トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

リブを立てた中底はこうなります。

2018-06-15 17:51:50 | Boots
チョット前にこのブログで紹介したグッドイヤーウェルト製法用の中底を使い作業を進めています。



すくい縫いが終わったあとの処理がハンドソーンの場合と少し違うので今回はそちらを紹介しますね。







すくい縫いが終わったあとはブーツの背骨になるシャンクを貼ります。



シャンクとは土踏まずから踵にかけて取り付けるもので、履いたときにブーツが歪まないようにするためのパーツです。




シャンクの取り付け位置はこのあたりです。

踵の体重が乗る部分から土踏まずにかけて貼っています。



このシャンクが無いと履いたときに土踏まずが曲がろうとしてしまいとても疲れるブーツになってしまいます。




シャンクの材質はさまざまで竹や樺などの木を使ってる職人さんもいるようですしプラスチック製のシャンクもありますね。


トンリョウでは強度と劣化の進み具合を考え鉄製のシャンクを使ってます。



この後で “中物” と言われるリブテープの高さを埋める為のものを入れるんですがトンリョウではコルクシートを使ってます。

リブテープを付けた中底には6mm厚のコルクシートです。

リブテープの高さがあるので6mmぐらいの中物がちょうどいいんですよね。


ハンドソーンウェルトで中底を一枚の革から加工して作る場合は4mm厚のコルクシートを使うんですが、こちらも職人さんによって厚みが違います。



作り手の考えによって厚みが違ってくるんですね。



トンリョウで製作しているワークブーツは履き始めからできるだけ接地面積を多くとりたいので中物は薄いものにしてアウトソールにあまりアールをつけないようにしてるんです。












コルクシートを貼るとこのようになります。

リブテープの内側がキレイに埋まりました。




この後、中物がチョット凸凹している部分があるので均して終了です。






通常、オーダーをいただいているブーツを製作するときはこのようになります。

1足1足木型の形が違うのでやや大きめに中物を裁断して貼ります。
(中物で隠れてますがシャンクは貼ってありますよ。)



端の起き上がった部分は必要ないので包丁で荒断ちします。







その後ヤスリを使い底面のキレイに均していきます。







するとこのように底面にキレイなアールがつき完成です。








以前にもこのブログで紹介しましたがハンドソーンウェルト製法のブーツ(足に合わせてオーダーで製作する場合)は 『1足のブーツを作り上げる』 といった表現がピッタリで、グッドイヤーウェルト製法のブーツは 『組み立てる』 といった作業が増えるように感じます。





グッドイヤーウェルトは大量生産をするために考えられた製法なので1足1足にかける手間を省くために 『組み立てる』 作業が増えるんですね。





























トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 21,000(税込¥22,680) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥108,000(税込¥116,640)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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