朝日新聞12月28日の科学の扉 精度増す 歴史の物差し
ふつうの炭素より少し重い放射性炭素のC14。その濃度を調べることで、出土した土器や
貝殻、植物などの年代を推定できる手法がある。C14年代法。昨年8月、その国際的な物差し
となる「較正(校正)曲線」(IntCal)が7年ぶりに更新され、日本の古木10本のデータが
初めて採用された。
炭素14年代法(放射性炭素年代法)とは、
炭素の同位体(化学的な性質が同じで,重さの異なる原子)の一つである「炭素14」が,放射線
を出しながら規則正しく減少する性質を利用した年代測定法。炭素14はおよそ5,730年で半減する
ので,およそ過去5万5千年間の資料の年代測定に利用される。地球惑星科学,人類学,考古学,
歴史学など幅広い分野で応用が進む。
この記事を読んで柴田町の遺跡から出土した遺物の年代測定が行えないかと思っているところです。
柴田町史1から
昭和40年2月16日、金谷貝塚の南方約200mに位置する大字槻木字中江前において、
土地改良事業による用水路が掘削された際、地下約8mの所から3本の櫂が発見された。
この櫂の発見者によれば、表土の有機質粘土層(50cm)の下に粘土質細砂層(250cm)
が続き、更にその下の砂層の中からまとまって3本の櫂が出土したという。
最も形の良いものを柴田小学校に寄贈したが、残り2本は惜しいことに薪としてしまった
そうである。
この発見された櫂についてC14年代法などの科学的な年代鑑定はなされていないが、地下8m
もの深さの所埋没していたという状況などから推して縄文時代の遺物ではないかと考えられる。
現在は、しばたの郷土館に展示している。
C14年代法による年代測定をした結果、歴史を動かす結果が出ないかと期待している
ところである。
さて、測定に要する費用等について調べ、町当局に働きかけ、予算要求に盛り込んで
という流れになる。令和3年度については3月の町議会の審議、承認という段階なので、
令和4年度になるが・・・