教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

バンド練習ってうまくなるため以外の目的なんてあるの?

2017-02-05 | 音楽的アドバイス

メンバーと仲良くなるため・・・なんてね。

いやまあ、それもアリだろうけど、もうちょっと考え方を少し変えみると、

また違った見方が出来るかも知れない。

 

普通は個人的に、またバンド全体としてうまく歌と演奏が出来るように

スタジオで練習をするのが普通でそれでいいんだけど、それだと

自分しか見えなかったりするときがある。

余裕がない時はそうなりがちなんだけど、それを少し変えて、周りの音や、

バンド全体の音、歌、コーラス、全体のリズム感やグルーブ感・・・こういった

部分にも目を、耳を傾けてみると少し違ったものが見えてくると思う。

 

で、ちょっと言い方が乱暴かも知れないんだけど、”うまくなるための練習”から

”悪いところをつぶす練習”に見方を変えるとバンド全体が良くなるときも

あると思う。

 

”自分の演奏がうまく出来たからOK”ではなく、”バンド全体でおかしな部分は

なかったか?なければOK”に焦点を当てる。つまり”納得いかない部分を洗い出して

徹底的につぶしてゆく”と言うことに意識を向ける。

この場合は単なるミストーンは無視しても良い。それは個人の問題なので

しっかり練習しろよってお話し。

問題なのは”いつもAメロのあの部分がしっくりこない”とか”不協和音っぽく聞こえる

瞬間がある”とか”歌がいつも不安定になる部分がある”とか”リズムが揺れる”とか

”コーラスに気になる部分がある”とか・・・そういった”違和感”が一曲を通して

演奏し終わったときに感じなかったか?って言うこと。

 

ただしこれは、自分の演奏はほぼ完成していて、他に耳を傾ける余裕が出来た

時にしっかり判断することが出来ると思うので、まずはしっかり自分の演奏は

出来るようにしておいてから、になるとは思うんだけど、この”重箱の隅をつつくような

あら探し練習”に意識を持っていくと、バンド全体の歌と演奏がワンランク上がって

来ると思う。

 

そこでコツとしては、一度、”限りなく小さめの音で練習をする”と言うのも結構

ためになると思う。

これ、大きな音でずっとやっていると感覚がマヒしやすいんだけど、一瞬の

不協和音なんかがわかりにくいんだよね。歌やコーラスの外した音程も

同様に大きな音の中だとわかりにくい。リズムのズレも同じ。

これを可能な限り小さな音量の中でやってみると、色んなものがハッキリ

聞こえて来て、修正した方がいい部分がわかりやすいと思う。

解決出来たらまた大きな音でやってみて良くなったことを確認できると、

実感できて気持ちよいと思うよ。

 

そしてもう一つ、アドバイスとしては”他人の領域まで踏み込むな”と

言うことも明記しておく。

例えばギターソロは基本的にはギタリストのためのものだと思っているので、

よほどおかしなことが無い限り、ギター以外の人間が注文を付けるのは、

細心の注意を払わないといけない(笑)。

またコードAメジャーに対してベーシストがC#の音を当ててきてもそれは

一応不協和音ではなく理論的には合っているので間違いとは言えない。

しかしボーカリストが歌いにくいとなったら、これもみんなで議論をする余地が

あると思う。

このように”絶対に間違っている”部分なら修正は簡単だけど、ドラマーが

”このフィルを叩きたい”となったらそれはあまり制限をするべきではないので、

その辺のさじ加減はバンドごとに違ってもいいとは思うので話し合うのが

ベストだと思う。

 


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