耳の聞こえない(自称)作曲家が、何やら世間を騒がせていますが・・・。
詐欺かな。ゴーストライターがいたようで、本人は書いていなかったみたいですが、
ま、風貌がね、アレだし、被爆2世とか、途中から耳が聞こえなくなったとか、杖をついているとか、
長髪とか、サングラスとか・・・後半は関係ないか(笑)。なんかこう、「凄いんじゃね?」的な
要素は醸し出してるよね。
それにしても、作曲家と言うか、曲を作っている人は、誰でも「この曲、自分が作ったものだったら
なあ・・・」って一度は思ったことがあったはず(笑)。
悔しいなあ・・・いい曲だなあ・・・ってね。
同時に、自分が作った物が他の曲のパクリになっていないか非常に気を使う。
前にも書いたけど、かのポールマッカートニーもイエスタディを書いた後は、あまりの出来のよさに
他のメンバーに「どこかで聞いたことはないか」と聞いて確認している。
それくらい、気にする。
まったく新しい曲ってのは正直難しいだろうから、雰囲気が似てる曲ってのは無数に存在する
だろうし、自分も「この曲っぽいやつ書きたい」って思った曲も多い。
ギター弾いていて自然に出来る場合と、意図的に作る場合も両方あったね、自分は。
WILD JAP'Sの代表曲、「Shakin' The Cage」はわかりやすいとは思うけど(笑)、ナイトレンジャーの
「Rock in America」、「Don't tell me you love me」を意識して作った曲。
あくまで意識よ(笑)。だからパクリにはなっていないでしょ?雰囲気は似てるだろうけど。同じメロディは
ない。
最近、ほぼ同じメロディを使っちゃう場合も多くて、たまにびっくりする。
ちょっと前に話題になっていたのはNTTドコモのCMソングに起用されたSPICY CHOCOLATEさんの
「ずっと feat. HAN-KUN & TEE」が、オリジナル・ラブさんの「接吻 – KISS -」に似ていると
言う物。俺も普通にカバー曲だと思ってた。それかそこの部分を使った曲・・・とか?
それも納得いかないんだけどさ(笑)。そこの部分、使っちゃダメでしょ。
まさかこれで「真っ新のオリジナルです」って言ったら疑うわな。
これとは違うけど、マドンナもアバの曲の印象的なリフをそのまま使って違う曲にしたり(この
場合は借りたと初めから公表)、ポリスの「見つめていたい」をそのまま使ってサビだけ変えて
微妙に違う曲にして発表したり、ラップの合間に有名曲をぶち込んじゃったり、どうもその辺の
モラルと言うか、プライド(?)みたいなものが無いように思われる。
本来ならウエスタンラリアートはスタンハンセンしか使っちゃいけないんだ!(笑)
佐村某氏はどうやら元々作ってはいなかったようなので、パクリ云々以前の問題なんで、
本当なら詐欺師に近いだろうけど、ジャンルは違えど、タレント本なんかも誰も本人が、
実際に頭を痛めて、一字一句自分で書いた・・・とは思わないわな。
全部でっちあげるか、話をインタビュー形式で聞いて、まとめる場合がほとんどだろう。
昔、松本伊代が自分の本を「まだ読んでいないんですけど・・・」って言って発売日に宣伝しちゃった
ことがあったけど(実際にTVで生で見た)、そんなもんだろうね。タレント本なんかは。
しかしながら今回はそういう「承知の事実」とは全然違うことだからね。
一体、自分で曲を書くとは、どこまでを言うのか・・・ってよく思うんだけど、自分の場合は、
西洋音楽における、いわゆるコード進行、それに伴うメロディライン、この二つが出来ていれば、
作曲に名前が載ってもいいと思うんだな。どちらかだけ・・・の場合はその欠けた方を作ってくれた
人の名前もクレジットするべきではないかと思うね。
メタルの楽曲で、ギタリストがリフ&コード進行のみを作曲、それにボーカリストがメロディを
乗せた場合はボーカリストも作曲の欄に入れてあげるべきなんじゃないかと思うけどね。
また、メロディのみの鼻歌をアレンジャーに渡して曲にしてもらった場合も、鼻歌を作った本人のみが
作曲の欄にクレジットされるのはおかしいかな、とも思うね。まあ、編曲の部分に載るのかも知れない
けど、メロディラインにコードを乗せちゃったら編曲よりは作曲に近いだろう、本来ならば。
ただ、その本人自体を売りたい場合は、その人のみのクレジットにしたいと言うことでしょう。
特にアイドルなんかの場合ね。作詞も同じようなもんだろうね。