ライブを重ねて行くと、大体は持ち込む機材は少なくなっていく
傾向にある。
いや、だんだん増えていって、その後、減っていく・・・ってのが
多いかな。
機材方面で言うと、やはり曲に必要な楽器を持ち込むことになるんだけど、
始めはなんでもかんでも持ち込みたくなる。
特にカバーなんかやってると忠実に再現したくなるので、シンセ類や、
コンガなどの打楽器、またコーラス隊なども欲しくなったりもする。
気持ちはよくわかる。
その際に注意しなくてはいけないのは、どうしても機材や人数が
増えると時間も必要になるし、トラブルにもなりやすいと言うこと。
特にキーボードが2台以上になる場合はそのまま店側に出すのではなく、
自前のミキサーなどに一旦入れて、LRのステレオ2系統、あるいはモノラルに
まとめて店側に信号を渡すと良い。
これが何もしないで、「キーボード3台、ステレオでよろしく、それと
シールド6本貸してください」って言ったら、ちょっと嫌われる(苦笑
と言うか、「ああ、現場をよく知らない素人さんが来たな」って思われる
かもね。DIを6系統一気に占領するのは、小さい店なら無理かも知れないし、
また同時に同じバンドにコンガやコーラス隊がいる場合も、同じように
DIをイレギュラー的に使うわけだから、出来れば事前に店側に確認して
おいた方が安全かも知れないね。
まあ結局、そういう危険を冒したくないので、だんだん機材が少なくなっていき、
「どうしてもこれは必要」と言う機材以外、また必要なメンバー以外(笑)は
一緒にステージに上がらないと言うことになっていく。
以前、曲の途中でストリングスが必要な際に、メンバーがサクっと作って
くれてJC-120で流したんだけど、あれは必要最低限なやり方で、
一番効果的な音を出して、尚且つ一番楽で安全なやり方である。
これをもしDIを使うとなると、エフェクターの中からその機材を外して、
DIにつなぎ、音量の調節は卓任せになるので、多少危険が増えることになる。
それと、基本中の基本だが、「時間の確認」と言うのも大事である。
T☆ROCKSの場合、ブッキングの一例として、40分の持ち時間で全部やって
もらうと言うのがある。バンドの意向によるが、本番35分、転換5分、あるいは
30分本番、10分転換など、なんでもいいから40分以内にすべて終わってくれれば
OKと言うことである。
これをきちんと把握していないと、キーボード3台とか、ドラムの機材が多い場合
など、セッティングと撤収に時間がかかりすぎて本番時間に食い込んで、
全曲演奏できない危険性がある。
これはスタジオ練習のさいにしっかりとセッティングに何分かかるのか、把握しておく
必要がある。15分ほどかかる場合はさすがにかかり過ぎだろう。
10分以内に演奏が出来ないメンバーは一般的なライブハウスの場合はあまり
よろしくない。不慮のトラブルを除いて。
大体、そもそも時間を気にしていないアホがいる場合もある。
異常にゆっくりマイペースでセッティングして、尚且つ、そのあと、トイレに
行ったりする。ステージ上であわてるメンバー。
自分はよくベースを2本使うんだが、エフェクターなどの機材はもちろん電源を
入れるだけで済むように接続済み、チューニングも済まして、ストラップも
すべて装着済みにしておく。
もしこの時点でエフェクターを一からつないで、ツマミなども合わせて行く作業を
するのはあまりにリスキーすぎる。なので事前に済ませておくわけ。
それでも何か忘れたりする場合もあるんだから、あれやこれやと、事前に
脳内確認していても意外と忘れちゃうものなんだよねえ、人間って。
なので、結局、ライブを重ねて行くとなるべくトラブルを避けるために経験上、
荷物はどんどん少なくなっていく傾向にあるということ。