毎年色んな研究本が出てくる幕末史なんですが、やはりいつまでも
わからずまた大きな関心を占めるのは、坂本龍馬暗殺の下手人は誰か、
ではないでしょうかね。
これまでも色々と言われてきていて、新選組の原田左之助説(原田所有の刀の鞘が
落ちており、こなくそっと言う四国弁が聞かれたので)がまずあり、おそらくこれは当時の
でっち上げ、その後、京都見廻組の犯行説が有力となり、昨今、新選組の斉藤一説が
TVなどでも取り上げられた。
が、斉藤一説は、まんま浅田次郎の小説「一刀斎夢録」のコピー。
(あるいはそれをヒントに書いたのかも知れないけど)
龍馬は額を横に斬られており、これは天井の低い家屋で、刀を袈裟斬りに
出来なかったので、抜き打ちで真横に刀を振ったためと思われる。
で、龍馬も北辰一刀流の免許皆伝、いくら風邪をひいて体調がすぐれなかったと
してもそう簡単に真正面からやられるのもおかしいと言うことでの斉藤一説。
どういうことかと言うと、通常刀を差して向かい合って座る場合は、礼儀として
(敵意はありませんよと言う意味で)刀を抜いて、差していた方とは反対側の
床に2本とも置く。
通常右利きなので、左に差していた刀は右側に置く。
これだと、刀を抜こうとすると、いったん右手で持ち上げて左手で
鞘を持って抜かなければならないので抜き打ちは不可能。
が、斉藤一は左利き。
わざと左の腰に刀を差して現れ、右側に置いて座り、左手で抜き打ちにした・・・と。
龍馬も受けきれなかった・・・と。
小説としては実に面白いと思うけど、疑問があるとすれば、今より利き手に厳しいと
思われる時代に武士として剣術を習う際に、利き手の矯正はされなかったんだろうか?
まあ、斉藤一は流派は伝えられていないんで自己流なのかも知れないけど、当時幼少時の
サウスポーは許容されていたのだろうか?
で、「龍馬を守った新撰組 禁断の幕末維新史:加治将一」という本にこれまたマジかよと
言うことが色々書かれていまして・・・。
色んな研究家が色んなことを言い、色んな事を書くので全部鵜呑みには出来ないし、
しょーもなって小さいことも多いんだけど、この本はなかなかぶっ飛んでました(笑)。
そして肝心な下手人ですが・・・。
興味ない人にはどうでもいいことなんでしょうが、興味ある人にはここでネタバレしちゃうのも
なんなので(クレーム来るかもしれないし(笑))、本を買うか、メールでもください(笑)。