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プラネタリー・ディフェンス・コンファレンス2019

2019-05-07 23:54:36 | 
5月2日、日本スペースガード協会の会員向けメーリングリストに流れました。

第6回Planetary Defense Conference
前回(2017年)の日本開催に引き続き、第6回Planetary Defense Conferenceが
アメリカ・ワシントンDCで開催中です。
今回、参加はかないませんでしたが、ネットでLive中継がされています。
今回はデンバー付近に落ちる仮想NEO対策のようです。
発表済みの資料についてはYou tubeで見ることもできます。
http://pdc.iaaweb.org/?fbclid=IwAR12-Ko7Iwp4tF3KQb638g7tDNXK8WIeVKC4HFv1Dg1UNjbgX2Wq40ytmU



5/7(火) 14:53 AFPBB News配信
キラー小惑星が衝突、NYが廃虚に――地球防衛シミュレーション
【AFP=時事】米ニューヨークは「キラー小惑星」の衝突により廃虚と化す――
このような天体の地球衝突回避シミュレーションの結果が3日、米メリーランド州で
開催された「地球防衛会議(Planetary Defense Conference)」で明らかにされた。

 このシミュレーションは同会議で恒例となっており、2013年には南仏コート
ダジュール(French Riviera、フレンチリビエラ)が壊滅し、2015年には
バングラデシュの首都ダッカが破壊されたが、2017年の東京は衝突を免れた。
 今回の米国への衝突については、準備期間が8年あったにもかかわらず、科学者や
技術者は小惑星の軌道をそらすことはできなかった。
  シナリオは米航空宇宙局(NASA)の航空宇宙技術者が設計したもので、4月29日に
米首都ワシントン近郊で、直径100~300メートルの小惑星が発見されたという警告で
始まっている。会議では連日、天文学者、技術者、緊急対応専門家ら約200人が、
シナリオに基づきシミュレーションを行った。
 当初、小惑星が8年後の2027年4月29日に地球に衝突する確率は1%と概算されていたが、
数か月で10%に上昇し、その後100%にまで達した。
 シミュレーション内でNASAは2021年、小惑星の近くから脅威を調査するために探査機を
打ち上げる。その年の12月に天文学者らは、小惑星が米西部コロラド州デンバー(Denver)
にまっすぐ向かっており、このままではデンバーが破壊されるとの結論に至った。
 米国、欧州、ロシア、中国、日本などの宇宙大国は、無人宇宙船「キネティック・
インパクター」6隻を衝突させ、小惑星の軌道をそらすことを決めた。だが、建造に
時間がかかり、打ち上げについても適切な時期を待つ必要があったため、打ち上げは
2024年8月の予定となった。
 インパクターのうち3隻は小惑星への衝突に成功し、軌道をそらすことができた。だが、
小惑星から分離した破片が依然として地球への衝突の危険がある軌道にあり、今度は
米東部に向かって進み始めた。
米政府は、この直径60メートルの小惑星の破片の軌道をそらすため、核爆弾を使うことも
検討した。これは2017年のシミュレーションで東京を救った方法だが、政治論争により
この案は最終的に見送られた。
■広島の原爆の1000倍のエネルギー
 衝突に備えるという方法が唯一残された。
 衝突まで6か月の時点で、専門家らは小惑星がニューヨークに向かっているという
予測しかできなかった。残り2か月で、ニューヨークが破壊されることが確実となった。
 小惑星は時速6万9000キロという猛烈な速度で大気圏に突入し、ニューヨークの
セントラルパーク(Central Park)の15キロ上空で爆発。この爆風のエネルギーは
広島に投下された原子爆弾の1000倍に及んだ。
 衝突により半径15キロの「生存不能」範囲にあるあらゆるものが破壊されると、
科学者らは指摘した。マンハッタン(Manhattan)は壊滅し、爆発地点の周囲45キロの
窓ガラスは粉々になり、被害は衝突の中心地から68キロ離れた範囲にまで及ぶと予測された。
 今回のシミュレーションにより、無数の課題が浮き彫りになった。
 当局は1000万もの人をどのように避難させるのか。米国は実際、ハリケーンで人々を
安全な場所に避難させることに苦労した経験があり、大人数の避難の難しさが指摘されている。
 また、費用の負担者、避難を余儀なくされた人の受け入れ先、原子力施設や化学施設、
美術品などの保護といった課題も挙げられる。さらに、世界の終わりに直面した時、
人々はどのような行動を取るのかということも問題となる。
 今回のシミュレーションのシナリオを設計したNASAの技術者、ポール・チョーダス
(Paul Chodas)氏はAFPの取材に対し、小惑星の衝突が現実となる可能性はもちろん極めて
低いと語った。「だが、われわれは問題を明らかにし、議論をする必要があると考えた」
【翻訳編集】 AFPBB News