信太森葛葉稲荷神社は信太の森神社の中に鎮座している。
祭神は大己貴神(おおなむちのかみ=おおくにぬしのみこと)・素盞男命(すさのおのみこと)・猿田彦命(さるたひこのみこと)・若宮葛之葉姫らが祀られている。
しかし、これらの神々の社殿は残らずに、庶民信仰の強さから葛之葉姫だけが社に祀られている。
葛之葉姫=白狐=安倍晴明の母である。
一般に稲荷というのは稲生(いねなり)というのが訛ったと言う。
だから、五穀を栽培し、人間に供する神、倉稲魂(うかのみたま)を祀ったもので、その使いをするのが狐であるという庶民の信仰が生まれた。
やがて、信仰は農耕の神に留まらず、商業の神、家屋敷の神など多岐に広がっていく。
そして伏見の稲荷大社を中心に全国に広がっていった。
芭蕉もここを訪れている。「葛之葉の表見せけり朝の露」
葛之葉稲荷の紋所は葛の葉であり、3枚の小葉の内1枚が裏返っている事から、朝露に濡れた裏返っている葛の葉が、葉の表になったように光っていると詠ったものである。
芭蕉はここで1夜を過ごし、朝早く目覚めた時の作であろうか。
境内の向こうにスケッチの筆を走らせる人がいる。
平安の才女、和泉式部の歌碑がある。葛の葉姫(白狐)が6歳になる我が子の童子丸(後の阿倍晴明)に正体が判ってしまったときに、身の辛さを恨んだことであろう。
秋風が吹いて、森をざわめき立てたとしても、それは葛の葉姫の恨みが籠っているとは思いたくないものだ。姫の辛かった思いは、考えたくもない。
とでも、読みましょうか。
社殿の南側に樹齢700年とも1000年とも言われる、クスノキが楠大明神として祀られている。二本に分かれている事から夫婦楠とも言う。また枝が数多く分枝しているので千の枝と書いて「千枝(ちえ)」といい、知恵に通じ勉強の神様である。
祭神は大己貴神(おおなむちのかみ=おおくにぬしのみこと)・素盞男命(すさのおのみこと)・猿田彦命(さるたひこのみこと)・若宮葛之葉姫らが祀られている。
しかし、これらの神々の社殿は残らずに、庶民信仰の強さから葛之葉姫だけが社に祀られている。
葛之葉姫=白狐=安倍晴明の母である。
一般に稲荷というのは稲生(いねなり)というのが訛ったと言う。
だから、五穀を栽培し、人間に供する神、倉稲魂(うかのみたま)を祀ったもので、その使いをするのが狐であるという庶民の信仰が生まれた。
やがて、信仰は農耕の神に留まらず、商業の神、家屋敷の神など多岐に広がっていく。
そして伏見の稲荷大社を中心に全国に広がっていった。
芭蕉もここを訪れている。「葛之葉の表見せけり朝の露」
葛之葉稲荷の紋所は葛の葉であり、3枚の小葉の内1枚が裏返っている事から、朝露に濡れた裏返っている葛の葉が、葉の表になったように光っていると詠ったものである。
芭蕉はここで1夜を過ごし、朝早く目覚めた時の作であろうか。
境内の向こうにスケッチの筆を走らせる人がいる。
平安の才女、和泉式部の歌碑がある。葛の葉姫(白狐)が6歳になる我が子の童子丸(後の阿倍晴明)に正体が判ってしまったときに、身の辛さを恨んだことであろう。
秋風が吹いて、森をざわめき立てたとしても、それは葛の葉姫の恨みが籠っているとは思いたくないものだ。姫の辛かった思いは、考えたくもない。
とでも、読みましょうか。
社殿の南側に樹齢700年とも1000年とも言われる、クスノキが楠大明神として祀られている。二本に分かれている事から夫婦楠とも言う。また枝が数多く分枝しているので千の枝と書いて「千枝(ちえ)」といい、知恵に通じ勉強の神様である。