今日は「キーン」の舞台の感想を。
28日「天王洲銀河劇場」で市村正親主演の「キーン」を観て来ました。
市村さん主演は初めてです。しかし不覚にもこれ、ミュージカルじゃなかったんですね。
私はミュージカルじゃなくても音楽のある劇が好きです。
市村さんといえば、ミュージカルじゃなかった・・・?
認識不足。
「キーン」という舞台俳優の物語です。
キーンは天賦の才能を持った俳優、しかし、その自堕落な生活は、
キーンのすべてを破壊していきます。
舞台ではハッピーエンドでしたが、実際のキーンはわずか45歳で生涯を終えます。
ボリスヴィアンに似たところがあるような気がします。
さて、キーンを演じた市村さん。
彼は1949年生まれ、ジュリーとはわずか1歳違いです。
ちょうど同じくらいの歳の人と比べてしまうのは仕方ないことだと思ってくださいませ。
市村さんのファンのみなさま。
やっぱりファンは自分の好きなスターが一番。
これがジュリーが演じたらどうだろう、と一番に考えてしまうのです。
間違いなく、ボリスヴィアンを演じたときのように、天才の狂気を完璧に演じてくれるでしょう。
キーンは、女性はもちろん、その魅力は男性をもとりこにします。
一番の親友であり、よき理解者だった皇太子は、実はキーンを愛していたのでしょう。
その男女を問わず愛されたキーンの不幸は、同じように愛されているジュリーの今の幸せと
紙一重のところで分かれたものだったような気がします。
ジュリー以外のお芝居を観るたびに、
ジュリーの素晴らしさを知り、
演技力の確かさを知り、
声の魅力を知り、
オーラの大きさを知り、
すべての点において、誰よりも魅力的なのだということを知るのです。