「もっとこうした方がいいよ」等、アドバイスは本人が望んでいる場合は、
一所懸命考えてなるべく色んな角度から、色んな切り口で伝えるようにしている。
少しでも良くなってほしいので、悪いと思われる部分だけではなく、伸ばした方が
良い部分も見つけて伝えるようにはしている。
また、物事には色んな側面があり、一方の立場からしか見ない場合は、
逆の立場になってみると正反対の意見の場合もありうるから、その辺も
踏まえて伝えるようにはしている。自分の好みと客観的に見た場合とでは
違う場合もきっとあると思うので一概には言えないもんね。
だから、人の意見は様々なので、まあ、異口同音に違う人たちから同じことを
言われたら、それはさすがに当たっているだろうから考えた方がいいと思うけど、
そうでもなければ、”なるほど!”と思ったものは取り入れて、あまり納得が
いかなかったら参考程度にしていてもいいとは思うけどね。
ブレないことも大切だと思う。
あとね・・・意見(アドバイス)を言う側の注意点と言うか忘れてはいけない点としては、
歌うにしても、演奏するにしても、正確なリズムを出すにしても、
人を惹きつけるパフォーマンスをするにしても・・・・なんであれ、相当な努力をして
練習を重ねて、ここまで来ていて、今も必死に頑張っている最中なんだよね。
のほほんと楽してここまでのことが出来て、でも伸び悩んでるんですよね~なんて
お気楽な天才児はそう滅多にいないよね。
人はときに目の前の光景を、あたかも大した努力もなしにそこまで出来ているかの
ように錯覚したり、それほど必死に頑張っているように見えないときもあるので、
「もっと頑張れよ」とか「そんなんじゃ全然ダメ」とか簡単に言いがちなんだけど(苦笑)
わざと言う場合は除いて、それはこちら側の錯覚に過ぎないんだよね。
ほとんどの人が必死に頑張ってもがいて、やっとここまでたどり着いたってこと。
それをまず褒めてあげたいといつも思う。
練習を重ねていれば絶対に以前より良くなっているんだよね。
例えほんの1ミリで、それではまだ通用しないとわかっていても、そこをまずは褒めたい。
1ミリでも努力して前進したんだから大したもんだよね。そこを認めたうえで、さて、
足りないところは・・・って話ね。
人にアドバイスをするのは本当に難しいことだと思う。
「自分はこう感じた」と感想を言うだけだと楽だけど、「どうすればもっと良くなるのか?」
と言う質問は実に難しい。上を目指している人たちは、本人が怠けていることなどほとんど
なく練習もよくするし、おそらく四六時中アイディアを考えている。「もっと頑張れ」ってのは
ちょっと的外れのときもあるかもね。
好き勝手に色々言ってくる人もいるだろうけど、ピンとくるものだけ参考にすればいいと
思うし、ちょっと年上だからって偉そうにアドバイスしたがる人もいるかもしれないので、
その辺はもし微妙に感じたら聞き流すのがいいでしょう(笑)。波風立てることもないし。
俺なんて年齢関係なくどんなに年下でもいいものを持っている人は素直に尊敬すると言うか
ファンになっちゃうからね。「早く新曲聞かせてくれよー」みたいな(笑)。
ただ、ずっと続けてきている人は”経験”ってのは圧倒的にあるわけで、それは若い人だと
積んでいないわけだから、素直に聞いておくといいかもね。
先人が”そんなの大したことじゃねーよ”って言えばきっと大したことじゃないんだろう(笑)。