教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

人として

2017-01-21 | 日記

人にものを頼むと言うのは、自分に責任もかかってくるものだと思う。

何か頼んでおいて、”やっぱり必要なくなったから要らない”って言われたら、

苦労して用意した人は悲しいよね。

たまにその辺の感覚がマヒしている人がいるのも事実。

ま、色んな人間がいますから当たり前ですけど、周りの人たちから、

異口同音に「あの人はそういう人だよ」って言われるようだとおそらく

当たってるかもね。一応自分で確かめないと確実なことは言えないけど。

 

演奏者がどれほど苦労して演奏を習得するか。

イラストレーターはどれほど考え抜いて、作品を仕上げるか。

設計者はどれほど苦心して設計するか・・・・等々、

みんな苦労して、その人のために何週間も費やしてきたのに、”必要ないです”

ってなったらつらいよね。

 

もちろん仕事にそれはつきもので、自分もそうだし、下請け会社なんかは

何時間もかけて見積もりしたり案を出したりしても、無になることも多いんだけど、

あまりに相手の苦労を想像できない人がいると呆れると言うか驚く時もあるね(苦笑

逆にこっちが頼む立場だったら、”ここまで苦労させてしまったら断るのははばかられるな”

なんて思っちゃうけどね(笑)。

「きっとすげー大変だったろうなあ」とか「一所懸命考えてくれたんだろうなあ」とか

ビジネスにそんなことは考えてはいけないのかも知れないけど、人としてやっぱり

相手の気持ちを想像しちゃうんだけどな。それがあまり考えない人もいるようですな。

 

自分だけならまだいいけど、(金銭的に損はしていないにしろ)周りのたくさんの人に

迷惑をかけていることは事実なんで、それを説明されるようじゃ(諭されるようじゃ)、

大人としてどうかなとも思う。

 

自分も自分の行動や発言には責任を持たないといけないと思う。

 

私も良く、”TOSHIさん、演奏してくれない?”って頼まれるんです。

で、演奏するのはもちろん好きなんで実はやりたいんだけど、断ることの

方が多いんです。

なぜかと言うと、自分がステージに出ちゃうとPAがいなくなるので、お客さんに

きちんとした音を届ける約束が出来なくなるからなんです。

バランスが悪くても、途中ハウリングおこしても対処できない。リバーブも

切れない。BGMも流せない。AメロでVoが埋もれてもフェーダーを突けない。

サビでVoが大きすぎても、コーラスが大きすぎてもフェーダーを操作できない。

キックが強すぎても弱すぎても対処できない。

色んなことが対処できないので、全部計算して、おそらくこんな感じで大丈夫

だろうと踏んだ時だけステージに上がるんで、ステージ上ではあまり楽しくはない。

どうなっているのかずっと気にしながらの演奏になるのでね。

逆に他のライブハウスに行った時は全然楽。まるで気にする必要もないし、

PAに関する責任は全くないから。もし地震が来てもてめえだけ逃げればいいやって

ことだし(笑)。

 

話がそれたけど、自分の行動にあまり責任を持たない人ってごくたまにいるなって

思う今日この頃。自分も無責任なことを言って人を困らせていることもあるはずなんで

しっかり気を付けようと思う。

 

 

 


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