湯西川日記

fbやツイッターで一年サボりましたが、やっぱりブログです。2016年から復活します。ツイッターの長い版みたいな感じです。

5月2日

2012-05-01 22:09:19 | 学習

明日の5月2日というのは、祖父の清順の命日である。昭和49年5月2日に69歳で死んだ。ワシが10歳のときだが、記憶にはっきり残っている。その後、ふたりの祖母と母方の祖父も数年後までに逝去したが、命日まではっきり記憶しているのは、清順じいさんだけだ。

何ゆえにはっきりと命日を記憶しているかといえば、生まれて初めて、死体を見たことが衝撃的であったからだ。テレビでしか見たことのない死体が、本当にあることがショックであった。もう少し幼かったら、あるいは、もう少し年長であれば、それほどに衝撃的ではなかったはずだ。

清順祖父は住職であった。住職のかたわら、旧制和歌山中学の教諭も勤め、先日亡くなられた西本幸雄監督などもその教え子であった。明治生まれの厳格な方で、ほとんどしゃべっているのを聞いた記憶がない。ワシは彼にとっては、初めての男の孫であったので、相当かわいがってくれたようだ。

ほとんどしゃべっているのを聞いた記憶はないが、ひとつだけ覚えているのは、散歩につき合っていたのだろう。神社の前の県道を、突然祖父の手を放し、走って横切った時、祖父が走ってきて「あぶない、あぶない。」とものすごく優しく叱ってくれたことだ。彼にとって、ワシはどんな子供だったのか。もっと甘えて、おじいちゃん孝行してあげればよかった。