トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

型紙を裁つその前に

2017-02-07 15:44:17 | 道具
ブーツを1足作るにはさまざまな道具を使います。



私はなるべく道具は少なくしたいんですが、その作業に合った道具でないと時間がかかってしまったり、納得のいく出来にならなかったりするものなんですよね。



大工さんも同じなんでしょうかね。








さて、今回は型紙を裁つ前に切れ味の悪くなった包丁を研ぎました。

切れない包丁での作業はストレスが溜まるんです。

やっぱり刃物は 『スパッ!!』 と切れないと!







ブーツ作りに使う包丁は菜切り包丁などとはまるで違う形をしています。











これがブーツ作りに使う包丁です。

形からすると “スクレイパー” に近いですね。





“片刃” といって片側だけに角度がついている包丁です。

和包丁と同じですね。







そしてこの包丁を研ぐ砥石も菜切り包丁などを研ぐ砥石とは違います。

幅が包丁と同じぐらいになってます。



靴メーカーに勤め始めたときにホームセンターに砥石を見に行った事があるんですが、もちろんこのような幅の砥石は売ってませんでした。




今回の砥石は天然石の塊です。



17年ぐらい前に買ったものなんですが、砥石が硬いので減りが少ないのと砥石を数種類持っているのでまだまだ先は長そうです。








では、包丁を研いでいきましょう!







と、その前に。



砥石に水を含ませます。

砥石が硬いので水の吸い方も練り物の砥石に比べて少ないんです。




少し砥石が水を吸ったら包丁を研ぎます。







研ぐときは角度のついている面から研ぎます。

画像だと分かりませんね。




包丁を研ぐときに重要なのは “なるべく砥石の端まで使い研ぐ事” と “腰を入れて研ぐ事”“一定の角度で研ぐ事” の3つです。




砥石の端まで使わないと砥石が湾曲して刃先が丸くなってしまいますし、一定の角度で研がなくても同じように刃先が丸くなってしまいます。

そして、腰を入れて研がないと切れ味の良い包丁にはならないんです。







靴メーカーに勤めているとき包丁を研いでいたら同僚に 「すごい勢いですね。」 と笑われた事があります。



どんな形相だったんでしょう??










表の刃を研いだら裏も研ぎます。

裏には鋼が付いているので研ぎすぎると鋼が薄くなり、もろい刃物になるため表面のバリを落とすぐらいでOKなんです。








研いでいると砥石と包丁が少~し削れて砥石の端がこのようになるんです。

靴学校で教わった言葉だと “とくそ” と言うんです。





『砥石のクソ』 だから “とくそ” なんでしょうか??











今回は3本の包丁を研いだんですが研ぎ終わった包丁はこのようになりました。

少し刃こぼれしてる部分もありましたが型紙を裁つときには使わない部分だったのでこれで良しとします。










さあ、『スパスパっ!』 と型紙を裁つぞ~!!

















あれ!?これだと包丁いらねぇなぁ・・・・・・・

















ちなみに私、北斗の拳でレイが一番好きです。




レイがラオウと戦ってから最後のときまで涙が出っ放しでした。








































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

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