今回の地震でよくわかったことは、テレビ、新聞、雑誌の情報が当てにならないことである。これらのソースの頼らなくても、ネットの情報量で十分すぎる。ネットの情報量で十分すぎて、普通の情報を流しているだけだと存在価値がないから、負けじとメディアが毒々しいまでに恐怖をあおる。
かくして、何が正しいのかよくわからない。何が正しいのかよくわからないが、信頼度はわかる。朝日新聞に書いてあることより、原子力保安院の発表を直接聴くほうが信頼度が高い。アエラを読むより、枝野長官の話を聞くほうが間違いは少ない。もちろん信頼度が高いからといって、うのみにはできない。
とりわけ、福島第一原発の事故については、さらに自分で考えることが必要である。ヨウ素やらセシウムやら、理科系の人間でなくても、化学を学んだことがなくても、この場に及んで一から勉強しなおす必要はない。耳学問で推測しながら仮説を立ててゆくことは可能である。その仮説が正しいか。情報量が増えるにつれて何となくはっきりしてくる。
いま、わからないなりに、自分で考えている。東京にいて安全かどうか。水道水を飲んでよいかどうか。ほうれんそうを食ってよいかどうか。他人に聞いても答えは返ってこない。自分で判断して結論を出すほかないのだ。そうしていかないと何かあった場合に後悔することになる。後悔するのはいやだ。マスコミに流されず自分で考えることが、これからは何よりも大事だと思う。これは何も今回の原発事故に限ったことではない。