TVでオープンリールが出ていたんだけど・・・。
高校生は見たことないって。
そうかもね。
今の音楽をやっている子たちには想像できないかも知れないけど、自分たちが
子供の頃は「録音」が容易に出来なかったんだな。
うちに始めて録音できるものが来たのは、横型の卓上カセットレコーダー。
15cm×25cmくらいだったかな。スピーカーがついていて(もちろんモノラル)、
カセットテープで録音、再生できる。
画像があった!すげーな、インターネット!確かこれだったと思うね。
初めはなぜか自分の歌を録音するの(笑)。その後はやっぱり歌番組でお目当ての
歌手の歌を生録音。TVの前にスタンバって、みんなに静かにしてもらうように言ってね(笑)。
西城秀樹だの桜田淳子だのアグネス・チャンだの沢田研二だのフィンガー5だの・・・録音したなあ。
テープだから当然アナログで、上書きしていくのみだから、間違って上から録音しちゃうと、もう
二度と元に戻せない。カウンターがついているけど、これも誤差があるからあまりアテに出来ない。
でもブランク部分もあまり多く作りたくないしね。
その後はラジオからのエアチェックね。AMラジオから歌番組を録音したり、FMラジオで綺麗に
ステレオ録音するんだよね。それはいわゆるラジカセってやつだったり、ステレオコンポだね。
アンプ、チューナー、プレーヤー、カセットデッキ、スピーカーなどを別に購入してね。
これだとライン録音だから外の雑音は気にならない。
それでもザ・カセットテープなんだけど(笑)。
ノーマルテープの他にクロームテープとかフェクロームとか、少しあとにメタルテープってのも
出て来たね。あとドルビーシステム。これがどうも微妙で・・・(笑)。
レコードを買ったら、テープに録音して、それを聞くのが多かったな。好きなちゃんとレコードに
針を落としてジャケットや歌詞カードを眺めながら聞いたりもしたけどね。
現在は、レコーディングをしていると、「今のを取っておいて、もう一回」とか「今のはなし」とか
「1番のAメロを2番にコピペ」なども簡単に出来るんだけど、デジタルならではの賜物なんだよね。
音楽として、演奏家として、歌い手としていいことなのか悪いことなのかはまた別の話だけど、
便利になったことは間違いない。
なんせ、ほぼうまく出来ない部分を偶然できた部分と差し替えられるんだからね。
その部分がたくさんあっても、そこを何回も使える。
ま、アナログ時代から色々、裏ワザはあったけどね。オープンリール特有の逆回転ワザや、
テープスピードを半分で録音して、倍速で再生すれば難しいフレーズも簡単に弾ける。
1オクターブ、ピッチが上がるけど。
ビートルズは結構あるよね。この手のワザ。
中学時代、毎週土曜日に友達が「8時だよ全員集合」のコントを録音し、翌日友人宅でそれを聴きながらバカ笑いするのが楽しみでした。
その時の飲み物は何故か「ガラナ」。
つまみは「カルビーポテトチップ」。
そのためか今でもガラナが大好きで、売っているのを見るとつい買ってしまいます。
それから、私がよく選んだテープは「マクセルXL-I」でした。TDKでは「OD」を使いましたね。
ドリフを録音して聞くとは、マニアックな・・・(笑)。
昔はラジオの深夜放送なども録音したり、ささやかな
幸せがありましたね。