<川は流れる>

Reiの好きなこと、ここだけの話

人間って・・・。

2014年03月01日 |  ブログ
京都出身の女性事務員の後輩が退職して3か月が過ぎた。
社内に平和な空気が漂っている。

これは客観的に見て、の話だ。
彼女は本当に嫌われていた。正しくはウザがられていた。
何故だかわからない。
ただ、毎日、不穏な空気が漂うほどウザかった。

私たちの(特に女性同士)の神経を逆なでするのだ。
決して裏表があったり、人の悪口を言ったり、そんな悪い子ではなかった。

しかし、加害者でもないのに
彼女が被害者意識を持つことにより、私たちもおのずと加害者意識を持つのが我慢できなかった。
何故、そこまで被害者ぶるのか。
たとえば、彼女はお姑さん、義姉さんにとても嫌われていて
いつも家族の輪の中に入れず孤立している、それを相談されたこともあったが
言い分を聞いて、さもありなん、と思った。

人とのコミュニケーション能力が低すぎてこんなことになっている。
私もたいがい低い方だが、
あそこまで「自分は悪くないのにいじめられる」という固定観念を持たれてしまうと
手の施しようがない。

会社でも同じだった。
上司とそりが合わずやめたわけだが、何度も話し合いがもたれた。
上司がいじめると、社長に直訴していたからだ。

いじめたと言われれば、謝るしかない。
上司の男性は唇を噛んで謝っていた。本当にいたたまれない。

それでも彼女は我慢できずに会社を去ることになった。
溜まっている有給休暇を消化し、
引き継ぎも2週間しかできず、会社に迷惑をかけまくって辞めた。
そのことに関しては、やめてくれる嬉しさが勝り問題ない。

大変だったのは新しく入ってきた女性だ。
ほんの少しの引き継ぎで営業事務初体験の彼女には
とてもプレッシャーがあったと思う。

それがなんと、
彼女のおかげで社内の空気が一変したのだ。
彼女は地元出身の34歳の2児のママ。
まだ1歳にもならない下の子を抱え一生懸命働く。
子供が熱を出したといっては休んでしまうが、
誰も、何も言わないどころか、
進んで、手助けをしようとするし、彼女と接すると自然に笑顔になる。

時折、連れてくるベイビーは会社のアイドルだ。

彼女は笑顔と声がかわいい。
とてもかわいい。
感じがよくて頭もよくて、とてもコミュニケーション能力が優れている。
彼女の笑顔に接するとみんなほんわかした幸せな気分になる。

事務員一人でここまで社内の雰囲気が変わるのか、と思うくらい。

人間って本当にゲンキンだ。
自分の人生をよりよくするのは、
一番大切なこと、人と人とのつながりであると思う。

私も人見知りであるし、子供時代は友達を作れなかった。
けれど、大人になって得た数少ない友達には心を砕いて接した。
本当に大切だったからだ。

人と人がつながるときに大切なのは、
感謝の心につきる。
友達がつくれなかったあのつらい日々を思い出して
人を大事にする。
そして信頼する。

人間関係を学ぶのは本当にむつかしい。
持って生まれたコミュニケーション能力が高い人もいるが
経験の中で築き上げる人間関係はもっと強固で意味がある。

人生も中盤を過ぎたころ、
今更こんな話もないもんだけど、
何歳になろうと、経験は積まなければならない。
よりよい人生を送るために。





コメント (2)
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