相変わらずコロナさんは我々人類を違う世界へ連れて行こうと
しているようで、容易に引っ込んではくれないようですね。
今週末は久しぶりにお客さんを入れたライブイベントです。
アコ系だけど、正式なブッキングライブは数か月ぶりじゃないかな。
密を避けてって百合子ちゃんが言ってるけど、うちもせいぜい
20名までだよねえ。
そもそもかなりの矛盾がある。
まだロック系のイベントは組めないし、まあまあお客さんが来る
イベントもまだご法度だねえ。
スタジオや配信ライブは出来ますよ!
マジで収入は激減です。そりゃそうですよね。
元からアレですが更に厳しい。
話しは変わりまして・・・。
自粛期間にってわけでもないですが、気持ち的にセンチになっていたので(笑)、
読み返しました。こういう時は昔の文学がいい。
長いんだけど妙にこの3姉妹の物語は好きで・・・。
ちなみに題名からしてさぞかし繊細な情緒あふれる、人の琴線に触れるような
素晴らしい作品、あるいは運命に翻弄されながらもけなげに生きてゆく3姉妹
等々、想像するかもしれませんが(笑)、もうちょっと下世話で現代的なお話です。
大げさに言うと”渡る世間は鬼ばかり”を上品にした感じ(笑)。
と言っても戦前の大阪が舞台なんで相当古いわけだけど。
物語そのものより、谷崎潤一郎と言う人はとにかく人間描写、人間観察が素晴らしいので
それを楽しむ感じです。自分の中にはすでに3姉妹が親戚のようにいます(笑)。本当は
4姉妹だけど。
谷崎は耽美小説と言われるように若干変態チックな部分がありましてですね、と言うよりは
とにかく女性的な部分があって、男性の癖に女々しい部分が多分にありまして、その辺が
文章ににじみ出ているんですね。妙に親近感を抱いてしまう(笑)。
一番ぐっと来たのはやはり「痴人の愛」。
他にも「刺青」や「春琴抄」「秘密」「鍵」「陰影礼賛」・・・等々色々、独自で湿り気のある
作品がたくさんあります。
卍はレズビアンが題材だし(!)、蓼食う虫は人形浄瑠璃の描写が素晴らしいです。
ってか人形浄瑠璃のことが書きたくて書いたんだろうなと思われるくらい(笑)。
最近、他には「大河の一滴」を読みました。
1997年発行なんですね。
でも今、読んで欲しいですね。私は非常に賛同できることが多かったです。
ちなみに政治的なことは書いていませんが、まあまあ右ではないでしょうね。
そんなことは書いておりませんが。なんとなく。