湯西川日記

fbやツイッターで一年サボりましたが、やっぱりブログです。2016年から復活します。ツイッターの長い版みたいな感じです。

今でしょう

2012-05-10 22:40:50 | 学習

過去の思い出に浸って生きるのは幸せである。一方、過去の苦悩を引きずって生きてゆくのは本当に不幸せである。もちろん、過去に引きずられて生きて行かねばならない場合もある。同じ会社で勤めている場合、過去の評価で今があるわけだから、そこに引きずられる。

将来に生きることもある。将来、こうしよう、ああしよう。夢に生きている若者は幸せである。しかし、歳をとると、自然と将来の夢は少なくなってゆく。残りの時間が少なくなってゆくのだから、次第に、夢よりも不安要素が多くなる。

だが、である。過去も将来も、しょせんはすべて幻想である。過去をどう思い描いても、過去の事実を曲げることはできない。過去は過去としてもう変わらない。将来も将来でいくら不安に思ってみても、どうなっているかはわからない。

過去も将来も幻想であるとしたら、人はいつ生きるのであろうか。今である。ひとは今にしか生きることはできない。そこには、すでに死んだ人もいないし、まだ生まれてこない子供たちもいない。過去に後悔し、まだ来ぬ将来に不安を覚えて、今そこにある美しいツツジをまともに観賞できないとしたら。それは愚か以外の何物でもない。