ナイジェリアからのお客様

2024年10月29日 | 学校生活

おはようございます。今日はちょっと寒いくらいの朝です。新聞やネットで見ると、予想最高気温は13℃~16℃くらいでしょうか。

本校の農園の様子を見ると、残っているのはヘチマとサツマイモくらいになりました。結構大きなヘチマが実をつけています。サツマイモの茎もだいぶ伸びています。収穫が楽しみですね。

 

さて、昨日はナイジェリアからお客さんが本校にやって来ました。この方々は実は教育関係者ではありません。ナイジェリアの液化天然ガス事業を行っている「ナイジェリアLNGリミテッド」という会社の方々です。今回は日本の企業を視察するとともに、日本の学校にも訪問したいということで本校に来校することになりました。

なぜ学校に?と思いましたが、それには理由がありました。日本の企業が取り組んでいる「5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)」という活動は世界的にも注目されていて、この活動を可能にしているのは学校教育によるものではないかと考えられているようです。そこで、学校教育のおおもとである小学校で清掃などを見学したいというのが今回の訪問の理由でした。そして、今回の視察をコンサルティングしている会社が大月市とつながりがあり、本校に来校することになったわけです。

訪問団はナイジェリアLNGの経営陣15名、フランスのコンサルティング会社の方3名、日本のコンサルティング会社の方2名、通訳1名の総勢21名というメンバーでした。思っていたよりも大人数だったので、子どもたちもちょっと驚いたのではないでしょうか。

2グループに分かれて掃除の時間を見学していただいた後、5校時の授業もちょっと見ていただきました。子どもたちはいつも通り落ち着いて授業に取り組んでいました。立派。

その後、多目的室で懇談会を行いました。清掃のことだけでなく、鳥沢小の教育や子どもたちへの指導等について、ナイジェリアの方々からたくさんの質問を受けました。

「学校には清掃をするスタッフはいないのか」

「宿題はどのように出しているのか」

「学習で苦労している子どもたちには、どのような支援をしているのか」

「教育活動の改善の取り組みはどのようにしているのか」

「学校施設のメンテナンスはどのようにしているのか」

などなど。

「子どもたちが笑顔で楽しそうに清掃をしているのに驚いた。ナイジェリアの子どもたちだったら、こうはいかないと思う。この学校の子どもたちはいつもこんな風に清掃をしているのか。どのようにして子どもたちがしっかり清掃するように指導したのか。」という感想や質問もありました。

鳥沢小の子どもたちはいつも一生懸命清掃をしていること、笑顔だったのは皆さんが来られたのが嬉しかったのだと考えられること、1年生からの積み重ねで自分たちが使った場所は自分たちできれいにするのが当たり前になっていることを話しました。

また、話の中で鳥沢小学校が創立151年であることを伝えると、みんな驚いていました。ナイジェリアは1960年代にイギリスから独立した国なので、そんなに長い歴史を持つ学校がないんだなと思いました。

いろいろ話している中で、日本とナイジェリアの文化の違いを感じることができ、勉強になりました。最後に、ナイジェリアLNGのフィリップCEOから「今日の訪問で子どもたちから多くのことを学ばせてもらって感謝しています。」とのお言葉をいただきました。

子どもたちが異国からのお客様を歓迎している気持ちが伝わったらしく、訪問された皆さんに笑顔で帰っていただいて、本当に良かったと思います。

彼らの心に鳥沢小学校のことが思い出として残ってくれればいいなと思いました。