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LE-Xターボポンプ試験

2014-05-04 23:54:14 | 宇宙
3月下旬、角田宇宙センターの宇宙開発展示室を見学した際、守衛から本日試験があるので、
フェンス内に入らないよう注意を受ける。

供給系総合試験期間実施中、特別警戒実施中の看板がある

南光通り沿いの看板にも
展示室を見ていると職員が屋外に出てくる、間もなく白い雲が立ち上がる

職員に聞くと、LE-XのFTPの冷走試験を実施したという


LE-X:高信頼性次世代ロケットエンジン
三菱重工業のリーフレットによると、
【概要】
次世代の宇宙ロケットや往還機に求められるもの・・・・・
それは高い信頼性を持ちながら、シンプルでかつ頑丈なエンジンです。
新時代のニーズに対する私たち三菱重工業の答えが、LE-X。
LEー7Aに採用した高圧コンポーネント技術とLE-5Bで培ったエクスパンダー
ブリードサイクル技術を融合させ、日本独自のロケットエンジンです。
主要コンポーネントの設計には、民間で培った高い吸熱量を誇る燃焼室
製造技術、超塑性加工ノズル技術、そしてターボポンプ技術を活用する
とともに、信頼性設計技術を新たに導入。従来に比べ、より高い安全性
を達成します。
【主要諸元】
推進薬:液体酸素/液体水素
推力:130トン
混合比:6.0
比推力:440秒
重量:1800kg
全長:3.5m

職員が言われたFTPは、燃料側のターボポンプ
冷走試験とは、タービン駆動用にガス水素またはガス窒素を用いる試験で、
水素・酸素の燃焼ガスをタービン駆動に用いる熱走試験も次のステップにある
なお、ターボポンプはIHI社が担当しています。

試験結果は公表されていないが順調に開発が進むことを願っています。

老婆心ながら、1991年5月16日

供給系総合試験設備にてタービン排ガス部が破裂した事故が起きている
事故の原因究明や地元から試験再開にあたり要望をクリアするのに約半年の期間を
要しています。
排ガス処理設備(バーンポンド)の低周波の音に地元住民は恐怖心を憶えている人も
いると思うが、興味半分に構外で職員等が見ているという。
1991年の事故の際、安全が確認されるまで4時間以上計測制御室から出られなかったが
現在は、見学と称して多くの方が入室しているという。
地元の人が熱を感じたということで、水幕装置(ウォーターカーテン)を設置したが、
虹色がきれいだといって写真を撮る人もいるという。
試験再開にあたり、試験は日没までとの地元との約束も最近は守られているか疑問?
万が一、事故が起きた場合の外部等との連絡体制は?

事故を経験した人物も少なくなっている
事故が起きた場合は、前回(1991年)以上に再開に要する時間が必要か、再開が不可能な
場合も考えなければならない
角田宇宙センターの責任者に危機管理の再点検を望む
と思った管理人でした。



雪形・5月4日

2014-05-04 21:47:18 | 仙南地区
今日(5月4日)の水引入道の雪形です。


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今日の出来事
・明日、かくだ宇宙っ子まつりが角田市台山公園周辺で行われます。
・自作エアードーム内でプラネタリウム上映があります。
 その資材等の準備物の確認を行いました。
・屋外で真昼の天体観察会で太陽黒点の観察を行います。(晴天時のみ)
 今年2月、名取市の尚絅学院大学市民大学講座の受講生から使っていない望遠鏡を
 預かりました。ビクセン10cm屈折赤道儀です。適当な希望者に譲る予定でいます。
 明日の太陽黒点の観察に初披露を予定しています。
 その準備のため、屋外で組み立て、調整を行いました。
 黒点が多く、絶好の観察日和となりそうですが、晴れればですが・・・・
・同好会だけではスタッフが足りないので、角田高校の自然科学部に応援を求めました。
 顧問の先生1名と部員10名が来てくれます。
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