尾花に結び文図小柄 (鐔の歴史)
尾花に結び文図小柄 無銘後藤栄乗
これも先の小柄と似た美意識が根底にある作。古く、想いを寄せあう男女のあいだで交わされた手紙には、このように雅な演出が為されていたという。『源氏物語』などを読んでいると出てくる要素である。赤銅魚子地高彫金色絵で、図に量感があり、桃山の風情が滲み出ている。戸口を金で装い、華やかに構成しているところにも桃山頃の風情が感じられる。
尾花に結び文図小柄 無銘後藤栄乗
これも先の小柄と似た美意識が根底にある作。古く、想いを寄せあう男女のあいだで交わされた手紙には、このように雅な演出が為されていたという。『源氏物語』などを読んでいると出てくる要素である。赤銅魚子地高彫金色絵で、図に量感があり、桃山の風情が滲み出ている。戸口を金で装い、華やかに構成しているところにも桃山頃の風情が感じられる。