教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

ベース弦の旅(一周回って今ここ)

2017-08-11 | 音楽的アドバイス

常に旅しているわけですが、新たな目的地にたどり着きました(笑)。

 

最近、ちょっと変わった弦を使っていまして。

いや、業界ではポピュラーなんだけど音は結構変わってたね。

ROTOSOUND、RB40。

1弦と2弦が40と60ってのがミソで、好みで言うと通常の45&65より

テンションバランスが良いと思う。

で、音なんだけどこれは他のメーカーとはちょっと違うなと感じてて

とにかくローミッドが出て、図太い。綺麗なハイファイ方向ではない。

大げさに言うとオーバードライブでもかましたか?ってくらい違う。

DRみたいなドンシャリできらびやか方向の真逆な感じ。

ま、ビリー・シーハンもロトなんで確かにこんなサウンドだよね。

 

メリットは1弦と2弦が太い音がすること。ジャズベタイプだと、3~4弦はドスっと

低域が出て、1~2弦はスラップに適した感じで鋭く細い感じのサウンドが多いんだけど、

それだと1~2弦を弾いた際にやや低域がなくなる現象が気になる場合があるんだよね。

プレシジョンタイプはピックアップの個数、位置がアレなんでそこまで

音質差はないんだけど、ジャズベは低域と高域がハッキリわかれやすいんでね。

 

で、この弦はその落差があまりなかった。乱暴に言うと全体にローミッドやミッドに

寄っている感じね。何度も言うけど決して綺麗な音ではないんだけど(笑)。

 

その辺が都合が良かったんでしばらく使っていたんだけど、結局やめました。

やっぱりもうちょっと綺麗な音がいいなーみたいな(笑)。

 

 

その前に使っていたのはこれ。

最近のマーカス・ミラーはこのメーカーを使っているそうで、まあ結局はDRに近い音だと

思う。もうちょい上品かなあ。テンションは弱め。弾力がある感じ。ニッケル弦の話で

ステンはわからないけど。普通にお勧めできますね。

 

 

で、新たなるフロンティアがここ(笑)。

結局ダダリオかい!って突っ込みが入りそうですが、着目してほしいのはゲージですよ。

45から107ってどんだけ太いんだよってなりそうですが、2弦が60と細目、3弦も80と

決して太くはなく、4弦が107とかなり太い。

で、これは自分もベースを始めたころから思っていて、市販されているゲージって

どれも4弦ってやわらかいなあ、と。4弦を太くすると1~2弦も太くなっちゃうなと。

1弦側と4弦側のテンションが違うとネックもねじれて反りやすいなと。

 

で、これのコンセプトは”各弦のテンション感をなるべく統一する”と言うことなんだけど、

まずまず成功していると思いましたね。

コツはサドルを下げて弦高は低めにすると良いと思うね。

107なんて高い弦高じゃ弾けないでしょ(笑)。

ダダリオ弦は死んでからは冴えない音になっちゃうのは知ってるけど、この太さの

おかげであまりボヨンとはならない気もする。

 

 

またしばらく使ってみますよ。

 

 


EIGHT DAYS A WEEK

2017-08-11 | 音楽的アドバイス

確か去年の劇場公開作品だったと思うけど、

まあまあいつものビートルズドキュメンタリーと大差はない。

未公開映像なんかも良いですけどね。

 

 

で、劇場公開ではないほうのDVDかなとは思うんだけど、

当時かかわった人のインタビューがたくさんあって、

それに(要約すると)

「メンバーは天才だったに違いないが、人より努力もたくさんしていた。

その基準は1万時間の練習だ。あのモーツアルトも最初に書いた曲は

ひどかった」みたいな話をしていて、気の遠くなるような時間を練習や

努力に費やしてあそこまでに到達することが出来た、と。

 

確かにビートルズはラブ・ミー・ドゥこそそれほどヒットはしてないけど

2曲目のシングル、プリーズ・プリーズ・ミー以降、どっかんどっかん

売れているのでデビューしてすぐに上り詰めたように錯覚しがちなんだけど、

その前にドイツのハンブルグとかいろんなところにツアーに行って、

一晩に2~3ステージやったり、お客さんのリクエストに応えてロック以外の

曲も演奏したり、相当な時間腕を磨いている。

 

そこまでやってやっと人々の前で演奏し歌ってハモれたわけなんだよね。

 

あの名曲の数々と、コード進行の巧みさ、コーラスワークのすばらしさ、

息の合った演奏、オリジナリティ等々、やっぱり”去年楽器始めました”みたいな

ノリじゃ出せるわけないよね。

 

当時と現代は確かに違う。

色んな人が色んなことに忙しすぎて、集まることさえ難しいし他にも

様々な娯楽があるから、ことさら音楽にすべての時間を使うのは

難しいのかもしれないけどね。

 

昨今よく感じるのは、個々がバラバラのバンドも多いなってこと。

誰かは抜群にうまいけど、誰かはステージにあがるのはちょっと・・・とか、

バンド全体に目が(耳が)いっていないので、タイトさがなかったり、

全体のサウンドが悪かったり、また日本の場合はコーラスに対する

意識が甘いので、コーラスやハモリを真剣に考えてやっているバンドは

かなり少ない。

 

昔からゴスペルなんかに触れたりしないからねー。

 

まあ、さすがにビートルズと比べちゃあ酷ってもんだけど、

あのビートルズもヘタクソでどうしようもなかったところから

相当な時間を練習に費やして、あそこまで出来るようになったと

いうことだけは確かなことなんだよね。

まともに歌と演奏が出来るようになるころには音楽のセンスも

格段に上がってきてありきたりのコード進行ではなく少しひねろうとか、

I love youと歌うのではなく She loves youと歌ってみようとか、

オリジナリティが出てくるんだろうなあ。