前々からずっと楽しみにしていた、毎年恒例の家族スキーは、いろいろ考えて中止とした。もともと、受験の終わった娘たちへのごほうびのつもりで、小淵沢のリゾナーレに泊まってのスキーだったのだが、小淵沢が計画停電の対象地域になったこともある。
そもそも、遊びに行く気にはなれないだろう。ワシは行政職でもないし、単なる一市民であるが、それでも他人事とは思えない。まして地震に加えて、原発の問題にめどが立っていない状況で安穏と遊びに行く気になれない。
Jリーグが、いつからリーグを再開するかという問題に際して、復興支援の観点から興行するという考え方もある。災害が起こって、復興の時期というのは、通常で考えれば、ノーマルな生活が回復してからということなのだろう。そういう意味ではまだまだ復興の時期ではない。あたりまえである。
復興の時期でないのに、スポーツ興行は基本的には娯楽であり、被災者の感情を逆なでするだけで、復興支援にはならない。ただし、この線引きは難しい。いつまでも、震災で消沈していても始まらないという意見もある。ただ、間違いなく、今日現在では、まだその時ではないと思う。