這龍図小柄 (鍔の歴史)


這龍図小柄 銘 後藤光守(花押)
後藤宗家十四代桂乗光守は、十二代光理の三男で、兄光孝の養子となって天明四年に家督を継ぐ。元文五(1740)年~享和四(1804)年六十五歳没。
後藤家としては異風な趣の有る龍の姿態。赤銅魚子地も地板に直接彫り込む手法の、いわゆる袖小柄、あるいは棒小柄と呼ばれる造り込み。時代の要求によるものであろう、古典的な後藤の作風とは異なる意匠も増えている。漆黒の赤銅地が示す風合いは重厚であり、図柄の印象は異なれども確かに風格がある。


這龍図小柄 銘 後藤光守(花押)
後藤宗家十四代桂乗光守は、十二代光理の三男で、兄光孝の養子となって天明四年に家督を継ぐ。元文五(1740)年~享和四(1804)年六十五歳没。
後藤家としては異風な趣の有る龍の姿態。赤銅魚子地も地板に直接彫り込む手法の、いわゆる袖小柄、あるいは棒小柄と呼ばれる造り込み。時代の要求によるものであろう、古典的な後藤の作風とは異なる意匠も増えている。漆黒の赤銅地が示す風合いは重厚であり、図柄の印象は異なれども確かに風格がある。