トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

からげ縫い。

2014-03-07 14:53:07 | Boots
久々ですが、サンプル用短靴の作成を紹介したいと思います。



今回は 『からげ縫い』 という工程です。



『からげ縫い』 とはマッケイ製法やステッチダウン製法のときに行う作業です。

といっても既製品のマッケイ製法、ステッチダウン製法の靴で 『からげ縫い』 をしている
靴は無いでしょうけどね。


ハンドソーンウェルト製法の場合はアッパーの革(甲革、裏革共に)を中底&ウェルトと一緒に縫い付けるんですが、
既製品のステッチダウン製法の場合、アッパーの甲革(表革)はだし縫いで縫いますが、ライニング(裏革)は
接着剤のみの固定です。


今は接着剤がとても良くなっているので接着剤だけでも問題はないと思いますが、私はどうも“接着剤だけの固定”は
好きではなく、縫い止めるようにしています。




それでは作業に入ります。




まずは、使う道具です。

“南京針” と言われる針です。





一見 “すくい針” と同じように見えるんですが、針先が違います。



こちらが “南京針” です。針先のみ『刃』が付いています。




対して “すくい針” の針先は。



針先だけでなくサイドにも『刃』が付いてますね。




なぜ “南京針” を使うかと言うと・・・・・

縫う工程に違いがあるからです。






という事で、縫う工程に進みます。




まず、吊り込みで使った仮止めの釘を抜きます。


その後、アッパーの甲革をめくります。


残ったライニングをからげ縫いしていくんですが、余分なライニングを切り南京針を刺します。

私は接着剤を使用していないのでピッチを細かく縫っています。


南京針を刺して開いた穴に麻糸を通します。

この麻糸もハンドソーンウェルトと同じようにチャンをすり込んである状態のものです。


ハンドソーンウェルトと違い麻糸を片側からしか通さないので “すくい針” のように幅の広い針は必要ないんですね。
針の幅が広くなると縫うピッチを細かくする事もできませんしね。


通したら「ギュゥ~」と締めます。




この作業を踵周り以外行い、からげ縫いが終了です。

トンリョウではご要望があればこのようにステッチダウン製法も対応しています。


しかし、私の個人的な意見ですが「同じように底面を縫うならハンドソーンウェルトの方が優れている部分が
多い」と思っているのでお勧めはしていません。



今回は『サンプル』という事で久しぶりにステッチダウンのからげ縫いをしました。(笑)



やってみるとからげ縫いも楽しい作業ですね。












トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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