。」と頼むと倉庫に連れて行ってくれて色々な革を見せてくれました。



私が使っている甲革は普通の紳士靴より厚い革なので、なかなか使える革がなく
今回はサンプルの革置き場まで見せてもらいました。
(ずうずうしく「サンプルの革も見たい。」とお願いしたんですが・・・【笑】)


そうしたら、良い革が見つかりました。


サンプルの革なので売り物ではないんですが良い革だったので「これ欲しいんだけど・・・」と言うと
革屋さんはチョット考えてから「いいよ。」と言ってくれたので譲っていただきました。
(ホントによかったのかな~?)






という事で、今回入荷したのは2色の革です。



まずは黒から。



国産のオイルを含んだスムースレザーです。
表面はキレイですが、『血すじ』といって革にすじが入っています。
普通の靴の場合は血すじを入れてはいけないのがセオリーなんですが、私の作っているブーツは
この血すじが入っても「良い雰囲気になるかな~。」と思ってます。



厚さは。

2.0mmです。 私が普段使っている革と比べると0.2mm薄いですね。
革自体も若干柔らかいので足あたりのソフトなブーツに仕上がるでしょう。




そしてもう一色は。



同じ種類の革でダークブラウンです。
とても深い色のダークブラウンで、見る場所によっては黒に見えるぐらいのダークブラウンです。

こちらの厚さも2.0mmです。





黒と比べると色の違いが良く分かるので。

上が黒、下がダークブラウンです。

とても良い色ですよ。
この色だったら着ているものやバッグが黒でも茶系でも合うんじゃないでしょうか。


私がこの革で作りたいのは、
黒だったら チョット長めの12インチで履き口がダブルベルトのエンジニアブーツ。

ダークブラウンは 12インチのペコスブーツか
         ベルトに違う色を使ったエンジニアブーツ。 がいいかな。



各色一枚ずつの入荷なので、デザインにもよりますが2~3足しか作れないと思います。



興味のある方はお気軽にご連絡くださいね。










トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

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エンジニアブーツの木型

2013-05-24 16:53:34 | Boots
チョット前にオーダーをいただいたエンジニアブーツの木型を木型屋さんから
受け取ってきました。




トンリョウではエンジニアタイプの木型を2種類用意しています。

お客さまの好みを聞いたり、服装・体格などを考えどちらが良いかお勧めする場合もあります。


今回はつま先がチョット細いタイプの木型を使用します。
「細い」 といっても、もう一つの木型と比べて細いだけなのでエンジニアブーツとして見れば
問題ないバランスです。





今回使用する木型のモデルラスト(元になる木型)はこれです。

木型№TL01という木型です。
ちなみに、ホームページのギャラリーに載っている黒のエンジニアブーツはこのTL01を
使用しています。


この木型は “エンジニアブーツでベルトを付けてもよし、ベルトを付けないデザインでもよし” と
汎用性のある木型だと思っています。



TL01を元にお客さまの足の寸法に合わせて大きさを調整してもらいます。






できた木型がこちら。

お客さまの足に合わせた結果、長さを-3mm・周り寸法を+10mm にしました。

木型の調整はこれで終わりではなく、さらにお客さまの足に合うように削ったり・肉付けしたりします。






モデルラストと比べるとこんな感じです。

お客さま用の木型は若干ボリュームのある感じになってるんですが分かりますかね?

そして、実際にブーツを作るお客さま用の木型は上の部分が割れています。




横から見るとこんな感じです。

V字に割れてますね。  この割れてる部分が折れ曲がるようになっています。
ブーツが完成して木型を抜くときに木型が折れて抜けるようになってます。

この木型の事を日本の靴業界では『中折れ』と言っています。

中折れの他にも3種類の木型があるんですが、作業性を考えるとこの中折れが一番良いので使用しています。



さあ、これからお客さまの足に合わせて木型の修正です。

カッコいいブーツができるかどうかはここから始まるので気を抜かない様にガンバリます!!









トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。




価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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Tong Liao (トンリョウ)
〒270‐2212
     千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット1F中央
電 話 : 047(710)6917
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ツーリングバッグ完成

2013-05-21 13:25:51 | その他
前回記事にしたツーリングバッグの改造が完成しました。






終わってみると作業している時間というより「どう仕立てようか、長さ・形は大丈夫か」や「元あった糸を
ほどいたり」という内容で時間がかかっちゃいました。(汗)





それでは、ビフォー&アフターをっと。



まずは上蓋&上面のベルトをキャメルの革に変更です。
このとき “D管” をプラスチックから金属に変更しました。
やっぱり金属のほうがカッコいいですからね。

あとは、すべてのファスナーの引き手にキャメルの革を通して色・革の面積をバランスよくしてます。


上蓋には『tong liao』のロゴを入れさせてもらいました。



持ち手も上から革を巻きました。



オーナーさんから「ゴムの持ち手を外して革の持ち手に変更したい。」と要望があったんですが、
ゴムの持ち手が溶着されているみたいで外せなかったんです。
なのでゴムの持ち手をすべて覆うように革を巻き、手縫いで処理しました。






サイドはこんな感じに。



サイドのベルトをキャメルの革に変更しドリンクホルダーを黒の革に変更です。
オーナーさんはこのドリンクホルダーにガソリンの携行缶を入れているので、携行缶の大きさに合わせての
作り直しです。





もう片方のサイドは。



こちらのドリンクホルダーは『パンク修理剤を入れる』との事で、こちらもパンク修理剤の大きさに合わせて
黒の革で作り直しです。









上蓋を開けるとこんな感じです。



写真だと分かりずらいんですが、上蓋の裏がメッシュの収納になっていたので、そのまま使えるように
縫ってあった糸をほどき、メッシュの収納をそのまま使えるようにしてます。
こういう収納って結構便利ですからね。





今回、ベルトを革に変更するのでベルトの先に金具を付けました。

この金具はオーナーの立川さまにお作りしたブーツに付いている金具と同じ柄です。
改造前は “ナイロンのベルトを折ってあるだけ” だったんですが、せっかく革を使うので
見栄えが良くなるようにしてみました。
ここの処理が悪いと全体が安っぽくなっちゃいますからね。








ガソリンの携行缶とパンク修理剤を入れてみました。





ガソリンの携行缶、パンク修理剤共にジャストサイズです。 
って試作を作ってからの作業なんで当たり前ですが。(笑)






すでにオーナーさんにお渡ししていて「こんどバイクに取り付けた写真送りますね。」と言っていただきました。


写真が届くのを楽しみにしてます。














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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
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バイク用のツーリングバッグ

2013-05-17 14:56:55 | その他
イヤー、ここのところ天気も良く絶好のバイク日和ですね。

工房で仕事をしていてもバイクに乗りたくなるのをガマンしながら作業してます。(笑)



先日、以前オーダーをいただいた立川様から「バイクのツーリングバッグに革を使いたいんですが・・・」
と問い合わせをいただきました。


とりあえずどんな感じの内容か知りたかったので工房までお越しいただき、詳細をお聞きして引き受ける事に。





しかし、これからが大変でした。(汗)


やっぱり私はブーツ屋さんですね。(笑)




作業する時間より考える時間が長く、只今作業中です。




作業前はこんな感じのバッグでした。

ごく普通のツーリングバッグです。 立川様はこの “ケミカル感” が気に入らなようです。

このツーリングバッグの上蓋?、ベルト、サイドの筒入れ?を革に変更します。



作業の途中ですが、とりあえず、この状態まで進みました。

あとは、サイドのベルト、上蓋の縫い付けで終わりです。

と言ってもこれからが大変なんですが・・・(笑)






話は変わりますが、私のバイクの部品を交換しました。

チョット前に修理をしてもらったバイク屋さんに「ファンネルが短すぎるからキャブセッティングがでずらいよ。」
と言われてました。

という事で、これからの季節を楽しく走るためにファンネルを交換する事にしました。


以前、付いていたファンネルがこちらです。

写真中央の『ラッパ型』をしているのがファンネルです。
ここから空気を吸い込むのでキャブセッティングに影響するそうです。
確かに短いんですが、そんなにシビアなものとは知らず結構長い間付いてました。(汗)


ネットで部品を探し、今日到着しました。(嬉)

今回購入したのは『樹脂製』のファンネルです。
以前、私が探していたときは『黒』が無く、短いファンネルが付いていましたが、黒があったので購入しました。


早速、取り付けです。
六角レンチがあれば簡単に付くので「休憩時間を利用してっ!」と。


新しいファンネルが付いた状態がこちら。

ん~、この『ヤボったい』感じがたまりません。(笑)

私のバイクは初年度登録から、もう30年以上経っているので、これからのテーマを『ヤボったくカッコいい!』に
して行こうかと思います。(笑)




あ~早く乗りたい!










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価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

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