教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

昔のきゃりーぱみゅぱみゅ?

2014-12-30 | 日記

私は大雑把に言うと、小中高と音楽にハマっていったわけですが、主に

歌謡曲からフォークソング、ロック&ポップス・・・の流れなわけなんだけど、

ロック部門はですねえ、ほぼ洋楽オンリー、日本のロックは所詮真似事だし、

どうやってもかっこいいと思えるロックバンドがいなかったんで(個人的意見です)

紫とか外道とかコンディショングリーンとかBOWWOWとかRC・サクセションとかには

いかなかったわけです。甲斐バンドはちょっと好きだったけど。

やはり入門の1970年代後半はキッスやエアロスミス、ベイ・シティ・ローラーズ、

ランナウエイズ、クイーン、ボストン、スージー・クアトロ、ウイングス、チープトリック

などなどにどっぷりハマったわけです。80年代になるとレインボーだのLAメタルとか

オジー、ジューダス、モトリーなんかも聞き出すわけですが、若い頃は雑食なわけですよ。

同時にポップスも好きでカーペンターズ、アバ、ノーランズなんかも大好き。

と言いつつ横浜銀蝿も流行っているので同時に聞くわけです(笑)。

シーナ&ロケッツとかね。まあ、ディスコはいかなかったな。

アースウインド&ファイヤーもわざわざレコードは買わない。ソウルとダンスミュージックは

そんなに好物ではない。モータウンは好き。この違いはなんなんだろう?

でね、もうひとつ当時流行っていたのがテクノやニューウェーヴと呼ばれていたもの。

ディーヴォとかB52Sとかブームタウンラッツとかクラフトワークとかバグルズとか

もとはパンクからそっちに流れていく感じだったかね。ザ・ジャムやポリスなんかも

デビューはパンクと呼ばれて後にニューウェーヴと呼ばれるようになった感じかな。

テクノの走りは例えば日本ではやはりYMO(イエローマジックオーケストラ)で、

高校生の頃、ブームだったね。日本のバンドは個人的にはそっち系は結構

受け入れられたんだよね。サマになる気がした。金髪ロン毛、青い瞳の白人が

やるロックってカテゴリーだけが日本人には合わない気がして(苦笑

いや、そうじゃないな、それも少しあるけど、基本的にロン毛は日本人は童顔だから

合うんだ。言語だね、主に。英語でないとロックはまるでダメなんだ。あのアメリカンな

大陸的なロックってやつに日本語が乗らないと言うか合わないんだ。

1音符に1単語が乗る音楽と、1音符にひらがなの一文字が乗るって全然違うんだよね。

「I・Want・You」の3音符が「お・ま・えー」になるみたいな(笑)。内容がどうのこうのじゃ

なくて、間延びしちゃってね。

でも歌謡曲は全然違和感がない。ジュリーとか最高!フォークソングもバッチリ!

遠くで汽笛を聞きながら、最高!不思議なもんだ。

 

で、そのテクノ系なんだけど、まあ、中身は歌謡曲に近いね。フォーマットがアメリカン

ロックでは決してない。

今で言うと、きゃりーぱみゅぱみゅとかパフュームみたいな感じかな。

で、その3人そろってキャンディーズ・・・もとい、パフュームです!も、カバーしている

らしいのだが、日本での元祖と言うか、一番売れたテクノ系バンド、ジューシー・フルーツの

「ジェニーはご機嫌ななめ」プロデュースは天才近田春夫ね。

今で言うと中田ヤスタカみたいなもんかな。全ての作曲をしたわけではないけど。

ま、当時は多分に色物的に見られた部分もあって、短命だったけど、実力もあったし、

魅力もあったんだよね。センターVoのイリヤは確かガールズってバンドでHRバンドを

やって、スージー・クアトロの前座で中野サンプラザで演奏している。スージーのコンサートで

見た記憶がある。

ギターはうまいんだよね。きちんと弾けるし、センスもいいと思うんだよね。

ルックスもなかなかに魅力的でかわいいと言うよりは子悪魔的な?感じかなあ。

で、その名曲の動画がこれ↓。今見ても十二分に魅力的だと思うけどね。

機械を使わず機械っぽい音にしてるのが凄い(笑)。

なんと言うか、楽曲がよくて、歌も演奏も相当練習してコーラスもきちんと出来て、

ステージングも考えてビジュアルも考えて、徹底的に売れるように戦法を練って、

ヒットしたバンドだと思うよね。

「自分たちのやりたい音楽は~・・・」なんて甘っちょろいこと言ってないよね、きっと(笑)。

世間一般に爆発的に売れるにはこういうことも大事ってことね。いい、悪いの次元ではないし、

ここまでやったからと言って必ず売れるわけではない。むしろ空振りすることの方が多い。

 

ジェニーはご機嫌ななめ

 

↓2曲目のシングルだったかな、これもいいね。ジェニーほどのインパクトはないけど。

なみだ涙のカフェテラス

↑やっぱ、このセンスね(笑)

 

他にも当時は日本にいっぱいいたね、テクノバンド。

プラスチックスとか、ヒカシューとか、なんとかかんとか・・・(笑)。もう忘れちゃった。

でもヒットチャートに上がってくるほど成功して、いまだに名曲に挙げられる曲を出したのは

ジューシー・フルーツだけじゃないかな。

1979年か1980年頃の話だけど。

 

もっとあとになると、日本もバンドブームってやつがやってきて、ジャパメタ系のラウドネスや

アース・シェイカー、44マグナムとか、X、ガールズバンドのプリプリとかボウイとか、

モッズとか、リンドバーグとかレベッカとか出てくる。惜しいところで(笑)ゼルダとか

人間椅子とか。ゴーバンズっていい曲多かったな。ジッタ・リンジンなんてのもいたな。

 


ART OF McCARTNEY

2014-12-30 | 日記

ポールマッカートニーのトリビュートアルバム。

自分はご存知の通り、ポール、及びビートルズは大好きなので、

アルバムや関連書物なども結構購入しているけど、トリビュート、

つまり他人がやっているものには興味はない。いや、興味はある。

聞いてみたいんだけど、購入して自分の所有物にしようとは全然

思わないんで、これもスルーするつもりだったんだけど、カバーしてる

アーティストがちょっと凄くて、店頭で迷ったんだけどね・・・迷ったんだけど

購入してしまった・・・。ちょっと待てばyoutubeに出ちゃうだろうに(苦笑

ちなみに関連雑誌も最近はあまり買わないけど、特にイヤなのは最初の

数ページだけそのアーティストの特集で、後半はそのアーティスト大好きな

日本人アーティストのインタビューとか考察とかが載ってるやつ。

誰がKANのインタビュー読みたいよ?(苦笑

ところで、このCDね、まず曲目は、PAUL McCARTNEYと謳っているだけ

あって、ウイングスの曲目が多いのがミソ。ビートルズ次代の曲もあるけど、

ほぼポール、それもウイングスの作品。ほらビートルズのカバーは世界中で

いろんな人が、それこそジャズっぽくやったり色々やっているからたくさん

聞いていると思うんだけど、ウイングスはあんまりね、やっているの聞いたことが

ない。

 

多分30アーティストほど。かなりの有名人もやってる。もちろん日本人アーティスト

じゃないよ。そうそう日本向盤CDにはボーナストラックとして井上陽水がやった曲が

入っているらしいけど、あの人の才能は凄いと思うけどまったく聞きたくない。

歌詞も要らないし、ドキュメントDVDも興味あるけど、輸入盤の方が安いんでそちらを

購入。

 

決め手になったアーティストは以下の通り。これは凄いよ!ワクワクするよねえ!!

KISS「ビーナスアンドマーズ/ロックショウ」

CHRISSIE HYNDE「レットイットビー」

CHEAP TRICK「ジェット」

クリッシー・ハインドは選曲が微妙だけど、好きなアーティスト。プリテンダーズ大好き。

キッスのビーナスアンドマースからロックショウってまるで、アイ・ウォント・ユーのイントロ

からロックンロールオール・ナイトに繋がるみたい(笑)。?

チープトリック、(と言ってもロビンとリックだけみたいだけど)ジェットはもうこの曲自体が

チープトリックみたいだもんね。

 

曲として注目して聴きたかったのは、

「ジュニアズ・ファーム」この曲大好き。みんな忘れてるっぽいけど、ウイングスの

中でもかなり上位を占める名曲だと思うけどなあ。

でもこの曲で一番重要な(?)「ハッ!」って掛け声(?)が一切入っていなかった・・・。

この「ハッ!」が超かっこいいのに。

それと「ソー・バッド」これはウイングスと言うよりポールのソロ作品だけど、大好きな

バラード。誰も注目していないけどね。よくぞ取り上げてくれた。

「レッティング・ゴー」邦題は「ワインカラーの少女」なんてロマンティックが

題名がついていた曲で、でも結構ヘビィな曲で、地味ながら好きな曲です。

ライブ盤ロック・ショウでの演奏がかっこいいんだ。

「リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セイド」邦題「あの娘におせっかい」

これも大好きな曲。

「カム・アンド・ゲット・イット」この曲はバッドフィンガーズに書いた曲でしょ。

多分ポールは歌っていないはず。これも大好きな曲だけどポールバージョンは

聞いたことがないから結局誰が歌っても同じような気が(苦笑

それと「ジャンク」かな。さすがジェフ・リンがいいとこ持って行ったな(笑)。

この辺の曲とアーティストが聞きたくて買ったようなもんだな。

ビリー・ジョエルとか大体想像つくし(笑)。

 

でもなんで誰も「アナザー・デイ」をやっていないんだろ?かなりの有名曲だから

絶対入っていると思った。あと「心のラブソング」も。個人的には「幸せの予感」とか

「ゲッティング・クローサー」「グッド・ナイト・トゥ・ナイト」「カミング・アップ」なんてのも

聴きたかったけど。

 

全体にあまりオーバープロデュースはしていない印象。演奏や録音も結構

アバウトだね。よく聞くとだけど。

中でも良かったのは(意見には個人差があります)、

「バンド・オン・ザ・ラン」ハート

演奏が凄く忠実。イントロなんて本物そっくり。ただ、思ったとおりなんだけど、

女性ボーカルなんで、あのキーの高いサビでポールがシャウト気味にギリで

歌うところがかっこいいんだけど、女性だと楽勝で出ちゃうんで、これが惜しい(笑)。

でもベースの音とかそっくりだな。うまくやってるなあ。

「ビーナスアンドマーズ/ロックショウ」キッス

やっぱりはまりまくってるな(笑)。なんとイントロの静かなところはジーンが

歌ってるね。もちろんそのあとはポール(もちろんスタンレィよ)。

これまた演奏と音質が本物とそっくりで笑った。ジーン、こんなベースの音じゃ

ないだろ!しっかりリッケンバッカーのそれもフラットワウンド弦にミュートした

みたいな音で、感動した。全体の音もそっくりで、ポールの歌い方はさすが

曲にピッタリでいい感じにキッスっぽくて良かった。

でも疑問なんだけど演奏って本当にキッスかな?

よく考えたら他のソロで歌ってる人のバックの演奏は誰なんだろう?

ビリージョエルとか。

それにしても、どれも変に編曲しまくりではなくて結構本物に近い感じで

やっていて凄くいいな。歌い方は人によって結構変えている人もいるけど、

ほとんどが原曲に忠実。音質もいい感じに似せているのがいいね。

期待のクリッシーはあんまり良くなかった。ってかレット・イット・ビーなんて誰が

歌ってもこうなっちゃうわな。しかも女性だし。たんなるカラオケ状態になっちゃった。

クリッシーのよさは全然出てない。誰だかわからない状態ですな。

「ジェット」リック・ニールセン&ロビンザンダー

ロビン、凄くいいわ。声復活してるじゃん!歌い方もロビンっぽくあり、楽曲も

壊してなくてさすが!ギターも凄くいいね。でも全体の演奏、と言うか音質が

イマイチだなあ。ドラムの音が軽すぎる。ホーンの音が迫力ない。もっと汚い太い

音でないと。低域が薄い。やっぱりチープトリック全員でやったほうがよかった

んじゃないの?平気で12弦ベースで歪ませちゃって(笑)。

アレンジはそっくり。構成も同じ。そこにリックのアレンジしたギターがたまに絡む感じ。

と、ここまで聴いてきて、結構良かったんだけど・・・、

「リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セイド」アーティスト名OWL CITYだって。

誰だよ、お前!勝手にメロディ変えるなよ。バカか?名曲のメロディを変えてどうするよ?

カバーするなよ!最悪。戦犯ものだよ。演奏は雰囲気出ていて良かったのに。タイプにも

よるけどこの曲はメロ変えちゃダメだろ。

「ドライブ・マイ・カー」これもいいところ変えちゃったなあ・・・。ダメな歌メロアレンジだなあ。

有名曲で誰もが歌メロを知っていて、尚且つロック調だから変えてもいい曲だとは思うけど、

これは元が強烈なハーモニーだからなあ。

「レディ・マドンナ」だからダメだって!(笑)なんだこれ!無理に変えるなよ。ダサい曲に

なってるぞ。こりゃ酷い。

「レット・イム・イン」イントロそっくりで雰囲気も良くて演奏もいいなあって思ったら、

歌が別物になってた。違う曲ですね。これが一番酷いわ。DR.JHONってアーティスト。

石を投げつけられるレベル。二度と聞きたくない。演奏は凄くいい。

「ソー・バッド」さすがスモーキー・ロビンソン!自分なりにアレンジしつつ、いいところは

残して、まるでオリジナル曲みたいになってる。名曲がますます名曲になった感があるなあ。

モータウンっぽいよね。もともとそういう曲だけど。

「ノー・モア・ロンリー・ナイト」アレンジが全然違うけど、凄くいい!声も凄くいいね。

物凄くうまい人ですね。知らない人だけど。THE AIRBORNE TOXIC EVENTだって。

「バースディ」大胆にもベースラインを変えて、しかも歪ませているアレンジだけど、

かっこいい!サミー・ヘイガー!合ってるわ(笑)。このシャウト!(笑)

「ヘルタースケルター」のロジャー・ダルトリーがイマイチだったからなあ。

「マイ・ラブ」ウイングスの中でも一、二を争う名曲。これは結構カバーされてるよね。

ジャズ風とか。HARRY CONNICK,JR.って人だけど歌はうまいけど、これも

歌メロはあんまり変えないほうが良かったような。そこまで酷くないけど。でも

この曲で一番ダメなのは、ギター・ソロを丸々変えちゃったことだよ。あの名フレーズを

変えたか・・・。このピアノソロもいいけど、あのギターソロはウイングスでメンバーが

変わっても変えさえないでいたほどの名フレーズなんだけどなあ。

「ワンダー・ラスト」そこまで好きな曲でもなかったんだけど、このバージョンいいなあ。

ブライアン・ウイルソンの声とか歌い方、コーラスワークとか凄くいいなあ。こんな

いい曲だったっけ?(笑)

「ハイ・ハイ・ハイ」ジョー・エリオット。デフ・レパードのVoだよね。デフレパはもう一曲

「ヘレン・ホイールズ」やってて、これが80年代LAメタルっぽくて結構かっこいい。

この2曲ってちょっとダサかったんだけど(笑)、かっこよくなったわ。

 

あとはまあ、可もなく不可もなくって感じかなあ。歌に関しては多分あまり修正とか

かけていない印象。こまかーいところまでは追及していない印象だけど、もともと

自分の曲じゃないからね。そこまで思い入れもないだろう。

「メイビー・アイム・アメイズド」なんてブレイクして演奏が戻ってくるところの

ベースがあからさまに遅れてズレてるけど直してないもんね。いいのか?

俺、ライブ盤ばかり聴いていたけど、オリジナル盤は実はズレてるとか?(笑)

そんなことないか。

 

あ、クレジットを良く見たら、演奏はやっぱり違う場合も多いね。キッスだからって

キッスのメンバーが演奏しているわけではないや。だろうな。

大体同じ人がクレジットされてる。バースディのベースはマイケル・アンソニー

だった(笑)。どうりで!バン・ヘイレンよりいい演奏してるよ。

 

でもやっぱり名曲ぞろいで凄いと思う。そういう意味でも聞いて損はないですよ。

残念なアレンジも中にはあるけどさ(笑)。