閃輝暗点
「せんきあんてん」と読む。
何やら日本のインディーズパンクバンドの名前のようでもあるが・・・(笑)。
いや実際、バンド名だったらかっこいいよね。でも最近じゃこの言葉も
有名になりすぎたかなー。
かの有名な少女マンガ(バンド物)「愛してナイト」に出てくるバンド
「ビーハイブ」に対抗して「因数分解」ってパンクバンドが出てくるんだけど
この名前もかっこいいと思った。ね、やっこちゃん。
昔、知り合いのバンドに「たちくらみ」って名前があってそれもかっこいいと思ったな。
さて真面目に(?)「閃輝暗点(せんきあんてん)」のお話。
ちなみにここから音楽とはかけ離れますので、無理に読まなくてもいいと
思います(笑)。あんまり役に立たない。
「片頭痛」と言う言葉を聞いたことがあるだろうか。
”頭痛”と付くくらいだから当然頭が痛くなる。
頭痛と一口に行っても色んな種類があって、片頭痛は目の奥とかこめかみなどに
痛みが生じ、血管が波打っているような感覚があり、ひどくなると吐き気を
催し立っていることも座っていることさえもつらくなる。
治る方法は一瞬でもいいから意識を失う、つまり寝ること。
寝なければ治らないのだ。アレは。
ま、自分の場合だけどたぶんこれは大体の人の片頭痛の症状
に当てはまると思われる。
で「閃輝暗点(せんきあんてん)」って何よ?ってなると思うんだけど、
”片頭痛”が起こる前触れ、前兆として現れる症状のことを指す。
視界の片方に幾何学模様のようなシルバーのギラギラ、チカチカした線が見え出す。
目で追ってもそこに焦点は合わない。逃げてゆく。目を閉じてもヤツは消えない。
どこまででもついてくる。フレディのように・・・。
やがてヤツは30分ほどで綺麗に消えてしまう。
しかしそこからが悪夢の始まりなのだ。
閃輝暗点(せんきあんてん)はただの序章に過ぎない。
ヤツが消えた時が本当の地獄の始まりなのだ。
ドクン・・・ドクン・・・。
ほうら、こめかみの血管が波打ちだす。
カッターで血管を切って血を出したい衝動にかられる。
目の奥がえぐられるように痛みだす。主に左目だ。
気持ちが悪い。
吐き気がする。立っていられない・・・。
まぶしい。暗いところに連れて行ってくれ・・・。
俺に光を当てるな!俺を見るな!ギャーーーーッ!!!
ドラキュラか。
でね、今回言いたかったことは、今でこそ市民権を得た(?)
「片頭痛」「閃輝暗点(せんきあんてん)」だと思うんだけど、
自分がこれのお世話になっていた頃って主に中学生のときで、
誰に話してもわかってもらえず、特に「視線の端に銀色のギザギザが
見える」って話しても怪訝な顔をされるだけで、宇宙人を見たなんて
ウソつくんじゃないみたいな感じだった(笑)。
「片頭痛」と言う言葉もなかった。誰一人としてこの症状を知っていると
言う人はいなかったんだよね。どんだけ田舎だ。
どんな薬を飲んでもダメで、眠るまでは治らないってのも厄介だよね。
まるでエルム街の悪夢の逆バージョン(笑)。ナンシー、眠ってはいけない。
ちなみに最近はやや形を変えてきている。
以前よりはひどくないし閃輝暗点も見えなくなった。
どうやら加齢とともに変化して症状が現れなくなる傾向にあるらしい。
ただ軽い片頭痛は出るのでその際は早めにイブを飲むと軽減される。
イブがいいのだ。ノーシンではダメ、おそらくイブプロフェンが
いいんじゃないかと思うんだけど・・・。
今となっては少し懐かしい”閃輝暗点”でもある気もするけど、もちろん
二度と観たくはない。