昨日は、市民映画会の映画を
2本観てきました。
PLAN75と選ばなかったみちです。
この2本で65歳以上の人は1,000円で入場できます。
2日目に行ったので空いていると思ったのですが
上映30分まえに行ったのに
もう行列ができていました。
1本目は
時代は少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。
満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン75>が
国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、
超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり
受け入れモードとなる。
2025年には国民の5人に1人が75歳以上になると
言われる日本で、ここに映し出される状況は
決して絵空事と言い切れないので
想像するだけでもやりきれなく恐い。
この映画は問いかける
生きていることが罪ですか?
倍賞千恵子さん演じる主人公の角谷ミチは78歳。
ある日高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を
突然解雇される。住む場所をも失いそうになった
彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。
<プラン75>のシステムは役所の人間が
「これで温泉旅行をしたり、美味しい物を食べて下さい」と
たった10万円の命の餞別を与える。
そのお金をもらって、孤独な老人は
命のコールセンターの人との、制限付きの会話を
一定期間楽しんで・・・・これは最後に心の平穏を
保ってもらおうという、システムの一環か・・・・
このシステムプランにのった老人とは会ってはならないという
規則を破って、ミチは担当者の若い女性瑤子と会って
食事やボーリングを楽しむ。
そして自分にはもう必要のない10万円を
その女性に渡す。
そしてもう一人、市役所の<プラン75>の申請窓口で
働く若い男性ヒロムは、窓口で何年も逢っていない伯父と
再会する。孤独な一人暮らしの伯父と会っているうちに
このシステムに疑問を抱いていく。
そして<プラン75>が執行される日。
ある施設でミチは、ヒロムの伯父と隣同士のベッドに
横たわり、安楽死の毒?マスクをして死を待つ。
そこに後悔の念で駆け付けるヒロム・・・・・
高齢になっても働いて
必死に生きようとする人達に
75歳という命の線引きをする国。
そこには他者への不寛容さ、痛みに対する想像力の
欠如といった世の中が存在する。
命の尊さとは・・・・・
胸深く考えずにはいられない。
映画が終わって友人と二人
この<プラン75>があと4年で、私たちに施行されるんでは
という危機感に支配されて、重い気持ちになってしまった。
現実世界の出来事ではないのに・・・・
「75歳は早いよね。せめて85歳からに・・・・」
「それから誰のお世話にもなっていない、
まだ元気な老人には必要ないよね」
悲しいかな必死で仮想世界の制度を批判する二人。
救われたのは若い二人、瑤子とヒロムが
人間の心を持っていたこと
少子高齢化社会に問います。
生きていることが罪ですか?
2本目の映画は
オスカー俳優が認知症の父親役を演じる。
その認知症の脳内には
過去に”選ばなかった道”、人生の岐路での
もしも別の選択をしていたら・・・・・と
そのことが波のように寄せては引いて行く。
選ばなかった道の数だけ、人生がある
さて私の選ばなかった道とは・・・・
71歳の人生をゆっくり振り返ってみよう!
我が家の紅梅が盛りを迎えています。
梅ってこの黄色の蕊がかわいいよね。
白梅はまだかいな?
やっと2輪ほど咲いていましたよ。
こちらも咲いているよ~
わたしとどっちがかわいいかしら?
今日も来てくださってありがとうございます。
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